2015年08月01日公開
台風11号が来襲、シケの日が続いた。東京湾奥に雨水が大量に入り極度の“赤潮”が解消され、シロギスは元気一杯だ。盤洲周辺の浅場で連日のように束釣り(100匹以上)が記録されている。7月19日、東京・大森平和島『まる八』の乗合船に乗った。
京浜急行・平和島駅から送迎
『船宿 まる八』は、首都高1号線・平和島ICから近く、京浜急行・平和島駅からも徒歩10分程(船宿に連絡すれば、駅まで送迎してくれる)。当日は3連休の中日、前日までの台風の風波が心配されたが、シロギス釣りは人気が高く、私を含め13人を乗せて午前7時40分出船した。
回復半ばでもアタリ活発
航程50分程で盤洲西のアクアライン内側のポイントに到着。8時30分、水深8.5mでスタートすると、すぐにアタリが連発し出した。シケ前の、東京湾奥部は“赤潮”も相まって、強い濁りが入っていた。「濁りが落ち着いて来ているようですね」と船長。しかし、船内を見て回ると、アタリがあっても掛からない時や、食いが浅く途中でバレることが多いようだ。常連さん達に聞くと、台風前よりサイズが少し小さく、大きなアタリほど小型が多いとの事。海況は回復途中という事だろう。
仕掛けの違いはあるのか?
9時30分、小移動の後にシーアンカーが投入された。エンジン音が無くなり、静かに釣りを楽しめるのがいい。ここで今回の取材のテーマ、「テンビン仕掛けと胴付き仕掛けの違いはあるのか」を聞き取り調査開始。「潮は薄濁り、流れは緩く、風波程度」。この条件の場合、結論から言うと、釣果に大きな差は無いように思えた。ハリの形やハリスの長さ、餌付け方法の個人差はある。この日は仕掛けより釣り方で差が出たようで、誘いを続けることが重要で置き竿は不調だった。
“誘い”と“合わせ”は一体だ!
船長が短時間、竿を出したので釣り方を拝見する。少し投げ、オモリ着底後3~5秒道糸をたるませる(マルイカ釣りのゼロテンションと同じ)。その後、小さくカラ合わせで掛ける。“たるませ”が誘いになるそうだ。掛けられなかったら、オモリの着底後“シェイク”(マルイカと同じ竿先を震わせる。オモリは動かさない)を入れ、“たるませ”・“カラ合わせ”・“シェイク”を足下まで続ける。それぞれの動作の始めや途中で竿先にアタリが出て、リズミカルに釣り上げていった。仕掛けは胴付き1本バリだった。
竿頭は116匹!
午後は厳しい暑さとなり、水分補給を繰り返した。熱中症は船酔いより怖い。それでも釣果は伸び続け、定刻の午後3時に終了となった。竿頭は胴付き1本バリ仕掛けで誘い続けた野崎晃さん(港区)の116匹。翌20日の竿頭も143匹と連日の束釣り、まさに絶好調だ。
8月いっぱいは数釣りが楽しめる!
「台風のシケ後、好転しましたね。8月いっぱいはこの場所(盤洲周辺)で数釣りが楽しめます。飲み物を沢山準備して来てくださいね」と船長。味も抜群の“夏シロギス”。暑さ対策を万全にして、自己記録更新を狙って出かけて見ては如何だろう。尚、8月中の沖上がり時刻は暑さの為、変更になることもあるので事前に問い合わせて頂きたい。
今回利用した釣り船
出船データ
料金=8,800円(餌、氷付き)、女性7,100円、中学生4,500円、小学生4,000円
7時40分出船、3時頃沖上がり(通常)
駐車場無料・連絡すれば、平和島駅まで送迎してくれる