2015年06月15日公開
6月に入り、各地で入梅の便りが聞こえ、関東も梅雨入りした。この季節にベストシーズンを迎えるのが、東京湾・久里浜沖のカサゴ釣りだ。アタリが続けば雨も暑さも気にならない。入梅直前の6月7日、神奈川県・久比里『山下丸』の乗合船に乗った。
カサゴ釣りファンは、のんびり派
カワハギ釣りの老舗『山下丸』は京浜急行・久里浜駅より徒歩6、7分。出船時間も午前8時なので電車利用でも十分に間に合う。駐車場も広くアクセスは良い。午前6時過ぎに到着したが「カサゴ船」の乗船者はまだ1人。その他の「カワハギ」、「シロギス」、「アジ」などの出船予定の釣り人は沢山先着しているが、「カサゴの方はゆっくり来ますよ」との事。結局、カサゴ船は私を含め5人で定刻に出船となった。
カサゴのアタリは明確だ!
平作川(ヒラサク)を下り、久里浜海岸を出て航行僅か7、8分でポイントに到着。すぐのスタートに驚いたが、水深7~8mにまたも驚く。目の前に陸地が見え、潮が澄んでいたら海底が見えそうだが、潮は暗く、濁りを好むカサゴには好条件。浅いのでスタート直後は根掛かりが多かったが、慣れてくると根掛かりや海草掛かりをクリア出来るようなり、全員にカサゴが釣れ出した。それも20mを超える良型が殆ど。すぐにバケツにカサゴが溜まって行き、こうなれば小型は放流だ。海草周りになると25cmを超えるメバルも顔を出して、最高のスタートとなった。浅場なので根と言うよりは小さな起伏のある海底で、船長は順番に移動してポイントを探って行く。海水温は19.3℃。
根掛かりは避けられない、予備の仕掛けは十分に準備を
付け餌は、サバの短冊。ベラ等の餌取りが多い時用に生きたドジョウも準備されているが、この日はドジョウの出番はなかった。仕掛けは胴突き2本バリの標準カサゴ仕掛け。船で購入できる。根掛かりは避けられないし、ハリスにヨリが掛かったら交換が必要で、仕掛け10セット、オモリも25号を10個は用意したほうが良い。この日、下バリを太目の3号ハリスに交換したら、やはりアタリは遠くなった。2号ハリスの交換バリを準備しておけば、仕掛け全部を交換することは少なくて済みそうだ。餌はチョン掛けで投入時、回転しないように付ける。写真を参照して頂きたい。
大型交じり、中型は数釣り!
11時30分頃から良いポイントに当たり、一段とサイズアップ。30cm近い大型が釣れ出し、一荷釣り(2匹)もあって良型のラッシュに全員ひたすら釣りまくる。ひったくるような明確なアタリと浅場での良型揃い、各自のバケツはカサゴで埋まり、移動の際にクーラーに移すのが面倒なくらい。午後1時過ぎから潮が流れるようになってやや沖に移動。ここは20cmクラスの数釣りだ。少し深くなり上バリにも掛かり出した。「ここに居る中型が順次浅場に入って行くのか…」などと思いながら定刻の午後3時に終了となった。
竿頭は56匹を釣った左舷トモ(船尾)の松原彰さん(横須賀市)、2番手は49匹で右舷ミヨシ(船首)の田中弘幸さん(横須賀市)。共に良型メバルを含んだ数で、全員30cmクラスのメバルも数匹ゲット。前日6日の竿頭69匹には届かなかったが十分な釣果だった。
ベストシーズン到来!!
「これからの梅雨時がベストシーズンです。潮が速い時用に別のポイントも有ります。7月一杯は楽しめますよ」と船長。浅場のカサゴ釣り、ライトタックルで良型連発。自宅で調理したがまだ卵は大きくなく、産卵前の荒食いも期待できる久里浜沖のカサゴ。唐揚げが最高だ。