2016年04月01日公開
“花の色が美しい季節。春の陽気に誘われて「釣って良し、食べて良し!」の東京湾の極上アジをターゲットに出掛けた。初心者から、ベテランまで誰にでも楽しめるLT(ライトタックル)アジ、3月21日、神奈川県・金沢漁港『蒲谷丸』からまずは午前船に乗った。
“電車組”にも嬉しいアクセス
『蒲谷丸』へは、横浜横須賀道路・並木IC、朝比奈ICもしくは、首都高速湾岸線・幸浦ICを降りてすぐ。駐車スペースも大きいのも嬉しい。電車ならば京浜急行・金沢八景駅かJR・新杉田駅から金沢シーサイドライン・野島公園駅下車、徒歩5分とアクセス抜群。金沢八景駅から送迎サービスも行っている(要予約)。また、『蒲谷丸』では、長靴(数に限り有)、ライフジャケットの無料レンタルサービスも有り、ファミリーで釣りを楽しむにも好適だ。
水深23mでスタート!
『蒲谷丸』では、初心者やファミリーグループには、出船前に蒲谷繁行船長と上乗りさんが、竿・リールの使い方、仕掛けの付け方、餌の付け方、そして基本的な釣り方を丁寧にレクチャーしてくれる。
定刻に出船、八景島シーパラダイスを見ながら、航程20分程でポイントに到着した。ここで、再び餌の青イソメの付け方、コマセの振り方などを実践レクチャーしてくれるので、ファミリーでの乗船者は大喜びだ。 「水深23m。はい、どうぞ!下から2mでやってみて!」と船長からのアナウンスでスタートした。
ファミリー“釣り大会”!!
「お父さん釣れたよ~」、「お母さん釣れたよ~」と可愛い声が聞こえて来た。右舷と左舷に分かれ、ワタベさんファミリーが、“釣り大会”をやっていた。左舷は、お母さんと娘さんのユイちゃん(小学4年生)。右舷は、お父さんと息子さんのナオ君(小学6年生)。女性チームを見ると、ユイちゃんがバリバリと釣っている。隣には上乗りさんが付きながら丁寧に指導している。着底から糸フケを取り、1度コマセを振り50cm刻みに2回コマセを振る、指示ダナでアタリを待つ。ユイちゃんは、上乗りさんの言う通り的確にやっていた。釣れた時のビシの置き方、たぐり方もテキパキこなす。海面に上がってきた20cmオーバーのアジを一荷(2匹)で釣っている。隣では、お母さんもコツを掴んでテキパキと、負けずに釣り始めた。
そして右舷では、「あっ、釣れたっ!」とナオ君。海面を覗いて、「居ない…」ととても残念そうなナオ君。アジは、口が弱いのでバラシは付き物で致し方なし。間もなくコツを掴んだナオ君もアジをバリバリ釣り始めた。その横でナオ君のフォローしながら釣っていたお父さんの竿に凄い引き込み。釣れて来たのは、何とヒラメ。お父さん、してやったりの笑顔。
結果は、右舷チームはお父さんがアジ4匹とヒラメ1匹、ナオ君アジ9匹とメバル。左舷チームはお母さんアジ12匹、ユイちゃんアジ20匹とサバを釣って女性チームの勝ち! 今晩のおかずは、「アジ三昧だね」と言うお母さんの笑顔が印象的だった。
LTアジの魅力
午後船(12時30分出船)で、船宿のレンタルタックルを借りてLTアジに初挑戦した。船長と上乗りさんに聞いた通りのコマセワークと、指示ダナをキッチリ守ると、いきなりガンガン釣れ出した。指示ダナは、午前中は2mだったが、午後は1mの場所もあった。船長のアナウンスも聞き逃さないようにしたい。
3本バリの自前の仕掛けを持って行ったので試してみたが、1匹しか釣れて来ない。上乗りさんから「アタリが来ても少し待って!」のアドバイスを受け、言われた通り待ってみた。プルッとしても、待つ。少しリールを巻いてくると、一荷で釣れて来た。そんな調子で午後のトップは38匹、私も35匹釣ることが出来た。24~28cmのイシモチ(シログチ)もグーグー言いながら釣れて来た。東京湾のLTアジ、とても新鮮に感じて楽しかった。コマセワークをマスターしたら、“爆釣”も夢ではないだろう。
沖上がりのホットタイム…
港に戻ると、お味噌汁の嬉しいサービス。ちょっと北風が吹いたので、冷えた体を温めてくれた。具のワカメは、若船長の蒲谷政徳さんが養殖したもの。食感も香りも良く、とても美味しかった。