2015年12月01日公開
「秋は数釣り」と言われるマダイ。今年は中々釣果が上がってこなかったが、千葉県・飯岡沖は10月末頃から釣果急上昇。飯岡港『梅花丸』のHP釣果情報を見ると11月12日にはトップ24匹の爆釣を記録。「これはもう行くしかない」と21日、3連休初日の土曜日に出掛けた。
午前4時半船宿集合、日の出前に出船
『梅花丸』では、待合所の入口右側にある釣り座表で釣り座を取り、受け付けを済ませ、その後港へ移動する。この日の受け付け開始時間は4時。3時半前に到着したが、3連休初日とあって既に多くの人が待機していた。一つテンヤマダイ2隻出しで両船共満席である。受け付けを済ませ、港へ移動すると既に船には照明が点灯していた。午前5時、梅花亮佑船長の操船で出港した。「外房の漁師は朝日を陸で迎えない」という言葉を以前聞いた事があったが、まさにその言葉通りの出港、“主戦場”となる飯岡沖まで暫しキャビンで休憩。
飯岡沖・水深44mでスタート!
午前5時55分に釣り場に到着。丁度、東の空に太陽が昇り始め薄っすらと明るくなって来た。この日の天候は晴れ、予報では北東の風が強くなるはずだったが波も風も殆ど無く絶好の釣り日和。好釣果への期待が高まる。パラシュートアンカーが投入され、海の中に消え行く中、ブザー音と共に船長のアナウンスが響く。「水深44mです。底付近に反応あります」。午前6時にスタートした。
開始から好調、アタリ連発!
最初の流し。アタリはあったが、船長はピンとくるものが無かったのかすぐに移動。水深45mに移動直してすぐ、いきなり“本命”が上がった。釣り上げたのは右舷胴の間(中央)のテンヤマダイ2回目で“初マダイ”だと言う瀬能啓介さん。テンヤは重めの10号で底から7m位のタナだったと言う。魚は大分浮いてる様だ。この1匹を皮切りに一気に船上は活気付いた。一斉に竿が絞り込まれ出し、小型ながらもマダイが連発。この日は定番“ゲスト”のウマヅラ、ショウサイフグが1匹も釣れないという珍しく嬉しい状況が続いた。
更に好調は続く、浮いているマダイは型が良い!
船長から適宜のアナウンスが入る。「結構上まで反応出ているので、底を取ってから上まで誘って下さい」。ここから船上は“良型マダイ祭”に変貌する。800g級が連発。特に左舷側全部で3人、4人同時にドラグ音が鳴り響いた。船長もタモを持って大忙し。ボコボコと良型マダイが海面に浮上する。アタリが出ているタナは共通で、底から5m位でフォール中に持っていったり、底から上げて来た時とアタり方も様々。テンヤのサイズも重めの8、10号で素早く落としても釣れる。とにかく食いが良い。この日の特徴として浮いているマダイは良型が多く、底付近のマダイは小型が多かった。
数を伸ばすには、テンヤにあった合わせが肝要!
潮の流れは緩い。その分オマツリも少なく、船長の判断も早く、アタリがなければ直ぐに移動していた。そのお蔭で沖上がりの午前11時までコンスタントに釣れ続いた。数を伸ばしている人は遊動型テンヤの使用率が高い。竿頭になった高橋宏通さん(左舷ミヨシ)もその一人だ。アタリの取り方を聞くと、小さいアタリはあえて合わせず、シッカリとしたアタリで合わせているとの事。船長は、「遊動式はアタリが多いがバレやすい」と話していたが、そのバレやすさを防ぐ為、あえて小さなアタリを見送っていた高橋宏通さん。2人の話にはなるほどと頷けた。
終日絶好調!!
最終的な釣果は、竿頭20匹、2kg近い中ダイも多数上がり、船中マダイ約160匹、“ツ抜け(2桁)”も多数の人が達成。一つテンヤは、テンヤに餌のエビだけのとてもシンプルな仕掛けで「釣った」感が味わえる釣りの一つである。これから年末にかけても大いに期待出来そうだ。是非出掛けて頂きたい。
この記事を書いたライター
タナゴからマグロまで、幅広く実釣。釣果よりも楽しくをモットーとするエンジョイアングラー。