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ビッグファイトをお手軽に楽しむ!ビギナーも大満足の【ライトイナダ五目】神奈川県平塚港『庄治郎丸』

2024年11月02日公開

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イナダを中心に大型マアジやイサキ等、多彩なゲストフィッシュも狙える「ライトイナダ五目」をご紹介。気軽に大型魚とのファイトを楽しめるとあって、ビギナーにも人気の釣りとなっているが、果たして今回はどんな魚たちに出会えるのか!?湘南平塚は『庄治郎丸』より出船した!

【この記事を書いたライター】山口 充

アクセスと釣り開始までの手順を確認

新湘南バイパスを茅ヶ崎海岸ICで降りる。突き当りが国道134号線。右折し相模川を渡ると左手に『庄治郎丸』がある。

船宿に着いて荷物を下ろすとスタッフが駐車場に案内してくれる。受け付けを済ませた後、オキアミエサや仕掛けを購入。時間になるとトラックで荷物を運んでくれ、さらに釣り人も船の前まで送迎してくれる。

ビシは40~50号でアミコマセ用を使うこと

竿に関して、落とし込みサビキを使う場合には、魚に喰わせるための柔らかい部分が必要なので、基本的には「6対4」が良いだろう。長さは操作性が良い2.4~2.7mが最適だ。

エサとなるコマセはアミコマセを使用。ビシは40~50号で必ずアミコマセ用を使うこと。貸し出し用の「テンビン」と「ビシ」があるので、そちらを利用しても良いだろう。

仕掛けは2~3号ハリスの3本ウイリーがマアジ等にマッチするが、今回メインはイナダ。船宿で販売している5~6号の仕掛けが安心だ。仕掛けの長さは2.5~3m。2~3本針でウイリーのほかに、オキアミエサを付けられるカラ針が一本あるタイプ。片テンビンにクッションゴム2mmの30cm。ハリス 6~8号の落とし込みサビキも船宿で購入可能だ。

 

朝マヅメはクロダイの活性が良好!

5時頃から受け付けが開始されたが、当日は「ライトイナダ五目」のほかに、好調のキハダやアマダイ狙いのお客で賑わっていた。しばらくするとトラックが到着し荷物を載せ、釣り人はこれとは別の車に乗せてもらい、港に向かう。

「ライトイナダ五目」に乗船していた釣り人は13名。メインとなるイナダ以外にも様々な魚が狙えるとあって人気が高いプランだ。長田彩船長と会話をすると、様々なポイントに行く予定とのこと。非常に楽しみだ。

午前6時、この日の予報は途中から雨だが海上はベタ凪。

6時に出船すると、約30分でポイントに到着。まずはテンビンのウイリー仕掛けでスタートする。ここはイナダのほか、カンパチやクロダイ等も可能性が高いエリアだという。

5~6号ハリスのウイリー仕掛けでは、カラ針にオキアミエサやイカを装着している人が多かった。水深は18~20m。底に着いたら3~4m上げて、細かくコマセワークを行い、ウイリーを操作する。ウイリーは動いてこそ誘いになるので、丹念に行うことがカンドコロとなる。

まずはコマセが効くまで、こまめにアミコマセの入れ替えを行っていると、隣の古川さんにクロダイがヒットし、さらに立て続けに数枚のクロダイが上がった!どれも引きが強く、美しい個体だった。きっと、食味も最高だろう。

途中、イナダらしきアタリもあったが針が外れてしまったようだ。コマセにイワシやアジが反応していたらしく、イナダのチャンスタイムだったのだろう。すると、ベテラン古川さんがビッグファイト。時間を掛け上げて来たのはイナダ。「参った。ハリス落としたら掛かっちゃって」と苦笑い。でも結果オーライ。素晴らしい釣果である。この他、アジやイサキ等もこのエリアで顔を出した。

イワシが付いたらそのまま待って喰わせる落とし込みサビキ

イナダの実績がある別のポイントに移動。その日のコンデションでイナダの捕食対象である、イワシやアジの反応があるかどうかがカギとなるとのこと。ここからは落とし込みサビキを使っていく。今までのウイリー仕掛けでも釣りは可能だが、擬餌針で誘うウイリーではなく、エサをオキアミにボリュームアップして狙う方が良いのだろう。

お隣の古川さんがサビキだったので記者は3本針の付けエサ仕様にした。この時にコマセカゴの上部は全閉、下を開けるセッティングだ。これで棚を決め打ちしていく。しかし、その付けエサにイワシやマアジが反応してしまい厳しい状況。さらにフグも登場する始末。仕掛けをバケの2本針へ変更し、誘い続けて狙うとサバやヒラソウダ、大型のマアジがヒットした。

落とし込みサビキを使っていた人にはイナダがヒットしていた。船長の指示棚に仕掛けを落とし、イワシが付いたらそのまま待つこと。そのイワシを狙ってイナダが突っ込んでくるのだ。「あっ外れた・・・」という場合も多く、喰わせる間をキチンと取らないとバレてしまうことも多かった。その後、数本のイナダがヒット。胴付きなので引き味も力強い。反応が少なくなった後は、お待ちかねの「良型マアジ」のポイントに向かうことに!

大型マアジが連続ヒット

後半は大型マアジをメインに楽しませてくれるようだ。各自、テンビンビシ仕様に仕掛けを変えてスタートした。

水深は深くなり70m前後。「棚は下の方なので下から3~4m位で狙ってください。上の方では掛からないです」と長田船長。コマセが効いてくると、大型マアジのヒットが続く。強い引き!友人同士で来ていた釣り人も嬉しそうだ。30cmを超えるサイズも多く、最高!

今回、試しに「アジのネムリ針仕様」で狙ってみた。通常ウイリー仕掛けは3~4mだが、半分の長さにしてネムリ針仕様のものを使用。ハリスが元々細いのでクッションゴムが必要となるのと、サイズが大きいマアジがメインなので、顎の良い所に掛かって外すと変形してしまったり、針先が鈍ってしまうため、仕掛けはマメに変える必要がある。ただ、バラシが激減するというメリットがある。

このタイミングでダブルも多くなり、船中は一時入れ喰いモードに。仕掛けの有効性も実証することができた。最後のマアジラッシュを楽しめた釣り人も多く、メインのイナダを手にできなかった人も大満足で沖上がりの時間を迎えた。

様々な魚が釣れるイナダメインのライト五目は、ビギナーやファミリーにもうってつけ。釣り物も増えてくる秋、ぜひとも多くの方にチャレンジしていただきたい!

今回利用した釣り船

神奈川県 平塚港 『庄治郎丸』
〒254-0803 神奈川県平塚市千石河岸57-16
TEL:0463-21-1312
定休日:原則として第2・4・5火曜日 釣果・施設情報 庄治郎丸ホームページ

出船データ

【乗合】
[成人男性]
・通常料金:11,000円(予約なし)、10,500円(予約あり)
[平日限定ペア割]
・男女・親子 (高校生以下):16,000円
[各種割引サービス]
・大学生:8,000円
・女性・高校生まで:8,000円
・回数券利用追加料金:+3,000円
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

山口 充
プロアングラーとしてテレビ出演、企画、撮影、雑誌執筆やカメラマンをこなしながら「旅と釣り」をテーマに日本中を釣り歩く。公益財団法人日本釣振興会神奈川県支部長・普及振興委員会。2016年JGFA・MVPアングラーズアワード受賞。伝統の和竿「横浜竿」を使い、2020年IGFAタチウオ世界記録を獲得。
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