2016年06月01日公開
「来てるよ!合わせて!!」、「よっしゃ乗ったぁ~~!!」
船上で威勢のいい声が響き渡る~。昨年よりも型が見られるといわれている東京湾のマゴチ。今回は、きめ細かい情報提供や女性にも優しい船宿、横浜・金沢八景『一之瀬丸』の「マゴチ部!」に入部してまいりました!
女性や初心者には本当に嬉しい配慮がたくさん!
今回の船宿『一之瀬丸』。実は私の女性釣り友達の定宿で、ヤリイカの活魚パックでイカを生きたまま持たせてくれたり、「船長さんからの釣りレクチャーは物凄く手厚い!」と聞いておりました。ネットでホームページを拝見すると、釣りの様々なQ&Aや、初心者にも分かりやすい情報が掲載されている。実際に行ってみると、駐車場への移動は丁寧な誘導付き、釣り人や宿の皆さんの雰囲気も女性ウエルカムな感じが溢れ、おまけに女性専用更衣室&トイレも完備! これは女性釣り師の定宿になるわけだと頷けました。(感動)
イケメン船長登場!!
ひとしきり感動した後、いそいそと船へ荷物を移動させていると、大きな発泡を持ったEXILE系のイケメンが現れた! マゴチ船担当、渡辺直人船長と判明。私のひと回りは年下と思われるが、とても貫禄があり頼もしい。餌のサイマキをセット後、自然と船長の周りに釣り人が集まって、船長直々にマゴチ釣りのレクチャーが始まった。私もカメラを構えつつ拝聴すると、とても丁寧で分かりやすく、特に重要な餌付けはとても参考になった。釣りをする前のこのレクチャーはとっても重要で、「初心者の方からベテランまで釣りをサポートする船宿!」とホームページに書かれていた通りでした。
潮回りはイマイチ…ここは船長の腕の見せ所!
ベテランの釣り人も準備OK!いよいよ出船です。朝イチ向かうのは、昨日食いが良かったと言う第一海堡沖の浅場。最近の状況を船長に伺うと、「昨日は潮回りがあまり良くなかったが、潮が下げて動いた時にバタバタッと食った」との事。「今日も潮がうまく動いている時間帯か、場所によって潮が動いているところを見つけて、食い気のある魚を探す感じになることとなりそうだ」との事。
30分程走りファーストエリアに到着。船長の「朝イチ集中してみて!」というアナウンスで、みなさん揃って投入。その中で、右舷トモ(船尾)に釣り座を構えたベテラン釣り師の塩井豊さん(金沢区)の竿に目を奪われた。ピカピカに光る手作りの和竿は、釣り物別にご自分で作られるそうで、しかも、釣ってきたハゼを餌にマゴチを狙うというこだわりよう。GW明けには67.5cmのビックワンを釣り上げたのだそうだ。
そんな話を伺っていると、反対側のトモに船長がバビューンと駆け寄って行った! この日のファーストフィッシュを釣り上げたのは、須永照夫さん(磯子区)。マダイ、イサキ、スミイカ、マゴチ釣りなどをされているマルチベテランアングラー。「ガツン!と入ったよ」と感触を伝えてくださいました。それからなんと須永さんにアタリが連発!ですが、なんと上がってきたのは“金アナゴ”。しかも2本も!! 嬉しい悲鳴があがりました。
体育会系?!渡辺直人船長率いる「マゴチ部」!!
そのアナゴの珍客を皮切りに、フグ、シリヤケイカ、などのアタリが続き、中々マゴチらしきアタリが出ない。船長の合図と共に移動を開始。到着したのは水深10m程の場所。「先ほどの場所より根がキツイので、タナ取りをマメに」とスピーカーから船長のアドバイス。ここでのファーストヒットは、大きなカワハギ大会の決勝に出場の経験があると言う遠山靖さん(日野市)。マゴチ釣りは初めてで、繊細な釣りで培った丁寧なタナ取りがキャッチに繋がった。
頻繁にスピーカーから出される船長の指示がとても的確で、皆さん一丸となって釣りしている感じが、昔懐かしい「部活」の雰囲気を思い出させてくれました。名付けて「マゴチ部!!」。移動後またアタリが出始め、私の釣り座のお隣、普段は磯釣りをされていると言う清水康雄さん(新宿区)がキャッチ。続いて、泳がせ釣りが大好きだと言う左舷のミヨシの阿久根雅孝さん(横浜市)も、アタリが何度かあった末に、ようやくマゴチを手に! そして、マイロッド&マイベイトで挑戦の塩井豊さんにも良型が。それを見届けた後、釣りをしたくてウズウズしてきた私は、顧問(船長)の了解を得て、「マゴチ部」への参加を了承していただきました♪
来るか、来ないか…!?
潮の流れが緩いからと、船長のアドバイスでハリスを50cm程短くして結び直し、餌付けを丁寧にしてから仕掛けを投入。ハリのヒューズも外して動きが出るようにしてみた。タナ取りを小まめにして間もなく、竿先にもたれるような感触が。朝のレクチャーの時に聞いた、「アタリが来たと思ったら少しロッドを送り、それから持ち上げて聞いてみる!」を実践。すると、グッグッグッ…っと引っ張られる手応え、そして私の心臓はドキドキドキ…また少しロッドを送ってみると…。
「合わせろ!!」という声と共に、反射的にグィンと腕を振り上げた!「ガツン!」。そして海面に突き刺さる竿先!!「来た、来た、来た~~!!私、持ってる~~!!」と思わず叫んでしまいました(恥)。海面に浮かんできたマゴチを船長が即座にネットイン!「やった~~!!」。またお刺し身が食べられる~~♪ということで、今回も船長をはじめ、皆様の釣り方を見て勉強させて頂いたお蔭で、また貴重な1匹を手にすることが出来ました。『一之瀬丸』「マゴチ部」サイコ~!沖上がり間際に八景沖に移動、そこではこの日最大の61cmも上がった。
味は抜群!神経締め!!
ちなみに、沖から上がると、希望者には船長自ら「神経締め」を施してくれて、最高の鮮度で持ち帰ることが出来ます。神経締めをした後、そのまま新聞紙で包んで冷蔵庫で4日間熟成させると、味わい深~いお刺し身が食べられると船長から教えて頂いたので、4日後の夕食にマゴチの熟成刺し身が登場しました。
息子に最初の一口を試してもらうと、「ん~~っ、プリップリ~♪」という返事が(笑)。アッという間に残り少なくなってしまい、「ママ、おかわりないの~?」とのご要望に、今度はもうちょっと大きいの釣らなくちゃね…と苦笑いの“ママ釣り師”でございました(汗)
今回利用した釣り船
出船データ
出船:集合6:30、出船7:00