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相模湾のヤリイカ、トップで60杯!最大50cm級

2016年02月15日公開

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シーズン突入の合図と同時に、新聞、雑誌、ネットに口コミと、“好釣”の文字が飛び交うヤリイカ!今回は、通年イカ釣り専門!イカをこよなく愛する船宿、神奈川県・長井新宿港『栃木丸』へ、夢の「パラソルイカ」を求めて行って参りました!!

まずは船宿HPでタックルチェック!

「イカ食べたい!」。イカを釣りたくなる動機は「食べたい!!」だと私は思っている。不純な動機かもしれないが、それ程に釣りたてのイカは絶品なのだ。そして日が経つにつれ、旨み成分が回って歯応えがまた変わって…あ~~~~たまらない!!「よし、ヤリイカ食べよう!」…もとい、ヤリイカ釣りに行くことに決定した。そして今回白羽の矢が立ったのは、親子二代“イカ釣り専門”で、イカ釣り教室も開催、ビギナーからベテランまで楽しめる船宿『栃木丸』。こちらのHPを覗いてまずはタックルチェックから。
電動リールにPE4号300m以上。中オモリは無くてもよくて…プラヅノ…エダス、オモリ…ふむふむ。それらを熟読し、自分にあった仕掛けとロッドを調達してから、久し振りのヤリイカ釣りへと出掛けた。
当日の天気予報は、北東の強風…、雨ではないのが唯一の救い。そんな状況の中、今回同乗させて頂いた“勇者”は、奥様にイカを食べさせてあげたい!と愛妻家の釣り歴30年!古河幸男さん。前回のリベンジにやってきた、釣り歴10年の菅野義和さん。このお2人と一緒に、荒波の海に出船した!

いよいよ投入!さて反応は?!

おっとっと危ない…、案の定、海上はウネリと風が(泣)。魚探を食い入るように見つめる船長が投入のチャンスを狙って船を走らせる。連日“好釣”であったポイント沖ノ瀬には、沢山の船が集まっているが、どことなく右往左往、走り回っているようにも見えた。
「ハイ、やってみて!130m」。船長からスタートの合図。右舷のミヨシ(船首)に席を構えていた古河幸男さんの投入器からは、勢い良くプラヅノが飛んでいった。オモリ着底後、ロッドをあおって竿先のアタリに集中するが、イカらしき動きが感じられない。 投入と移動を繰り返すこと小1時間、オモリ着底後すぐにクンクンっというアタリが竿先に。「来たかな?!」。古河さんが電動リールの巻き上げスイッチをONにすると、巻き上げ途中所々でロッドがチョチョッと動いた。リールがストップし、慎重に糸を手繰ると…、うわーーーっキレイ!!スルメイカ、そしてヤリイカが上がってきた。

 

私も投入!さて出るか?!

ウズウズしていた私も早速投入!スポポポポッとツノが海に吸い込まれていく。水深200m。何やら100m過ぎたあたりで、ゴゴッゴゴッという変な感触がしていたが、気にせず200mまで落とし、底を切って竿先を睨み付けた。すると…、クンクン…ゴゴッと2種類のアタリが?!何々?!一目散にリールを巻き上げてみると、最初に海面に見えてきたのはなんとサバ!バタバタしているうちにサバはノータッチリリース。またさらに手繰ってみると、透き通った長いものが上がってきた。パンパカパーーン!“パラソル”ゲットーー!!私持ってるーー!!と思わず叫んでしまった。いい群れに当たったようで、大ドモ(船尾)に席を構えた菅野義和さんにもスルメ、ヤリの一荷。ウネリがきつく風も強まる中でも、ロッドをあおり竿先を見つめ頑張っていると、今度はさっきよりも強いアタリ。今度は私に2杯掛かってくれた。

拓船長流「イカ釣りのキモ!」

ここで、『栃木丸』の栃木拓若船長にお話しを聞いてみた。「今日は潮が澄んでいてタナが深く、反応があってもイカのやる気もイマイチ。シケ後の2日は数が出ていたけど、今日は良くないね…」とのこと。そんな中でも、竿先のアタリを見逃さないことと、アタリが出たら多点掛けを意識せず、確実に1杯ずつ取り込んでいけば数は伸ばせるはずだと船長は熱く語ってくれた。なお、終日120号のオモリを手持ちしながらアタリを取らなくてはいけないので、先がしなやかだけどコシのある1.5m前後の竿がおススメとのこと。また、乗りが渋いときでもスッテには乗ってくることがあるので、ツノの中にスッテの紅白を入れてみて!と教えてくれた。

“どうやって釣るか”が釣り

その後、一生懸命誘いをかけてみたが、イカの引きを味わうことはできなかった。だが、取材の合間を縫っての釣りなので、“お土産”ができただけでも大満足だった!!
そして今回、再認識させられた!“釣り”とは、“どうやって釣る”“どうしたら釣れる”か、を考えることなのだと。その先に、沢山釣れた、大物が釣れたがあるのだと。実際、私が今まで釣りに行った中で、大漁と言われる日に当たったことはほとんどないが、“どうやって釣る”かを考えた後に手にした獲物は、何にも代えがたい嬉しさを私に与えてくれた。
「海よありがとう!イカよ!また釣らせて下さいね!!」

最高の労いは「ママのイカ味しい!!」
さて、頑張ったご褒美には、待ってましたの晩御飯!イカの美しさに息子は「うわーー!キレイ!」と目をキラキラ輝かせていた。調理方法は、やっぱり鉄板のお刺し身!そして、栃木稔宏(としひろ)大船長おススメの、ゲソとエンペラをさっと湯通しして、酢味噌と生姜醤油で。どちらも最高!息子の箸は止まらない(笑)。「ママの釣ったイカ美味しいね!」とイカでご飯を頬張る息子を見ると、釣った人、釣った獲物を食べる人、どちらも幸せにしてくれる釣りってやっぱり最高!!
次は何を食べさせてあげようかな?!それを考えるのもまた釣りの楽しみです!!

今回利用した釣り船

神奈川県長井新宿港『栃木丸』
〒238-0316 神奈川県横須賀市長井5-3-9
TEL:046-856-2446
定休日:毎月第1、第3金曜日 釣果・施設情報 栃木丸ホームページ

出船データ

乗合料金:9,000円
時間:出船6:30、沖上がり13:30
※出船時間は確認の事(月により変更する)
貸し道具:竿セットで2,000円(電動)
     
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