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千葉県外川港“夏ビラメ”シーズン突入!

2016年07月15日公開

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千葉県銚子沖のヒラメ釣りは今シーズンも6月1日(水)に解禁となった。その後、徐々に釣果は上がって、6月30 日(木)の千葉県外川港『福田丸』のホームページ釣果詳細は6~11匹、最大5.6kgの好釣果。高級魚ヒラメを求めて7月2日に千葉県・外川港『福田丸』のヒラメ船に出かけた。

集合場所、受付は乗船場所

『福田丸』では前日から席を取る人は、21時までに船宿の前に設置されているホワイトボードのマグネットを取る。当日組は船の前に引かれている白線の枠のなかにクーラーを置き、先着順で釣り座を決める。駐車場は乗船場所の前のスペースなので道具の運搬も楽である。この日の集合時間は午前3時30分。まだ真っ暗な3時に乗船場所へ到着したが、既に数台の車が駐車してクーラーが置かれていた。丁度、餌のイワシも船内に運ばれているところだった。

出航までの準備も楽しい
3時30分に女将の福田るみ子さんが到着。受け付けを済ませて先着順に女将の指示で船への乗り込みとなる。出港時間の4時30分までまだ時間がある。各自、大ビラメを手にしようと準備に余念が無い。タックルのライト、ノーマルの選択は自由なので、体力、状況に合った選択が可能。空がうっすらと明るくなってきた定刻4時30分、福田稔船長の操舵で『第二十一福田丸』は左舷8名、右舷8名の計16名を乗せて朝霧の中を出港した。

穏やかな絶好の釣り日和

港を出て30分。ここ最近良型が上がっている浅場の消波ブロック周辺に到着。水深10m、海底はゴツゴツ根がある。「はい、始めて下さい」と船長のアナウンスでスタート。この日は曇り空で海上はベタナギ。ウネリもない水面は湖の様だ。釣り易い状況に期待は高まったが、期待に反して静かな立ち上がり。開始15分、船中初ヒットは左舷トモ(船尾)の朝日祐一さん(水戸市)。慎重にやり取りを行ない、上がってきたのは“本命”のヒラメ、かなり肉厚の良型である。続いて右舷胴の間(真ん中)でもヒットしたが、上がったのは本命ではなく30cmオーバーの特大メバルであった。その後もメバル、カサゴとゲストは上がるがヒラメは中々ヒットしない。そんな状況の中、左舷胴の間(真ん中)の藤井茂さん(江戸川区)に待望の本命らしきアタリが…。釣り上げたのは待望の本命で、藤井さんは2回目の挑戦で初ヒラメをゲットした。このまま時合突入かと思われたが、アタリがぱったりと無くなり移動となった。

予想外の厳しい状況
走ること30分。沖の潮が澄んでいる水深30m前後の場所に移動すると、直後に左舷ミヨシ(先頭)の木村光次さん(八街市)にヒラメが2連発。続いて右舷胴の間(真ん中)の、船宿常連の志村康彦さん(鶴ヶ島市)にも良型が上がった。話を伺うと中々食い込まないハッキリしない前アタリが30秒位続いて、その後に食い込むというヒラメらしいアタリだったそうだ。“夏ヒラメ”と言えばアタリも明確に出て、食い込みもハッキリしているはずだが、どうもこの日はヒラメの活性が低いようだ。確かにイワシはかじられ、前アタリもあるのだが、最後の食い込みが中々こない。この後はアタリが遠のき、小移動を繰り返す事となった。

 

待望の時合に突入

何度か移動をして時刻は7時30分。ここから待望の時合に突入する。先陣を切ったのは、右舷ミヨシ(先頭)の猪股正征さん(江戸川区)。猪股さんは先ほど初ヒラメを釣り上げた藤井さんと会社の釣り仲間で、この日は仲間5人で釣りを楽しんでいた。上がってきたのは肉厚の良型。
この一匹を皮切りに時合突入。左舷胴の間(真ん中)の常連、土橋正人さん(千葉市)に強烈な引きが襲い、「大きいからドラグ調整に気を付けて」と船長もアドバイス。すると本日最大の4kgはあると思われる大ビラメが上がった。間髪入れず今度は木村さん、猪股さんに同時ヒット。更に再び土橋さん、更にもう2人と船中が一気に活気付く。仲乗りの齊藤康之さんだけではタモ入れが間に合わず、船長もタモを持って応援。45分間で一気に船中10匹のヒラメが上がった。
齊藤さんは魚が掛かるとすぐタモを片手に駆けつけてくれ、自分のバケツに餌の生きイワシが少なくなってくると、言わなくてもイケスから持って来てくれるので、釣り人は釣る事だけに集中できる。土橋さんにお話しを伺いに行くと、「底から少し持ち上げて誘いを入れた時にアタリが来た」とのこと。他の人も同じで、竿を上下に動かした時にアタリが出たという。その後またアタリが止まり、朝一の浅場へと移動となった。

渋い状況だが、良型が多い

浅場に戻ったが渋い状況は続いた。10時まで沈黙は続いたが、そこからラストスパート。その沈黙を破ったのは右舷トモ(船尾)の井上清さん(白井市)。続いてこちら側も竿頭の朝日さんに土橋さん、更にまた井上さん、そして右舷大ドモの木之内さんと連続ヒット。そして土橋さんにまた強烈な引きが訪れた。さらなる大型かと慎重にやり取りすると、上がったのは50cmを超える超大型のソイであった。数は伸びないが“ソゲ”クラスの小型は釣れず、肉厚良型が多い。船長も何とか全員に釣らせようと必死にポイントを探すが、この日は誰かが釣った後、忘れたころまた釣れる状況が最後まで続き、そのまま沖上がりの12時を迎えた。

これからが本番“夏ヒラメ”

船中22枚、竿頭4匹が2名、残念ながらオデコの人も出てしまったが、肉厚良型がほとんど。低活性の状況を考えると上々の釣果だろう。「今日はまだ海底の水温が安定しなくて、釣れた魚も冷たかった。梅雨が明けて水温が安定すれば更に釣果は良くなる。こんなもんじゃないよ」と釣果に納得いかない船長。帰港すると女将さんが軽食を用意してくれていた。これもうれしいサービスである。
“夏ビラメ”シーズンはこれからが本番。海も穏やかでアタリも明確! 入門に最適な時期なので、食べても美味しい“夏ビラメ”に是非挑戦してみてほしい。

今回利用した釣り船

千葉県外川港『福田丸』
〒288-0014 千葉県銚子市外川町1-10829
TEL:0479-22-5741

出船データ

ヒラメ予約乗合
料金:1万2,000円 女性・子供(小学生以下)7,500円(餌・氷付き)
集合:午前3時30分 (要電話確認)
出船:午前4時30分 沖上がり:正午
宿泊:素泊まり2,000円
     
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この記事を書いたライター

森住 貴義
釣りビジョンAPC。
タナゴからマグロまで、幅広く実釣。釣果よりも楽しくをモットーとするエンジョイアングラー。
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