2016年03月01日公開
近年人気の「一つテンヤ・マダイ」を東京湾内でも狙えるようになって来た。マダイ釣りファンとして見逃せない。釣り物の少ないこの時期に楽しませてくれる情報、2月23日神奈川県・金沢八景『弁天屋』から出船した。
出船日をHPで確認
『弁天屋』では、昨年から「一つテンヤ・マダイ」を始め、“大潮”とその前後の日限定で出船している。京浜急行・金沢八景駅から歩いても5分。自動車の場合は、店頭で釣り具を降ろし、駐車場所の指示を聞く事。23日午前6時に到着、平日だが“テンヤマニア”が私を含め10人集合した。出船前に「第八弁天丸」本田和芳船長に釣り方、餌の付け方のレクチャーを受け、定刻の7時15分に出船した。
レクチャーを受ける!
◆釣り方は次の通り。
1.テンヤをフォールする時は、テンションを掛けながら落とし、流れが速い時は途中で1度止めて、出来るだけ糸フケが出ないようにする。
2.テンヤが着底したら糸フケを取る為に、1度大きくシャクリ(リフト)上げる。
3.再度着底した時、竿先が水平の位置に来るようにラインを出し入れする。
4.目の高さの上までゆっくりシャクリ(リフト)上げ、トップで2、3秒止める(これが大事)。
5.ゆっくりとフォールしていき、着底しても竿先にテンションが掛かった状態で待つ。テンションを緩めると糸フケが出てしまう。
3・4・5を繰り返してアタリを待つ。どのタイミングでアタリが来るかは分からないが、フォールのアタリは小さいとの事。どの場合でもアタリが出たらすぐに合わせを入れる事。餌の付け方は船長に聞いたほうが良い。リールのドラグテンションは10~20号の重めの仕掛けを使うので、テンションゲージの1kg位。1.5~2Lのペットボトルを吊るした時に少し出る程度のやや強目に調整した方が良いとの事。
チャンスは突然やってくる!
航程30分、走水沖水深85mでスタート。期待してリフト&フォールを繰り返すがアタリが来ない。後から聞いたら海水温11℃台と少し低い。水深50m前後に移動。水深が浅くなったり深くなったり、船長からのアナウンスがある中、8時40分過ぎ右舷トモ(船尾)の門屋研二さん(横浜市)にファーストヒット。全員注目の中、ドラグを逆転させて上ってきたのは良型クロダイ。底でアタリがあったそうで、直ぐに右舷ミヨシ(船首)の今関孝洋さん(横浜市)が“本命”マダイを釣り上げた。
第1回目のチャンス到来。左舷トモ(船尾)の小倉裕之さん(川崎市)がタイラバで良型マダイをゲット。次は左舷ミヨシ(船首)でハナダイ。ここで私も竿を出すと、何と1投目、フォール最中に食い上げのアタリ、半信半疑で合わせを入れるとドラグが引き出され、やり取りを繰り返し上がってきたのは2kgオーバーのクロダイ。ファーストヒットから約1時間、船中にマダイ数匹、クロダイ、ホウボウ、ハナダイが釣れて1回目のチャンスタイムは終わった。2回目のチャンスタイムは10時過ぎから訪れ、船中でマダイのアタリが続き2kgオーバーの良型も釣れ出した。
バラしても魚は散らない?!
11時過ぎに根周りに移動したが不発。12時からは海水温の高い上げ潮を狙いポイント移動。これが的中した。12時30分過ぎから良型連発。船中に活気が出る。しかし、バラシも同じ位あり船長は苦笑い。コマセ釣りのように魚を集めるのではないから、チャンスタイムに集中する事が大事だ。釣果は船中マダイ12匹、内2kgオーバー3匹、“外道”はクロダイ、ホウボウ、ハナダイ、カサゴ等。バラシが無ければこの倍は釣れたはずだ。これから気温、海水温とも高くなってくるので付け餌の保存方法も重要になる。鮮度の落ちた物は食いが悪くなるとの事。コマセ釣りとは異なる東京湾の新たなマダイ釣りを体験した1日だった。
「バラシが多く残念」と船長
「今日はアタリも多く、まずまずだったがバラシも多く残念でした。潮回わりによる限定出船になりますが今後も期待できますよ。タイラバも出来ます」と船長。貸し道具も充実しており、テンヤも購入できるので、手軽にマダイに挑戦できる東京湾の「一つテンヤマダイ」。釣りのジャンルが又広がった。