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「泳がせ釣り」で狙う!南伊豆沖・銭洲の大型カンパチ

2015年07月15日公開

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1度行ってみたかった“漁場”がある。その名は『銭洲』。「行けば銭になる」との名前の由来はあまりにも有名。その銭洲で、今年は74kg、55kgといった“ギネス級”のカンパチが上がっているとの情報。チャンスが巡って来て7月5日(日)、静岡県・南伊豆手石港『南伊豆忠兵衛丸』を訪ねた。

待合所が集合場所

銭洲は、伊豆半島の最南端・石廊崎から南に約75km、神津島の南西約36kmに位置する岩礁群。片道3時間以上かかるため深夜の出船と聞き、前日素泊まりをお願いする。待合所の2階が宿泊施設になっている。翌日に備えて待合所の温泉に浸かって早目に就寝。日付が変わると首都圏ナンバーの車が集まり始めた。1時30分頃、浅沼清人船長が到着。座席の割り振りを確認して、昨夜来の小雨の中、船着き場へ移動となった。

深夜着の理由は「釣り場まで眠れる」
船着き場までは車で2、3分。青野川を左手に見て河口へと向かう。係留されている「第二十三忠兵衛丸」は外洋仕様の大型船。船に照明が入り、大型クーラーボックスや重厚なタックルが積み込まれた。午前2時40分、12人の釣り人を乗せて出船した。同時に全員ベッドに潜り込む。皆さん深夜到着の理由は、釣り場まで睡眠時間が確保できるということらしい。

「泳がせ釣り」の餌となるムロアジ釣りからスタート

6時過ぎ、エンジンがスローダウンしたのを機に全員が起き出して合羽を着込む。外は相変わらずの雨模様。“申し合わせ”で「泳がせ釣り」は午前7時から午後1時までと決められている。開始の7時までが「泳がせ釣り」の餌となるムロアジ釣りの時間帯だ。船長から「1匹でも多く確保するように」とアナウンス。タナは上から10mから15mと浅い。何回か流し変えて、コマセが効き始めるとアタリが出始めた。大桶にムロアジが次々と放り込まれて準備完了。

 

カンパチがタモに納まり拍手が起こる

7時丁度、「泳がせ釣り」開始の合図が出た。いよいよ重厚なタックルの出番だ。各自、小さめのムロアジを選んで「鼻掛け」にして落とし込む。指示ダナは海底から5~7m。水深は刻々と変わる。船長からその都度アナウンスが流れる。結果は直ぐに出た。船長から「左舷でアタッた」と連絡を受けて駆け付けると、胴の間(中央)の新井崇仁さん(横浜市磯子区)が、“格闘”の真っ最中。強引に巻き上げたカンパチが無事タモに納まって、船上に拍手が巻き起こった。

コマセ釣りに切り替えると高級魚が次々

右舷船尾の加藤琢司さん(横浜市金沢区)は、『南伊豆忠兵衛丸』に通い始めて53年とのこと。カンパチのアタリが遠いと見るや、コマセ釣りにチェンジしてしまった。聞けば「銭洲は高級魚の宝庫。お土産を確保するから」と。その言葉通り、シマアジを連釣して見せてくれた。そんなのを見せられては堪らない。お隣の大西哲史さん(横浜市青葉区)もコマセ釣りに切り替えた。そして、いきなりシマアジのトリプル掛けを披露してくれた。船長は場所移動する度に、泳がせ釣りとコマセ釣りの両方のタナを指示する。場所毎に魚種は変わるが高級魚が次々と取り込まれた。

「泳がせ釣り」はこれからが最盛期

最終結果、残念ながらカンパチは最初の1匹止まりだった。しかし、銭洲の名の通り、“ゲスト”は豪華この上ない。今回は雨模様のため、船首寄りの取材はほとんど出来なかったが、各自お土産を確保出来たようだ。『南伊豆忠兵衛丸』では、必ず上乗りさんが乗船するので、トラブル解消は勿論のこと、初心者にも丁寧に釣り方を教えてくれる。カンパチの「泳がせ釣り」はこれからが最盛期。ビギナーにも記録更新を狙うベテランにもベストシーズンがやって来た。

今回利用した釣り船

静岡県南伊豆手石港『南伊豆忠兵衛丸』
〒415-0153 静岡県賀茂郡南伊豆町手石434
TEL:0558-62-1273 釣果・施設情報 南伊豆忠兵衛丸 ホームページ

出船データ

銭洲遠征船
料金:餌釣り…2万8,000円(氷付き・コマセ付き)、ルアー釣り…2万4,000円(氷付き)
時間:午前1時半集合、午前2時30頃出船、竿出7時、納竿13時、帰港16時頃
その他:イナンバ・御蔵島遠征、マグロ、キンメ、神子元周りのモロコ、五目等あり。
※詳細は電話確認。
     
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