2015年05月15日公開
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昨年、釣友から「千葉県・洲崎沖のカサゴはとにかくデカい」と聞いた。しかし、「今シーズンは終了、来年初夏にご期待を」とのことだった。最近、洲崎港『北山丸』のHPに「5月1日からカサゴ・ハタ」の記事を発見。一年越しのチャンスが巡って来た。GW初日の2日(土)に勇んで出掛けた。
ベタナギに晴天、絶好の釣り日和
「5月から出船は5時になります」と聞き、午前4時30分頃到着。待合所で乗船名簿に記入した後、氷と付け餌を受け取って船着き場に向かう。徒歩1、2分の所だが、荷物の運搬に台車を借りた。私は左舷船尾から2番目に座った。予約した8人が揃って「北山丸」は、北山茂樹船長の操船で出港。船は朝日を背にして滑るように進む。ベタナギに晴天、絶好の釣り日和だ。
ポイントは港の“真ん前”
ポイントには10分程で到着。洲崎灯台も見えて正に港の“真ん前”だ。船長はスパンカーを張って「準備の出来た人からやって下さい。水深は27mから29m。根掛かりに気を付けて」と、投入合図を出した。しかし、着底後、直ぐに移動の合図。これは船長が潮流の方向を測っていたのではないか。なぜなら、直ぐに結果が現れるからだ。
取り込むのは右舷側ばかり
右舷ミヨシ(船首)に座った鈴木康市さん(さいたま市)が、リールを巻き始めた。難なく船中第1号のカサゴを取り込んだ。直後、右舷船尾の笹木健治さん(つり丸編集部)がアカハタを釣り上げた。続いて三浦盛二さん(荒川区)の竿も曲がった。笹木さんの2匹目は“本命”のカサゴ。いよいよ忙しくなってきた。しかし、取り込むのは右舷側ばかり。左舷側は…。
ポイント移動後は左舷側でもヒット連発
そんな左舷の嫌な雰囲気を払拭したのが、左舷船尾の落合正昭さん(富津市)。いきなり一荷(2匹掛け)を披露してくれた。私の隣に座った根本功男さん(葛飾区)も開始1時間半、釣果なしだったが、沖目にポイント移動したとたんにスイッチON。ヒットを連発、僅か30分の間に6匹のカサゴを釣り上げてしまった。
根掛かりを恐れていては、好釣果を望めず
9時を回って、私も竿を出した。投入の都度、船長は根(岩礁)の高さをアナウンスしてくれる。小まめに底を取り直すが、開始早々に根掛かり。仕掛けをオモリごとロスしてしまった。「根掛かりはカサゴ釣りには付き物、恐れていては好釣果を望めないよ」との、釣友の言葉を思い出す。気を取り直して再投入。3流し目にやっとブルブルッという感触が伝わり、小型ながら嬉しい1匹を手に出来た。
ついに出た!!この日のビッグワン!
10時を回って残りは1時間半。「この日は30cm超の“特大カサゴ”は姿を見せてくれないかも…」と半ば諦めかけた時、隣の落合さんの電動リールが唸り始めた。高速で巻くので、てっきり餌の交換かと思っていたら、魚が取り込まれた。そして、そのサイズを見てビックリ。ついに出ました!!ビッグワン!計測すると33.5cm、落合さん快心の1匹に笑顔がこぼれた。
最盛期は連休明けから梅雨時
最終結果は、最初から快調なペースで飛ばした三浦さんが15匹でトップ。2桁釣果が4人。万年スソ(最低)の私は4匹だった。数的には不満が残ったがシーズンは始まったばかり。船長によると「連休明けから梅雨時にかけてが最盛期。潮温の上昇とともに大物が産卵のため浅場にやってくるから、サイズも数も期待できるようになる」とのこと。今年も洲崎沖で“特大カサゴ”の宴が始まる。
※ 『北山丸』では、カサゴ・ハタ船は8人限定。予定が決まったら早目の予約をお勧めする。
この記事を書いたライター
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