釣りビジョン

千葉県・外房、マイクロジギングに初挑戦!

2015年11月15日公開

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“マイクロジギング”をご存知だろうか?ライトタックルと軽量ジグでマダイや“青物”を狙う新しい釣り方だ。関東地区で数少ない専門船を出している千葉県・外房、御宿岩和田港『長栄丸』で“初体験”の取材を行なった。

マイクロジギングは、九州・鹿児島県が発祥の地

4日の早朝4時30分に『長栄丸』到着。岩瀬船長と“マイクロジギング・インストラクター”の布川雅美さんに話を聞いた。船長は「2ヵ月前から専門船を出しています。この釣りは手持ちのタックルで釣り方も簡単。女性や子供でもマダイは勿論、“青物”も釣ることが出来ます」。船長自身も大型ヒラマサを釣っているそうだ。また、布川さんは「マイクロジギングは、鹿児島県が発祥の地、歴史は浅いですが、現在各地で講習会やフィールドテストを行なっており、実績を積み重ねています。ブラックバスやシーバスの経験があればすぐにマスター出来ますよ。依頼があれば、釣り方、タックルの説明に行きます」と頼もしい。この日は11人の仕立船に便乗させて貰った。

早朝からアタリ、“本命”ゲット!

午前5時集合、5時30分出船。航程約20分の岩船沖からスタートした。すると、開始早々、右舷ミヨシ(船首)ですぐにアタリ。合わせが効いてドラグを時々逆転させながら1kg級のマダイが上がった。

 

タックル、釣り方は?

タックルはシーバスロッド、エギングロッド、一つテンヤ用ロッドが使える。アンダーハンドキャストをするので、扱いやすい長さが良い。アタリ=即合わせが必要なので、ある程度は腰に張りがある竿が良さそうだ。リールはスピニングリールでラインはPE1号以下。太いとジグ重量が35gと65gが基本なので糸フケが大きくなり過ぎる。ジグはこの釣り用に開発された物があるので、写真を参照して頂きたい。
釣り方は、原則としてスローリトリーブ、簡単に言うと“タダ巻き”。アクションは不要で逆効果になるとの事。キャスティングして着底と同時にリールを巻くだけ。足元まで来たら、ワンピッチジャークしながら巻き上げ、再度キャスト。この繰り返しだ。アタリがあったら即合わせ。タイラバの様な追い食いはない。ハリに付いているフィルムが“外道”に噛み切られる事があるので、予備を5本位準備した方が良い。リールの巻く速度とジグのカラーは当日の条件次第で、色々試しパターンをつかむ事が大事だ。ポイント、シーズン、対象魚等で試してみることも楽しそうだ。

アタリ連発、“初体験”は忘れない!

6時40分からパラシュートアンカーでの流しが始まった。水深20~30mなのでエンジンを切って静かになったせいか、小型マダイが次々にアタり出した。掛け損ないやバラシも多く一喜一憂。流し釣りなのでポイントにアタると船尾方面からバタバタとアタり、ポイントを外れると静かになる。これの繰り返しで全員が型を見て、定刻の11時終了となった。
大型魚のファイトは次回持ち越しとなったが、マダイ船中20匹(放流サイズ含まず)うち1kg級2匹、“外道”にイサキ、ハタ、ハナダイ、ショウサイフグ、ガンゾウビラメ等多種が釣れた。

この釣りは始まったばかり!

「この釣りは、初心者でも簡単に入門できます。これからベイト(イワシ)が回って来れば、大型マダイやヒラメ、ヒラマサも掛かりますし、海水温が上がり出せば、もっと色々な魚が狙えるでしょう。情報は随時流していきます」と船長。
挑戦してみたい人は、『長栄丸』HPを通して、インストラクターの布川さんに講習を依頼することもできる。最近、専用竿の開発の噂も聞かれるが、手持ちの竿でもトライできる。エキスパートを目指してみてはどうだろう。

今回利用した釣り船

千葉県御宿岩和田港『長栄丸』
〒299-5105 千葉県夷隅郡御宿町岩和田727-1
TEL:0470-68-2981 釣果・施設情報 長栄丸ホームページ

出船データ

マイクロジギング予約乗合
乗船時間:集合5時/5時30分出船~11時沖上がり
(午後船:昼12時から準備出来次第~日没沖上がり・要連絡2名より)
乗船料金:1万800円(氷付き)、午後船9,000円
     
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