2016年04月01日公開
“桜前線”と競うように千葉県・外房沖に春の“マダイ前線”がやって来た。気配は十分だ。3月18日、千葉県・大原港『新幸丸』に“一つテンヤ”でマダイの乗っ込みを確認に出掛けた。
電話予約、釣り座クジ引き
集合時間午前4時30分。アクアラインで風速3m表示を見て一安心。南風強めを予感させる表示だが、大原港は南風に強いので心配ない。
『新幸丸』に到着、私を含め釣り人は9人。釣り座は船着場でクジ引きで決める。午前5時出船、予想通りのベタナギで御宿沖のポイントに5時30に到着。「水深53m!」のアナウンスでスタート。しかし、口を開けて待っているほど、この時期のマダイは優しくない。約1時間、全員にアタリは無し。殆どの人が8号テンヤを使用したが、初心者には底を取るのが少し難しい感じだ。水深43mのポイントに移動。再スタートとなった。
来たぞ!“祭り”はトモから始まった!!
6時30分、山口大地若船長に“青物”がヒット。リールのドラグを逆転させるが、さすがに勝負が速い。アッと言う間に釣り上げたのは、5kg前後の“ワラブリ”。グッドサイズだが、常連の人は「ワラサだね」と一言。すると直ぐに右舷トモ(船尾)でヒット。“本命”のマダイ1号、1.7kgが釣れた。続いて2kgオーバーが連続ヒット。左舷トモでも3匹目が上がり、30分間に釣れた3匹のマダイは全て良型と、乗っ込み開始を確信した。
海水温16.3℃ 潮流2ノットでアタリは続く!
午前7時過ぎから流れが速くなり、風も吹き出した。底取りが難しくなって来たので、テンヤを10号に変更、初心者には厳しくなって来た。そんな中、右舷ミヨシ(船首)で良型イサキ、右舷トモでヒレナガカンパチが釣れた。船長に聞くとカンパチは時々釣れるがヒレナガは珍しいそうである。これは潮が好転してきて地合が来たのかと期待して待っていると、左舷トモでワラサ、右舷ミヨシ2番で釣っていた私に1kgクラスのマダイ、左舷トモで2kgのマダイ、続いて私がマダイ2匹目、右舷トモでマダイが……。約1時間の間に、マダイ4匹、ワラサ等“青物”数匹が釣れた。私のマダイは2匹とも着底後、誘い上げを掛けた瞬間に、押さえ込むような鈍い感じのアタリだった。
良型揃い、多彩なゲスト!
8時30分過ぎにワラサ、そして私が2kgクラスを追加、終了直前にも船中でマダイが連発.午前11時の終了までに、船中マダイ12匹(内2kgオーバー3匹)で竿頭3匹が3人。釣れたマダイは殆ど1kgオーバーと春の訪れを確信できた一日だった。
“本番”はこれから!!
「この時期は、底取りとテンヤの入れ直しを頻繁に行うこと。テンヤを入れっぱなしでは当たる確率が低い。マメな手返しが絶対条件。浅場のような明確なアタリは少ないから、違和感やモタレを感じたら即合わせ。入れ替えの差が釣果に出ます」と山口新一船長。初心者でも上乗り役の若船長からレクチャーを受けられるので十分楽しめる。“乗っ込み”初日に当たるラッキーな一日だった。“本番”はこれからだ。