2025年01月21日公開
今シーズンも駿河湾は“シロアマダイ絶好調!”に沸いた。が、今回お邪魔した沼津静浦港『第八幸松丸』では“シロ”だけでなく1kg超えの大型の“アカ(アカアマダイ)”も絶好調とのこと!新春に相応しい紅白のめでたいアマダイ釣りに出掛けた。
電話で予約、駐車場も集合場所も船着場(船の前)ととても便利
釣行日の数日前に電話で予約を入れた。晴れ予報の金曜日だったが運よく席を確保できた。集合時刻を確認すると普段は6時だがこの日は6時30分とのこと(日によって変わることがあり要確認)。集合場所は静浦港の船着場の『第八幸松丸』前(記事末の「第八幸松丸 ホームページ」の「アクセス」参照)。6時前に着いて駐車場(船の真ん前の壁際、写真参照)に車を停めて待機していると、松坂孝憲船長が軽トラで到着して船に明かりが点いた。乗船名簿を記入、グループが泣き別れないように船長が釣り座を割り振ってくれ、荷物の積み込みは上乗りの服部さんが手伝ってくれた。準備が整った6時30分頃出船、港を出ると早速船長から「浅い場所から攻めていきます。まずはシロアマダイ狙いです。いつでも投入出来るようにしておいてください」とアナウンスがあった。程なく釣り場に到着という驚きの近さだ。
「準備が出来たら始めてください。水深38mです」
オモリ80~100号、“シロアマ”狙いの浅場では60号でもOK
仕掛けはオモリ60~100号の片テン2本バリ。竿はアマダイ専用竿がベストだが、マダイ竿等で代用もできる。リールは電動が便利で、ミチイトはPE3~4号200m以上。ハリスはフロロ3~5号。ハリスについて船長曰く、「これまで3号を使用してハリス切れで大型をバラすのを度々見て来ました。5号位までは喰いは変わりませんので、悔しい思いをする位なら4~5号をお勧めします」。エサのオキアミは質の良いものを提供しているが、持ち込みもOKとのこと。船の電源はミヨシ(船首)や大ドモ(最船尾)だとコードが届かないことがあるので、ミヨシや大ドモに座るならバッテリーを持参しよう。
シロアマダイ狙いで水深38mの浅場からスタート
「タナ取りは上バリ(枝バリ)が少し底を切るようなイメージです」と船長が追加でアナウンス。仕掛けは全長2mで上バリは丁度真ん中に結ばれている。オモリ着底後イトフケを取り1~1.5m巻くと船長の言うタナがとれそう。
水深が38mだとオモリを投入すればすぐに着底してしまう。潮はそれ程流れてはいなかったが、根掛かりが多少あるようでタナ取りには手早さが要求される。加えてチャンスタイムの朝マヅメは案外短く忙しかったが、アマダイ、アジ、イトヨリなどがポツポツ釣れた。
暗い潮(シケ後の濁り)に苦戦も後半徐々に盛り返す!
朝から大人しかった潮の流れが、中盤になると止まってしまった。「この所のシケで濁ってしまい、潮が暗いです。持っている人は夜光ビーズを付けてください。濁りで暗くてアマダイからエサが見えませんので」船長からアナウンスでアドバイスがあった。すると、周囲の釣り人にゲストフィッシュではあったがオニカサゴやアジ、イトヨリ、ギンカガミと言う駿河湾ではかなりレアな魚も釣れた。記者も夜光ビーズを付けてみた。すると、早速良型のヒメコダイ(通称:アカボラ)やオニカサゴが釣れた。終盤、潮が動き始めると本命のアマダイをゲット!船長のアドバイスは実に的確で目を見張るものがあった。しかし、アマダイの喰いが上向いた所で残念ながらタイムオーバー。この日は少しゆっくり目の11時30分頃沖上がりとなった。
大型交じりで数も狙える!今は一番良い時期です!
結果、アマダイ20~35cmが1~5匹、これにオニカサゴ、イトヨリ、アジ、ヒメコダイ、キダイなど。竿頭は富士市の畔柳さんで、柔らかいマダイ竿を大きく曲げて釣っている姿がとても楽しそうで印象的だった。
船長に概況を聞いた。「潮が暗くて大型の顔が見られなかったのが残念です。本来ならこの時期は1月中旬から2月一杯位までは潮が澄んで出船すれば必ずと言って良いほど1kgを超える大型のアマダイが釣れます。実際、この所ずっと釣れていましたしね。また、シロアマダイも好調で朝だけで何匹かは釣れていました。これからも“紅白”の大アマダイを狙って出船します。是非、チャレンジしてください」とのこと、まだまだ大型が期待できそうだ。
今回利用した釣り船
出船データ
料金:11,000円(オキアミ・氷付き)
集合:船着場に6時 ※要時間確認
出船:準備出来次第
沖上がり:11時頃
レンタル:貸し竿(手巻き 2,000円、電動 3,000円)
※詳細は問い合わせ
この記事を書いたライター
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。