2016年06月01日公開
釣り物により、当たり外れが多い今シーズンだが、千葉県・南房総のイサキは期待を裏切らない。千葉県・乙浜港『信栄丸』の安田仁船長が、この地区でライトタックル(LT)イサキ釣りを開拓して3年目、今シーズンも順調に釣れている。5月14日に午後船に乗った。
“読者友人”を誘ってトライ!
2014年6月1日号のオフショアマガジンの記事を読んで、この釣りを体験したがっていた釣り仲間2人と、午後船の出船時間12時30分を目指し、乙浜港『信栄丸』に向かった。予約乗合・釣り座抽選なので、慌てず落ち着いて行けるのがありがたい。当日は午前船からのダブルヘッダーの釣り人と合わせて11人が乗船した。天気快晴、やや波がある。
リールは手巻きで良いけれど、電動の出番も…
『信栄丸』には、竿、リール、クーラーだけ持って行けば良い。テンビン、コマセビシ40号、クッションゴム、マグネット板、座席のクッションも用意されており、仕掛けは船で購入すればよい。貸し竿も有るのでクーラーだけでも事足りる。コマセはアミコマセ、付け餌はバイオベイトを使用する。電動リールは不要の水深だが、女性は使った方が良いかも。その訳は後程…。
船長から丁寧なアドバイス
航程15分程でポイントに到着。「ビシのトップドラフト(上窓)は1/3開けて、サブドラフト(下窓)は閉める。海面からのタナ取りで指示ダナの3m下からコマセをシャープに振る。バイオベイトはチョン掛け。アタリがない時ほど誘う」と船長からのアナウンス。指示ダナ20mでスタートした。
イサキは下にいる!しかし仕掛けが…
コマセが効き出すと船中で25cm前後のイサキが釣れ出した。全員の生簀にイサキが溜まり出す。LT竿が気持ち良く引き込まれ、好調なスタートダッシュだ。直ぐにツ抜け(10匹以上)になる常連の人もいる中、こちらは5匹、6匹止まりで不安がよぎる。釣り方は同じなのに…なぜと色々考えていると、私の仕掛けが他の方より手前マツリ(PEラインに仕掛けが絡む)が多い。竿の軟らかさの違いもあるのだろうが、群れを寄せようと慌ててコマセを振ろうとしたのが原因のようだ。そこで指示ダナ3m下で仕掛けが馴染むまで10秒ほど待ってから、コマセ振りを開始するとアタリが続き始め、ホッと一息。全長3mの短い仕掛けでも、コマセ釣りの基本を疎かにしてはいけないと反省した。
ゴールドラッシュ!電動スイッチオン!!
全員が中型イサキを確保したので、船長は大型狙いの深場に船を移動した。指示ダナ25mで再度スタート。投入即アタリとは行かないのが大型、しかし、コマセが効き出し、船長から「反応が出てきた」とアナウンスが流れると、あちらこちらでアタリが出始めた。「来た、来た!」。30cm前後の“黄金イサキ”の登場だ。コマセを振ってタナに合わせると直ぐにひったくるような強烈なアタリ。LT竿が絞め込まれる。一荷(ダブル)で掛かると竿先が海中に持っていかれる。同行したこの日の紅一点、砂川眞理子さん(新宿区)は両手で竿を持ってファイト。ここで電動リールの出番がやって来た。ドラグを効かせてゆっくり巻き上げ、良型をダブルでゲット。トリプルになったらどうするのか心配になる位だった。全員大型の引きを十分楽しんだが、3時を過ぎてから風が強くなって来て、細仕掛けが風で煽られて釣り辛くなって来た。
イサキは細仕掛けなので、ハリスが縮れたりクセが付いたら交換した方が良い。 手元で風に煽られて絡まることが多く、解いている間に地合を逃す、解くより交換した方が早く6セット仕掛けを交換した。
午後船で“リミット”の釣果
午後4時に浅場に移動、指示ダナ17mで再度中型イサキの2匹、3匹掛けを全員が楽しみ、午後5時の定刻終了となった。竿頭はリミット(規定匹数)50匹、私たち3人も30匹超え、午後船ながら期待通りの釣りとなった。
期待十分!午後船希望は連絡を
「後半、風が強くなって釣り辛かったが、“リミット”釣れてまずまずでした。6月一杯は狙えます。午後船は2名から出船しますので連絡して下さい」と船長。“黄金イサキ”が今年も待っている。