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東京湾のスミイカ、良型多く今年は“アタリ年”か?!

2015年12月01日公開

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朝晩に寒さを感じ頃になると、スミイカ釣りを思い出す。「今シーズンはどうだろうか?」。昨シーズンは、残念な釣果に終わった事が多くストレスが溜まった。「今シーズンは期待できそう!」との情報で21日、横浜・鶴見『新明丸』に出掛けた。

駅前商店街を抜けて船宿へ

『新明丸』は、横浜市鶴見区を流れる鶴見川に架かる潮見橋の袂にあり、京浜急行・鶴見駅から徒歩5分、電車利用の釣り人も多い東京湾・船釣りの老舗の1軒だ。私は車で午前6時過ぎに到着、店の前で駐車場を案内してくれるので有り難かった。この日は8人の乗船で(車5人、電車2人、徒歩1人)午前7時30分に出船した。

シーズン当初から良型が!

航程30分程で、東京湾有数のポイント“中の瀬”一部に当たる横浜沖のポイントに到着、水深20m前後でスタートした。幸いにも海上はナギ。開始10分で右舷ミヨシ(船首)で船中第1号が上がり、続いて左舷ミヨシ2番目の人が2杯目を釣って順調なスタートを切った。サイズも共に良型だ。例年、この時期は通称「コロッケ」と呼ばれる手の平サイズの小型が多いが、両方とも胴長20cmはある立派なスミイカ。「このサイズなら」と期待したが、連発とはいかなかった。しかし、10時までにほぼ全員が型を見た。船長は流し直しを繰り返し、フグの餌取りに手を焼いた流しもあった。
「この時期のスミイカは群れを作っているので、誰かにアタリが出たらチャンスです。しかし、今日は潮が流れないな」と船長。この日は“長潮”なので午後の潮変わりに期待を掛けた。

 

「長置き」、「テコシャクリ」を繰り返す!

スミイカ釣りの基本は、テンヤを出来るだけ長く底に着け、シャクリを続ける事。テンヤは引きずらず、又、コヅキは不要で逆効果になる。テンヤの投入は船下・チョイ投げ・遠投の3パターン。シャクリ方は通称「テコシャクリ」と言われ、片手はリール又は竿尻を握って支点とし、片手をリールシートの先の部分又はリールに添えて脇を絞め、シャープにシャクリを入れる。ラインと竿の角度を鋭角に構えた方がシャクリ効果は大きい。テンヤのフォールをストンと落とす時と、テンションを掛けたまま手前に寄せる2パターンがある。“シャクリの待ち時間”、“シャクリ幅”、“フォール方法”などはポイント、状況によって変わるので試してほしい。当然ながら餌取りが多い時は待ち時間は短くなる。餌のシャコの付け方は写真、動画を参考にして頂きたいが、シャクリ続けても外れ無い様にしっかり付ける事が大事だ。又、一度スミイカが掛かったシャコは大事にする。個人的な見解だが、アタリが続くことが良くあるからだ。“外道”が少ない厳冬期には1日2、3匹のシャコで済む事も多い。シャクリを入れた時の“ズン”とくる重量感がスミイカ釣りの醍醐味だ。

潮変わりを期待するも…

小移動を繰り返し、潮が少し動き出した午後1時過ぎから船中でボツボツ釣れ出した。「いよいよ時合」と期待したが、午後2時頃に船中5連発があったものの入れ掛かりとはならず、定刻の午後3時に終了となった。竿頭は大矢雅庸さん(川崎市)の7杯、次頭5杯で船中25杯。“ゲスト”にはヒイカ、シリヤケイカ、アカメフグ等が掛かって来た。

シーズンは始まったばかり、本番はこれから!

「今日は潮が動かず難しかったですね。今シーズンは良型が多いので面白そうです。年内は30m以内のポイントを狙いますのでテンヤは20号中心、深場用で25号を用意して下さい」と、この日舵を握った新明慶樹船長。指先が悴むのがスミイカ釣りの季節。良型の数釣りも期待できる本番はこれからだ!くれぐれも墨を被らない様に。

今回利用した釣り船

神奈川県横浜鶴見『新明丸』
〒230-0051 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央5-13-24
TEL:045-501-2081
定休日:毎週木曜日 釣果・施設情報 新明丸ホームページ

出船データ

スミイカ船
出船:7時30分
料金:9,500円(餌付き)
     
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