2016年09月01日公開
相模湾の本ガツオ&キハダマグロのオキアミコマセ釣りは、今シーズンも8月1日(月)に解禁になった。解禁直後から特に本ガツオは連日好調!台風9号通過後の24日(水)の平塚港『浅八丸』のHP釣果では本ガツオ1~6尾、この他キハダマグロ(キメジ)も釣れている。台風の影響も全くない好釣果に安心し、翌25日(木)に出掛けた。
車でのアクセスも良好、茅ケ崎海岸ICから直ぐ
圏央道・高尾山ICの先が開通してから、埼玉県方面からのアクセスが格段に良くなった。茅ケ崎海岸ICで降りてわずか3kmほどで平塚港の船宿まで行けるようになった。
集合時間は午前5時、まだ真っ暗な4時30分に到着。駐車場に向かうと船宿のスタッフが誘導してくれる。釣り物別に駐車場所を分けている為、指示に従い駐車する。
『浅八丸』待合所には、既にの多くの人が受け付けを済ませ待機していた。本ガツオ&キハダマグロ船は最大コマセ釣り14人、ルアー釣り8人、計22人の“合同船”で、ミヨシ(船首)側左右にルアー8人、その後方にコマセ釣り14人となる。釣り座表には分かりやすく赤文字でルアーと書かれている。
船まで移動は船宿の車で
明るくなって来た5時過ぎ、準備が出来た人から順に船宿の車で桟橋まで船ごとに移動。移動時間は3、4分だが、忘れ物等無いように十分注意したい。5時30分には全員の移動が完了した。定刻少し前の5時50分、石井信幸船長の操舵で「第二浅八丸」は、コマセ釣り13人、ルアー釣り8人、計21人を乗せて出船した。
海はナギ、絶好の釣り日和
港を出て1時間。ポイントにはすでに多くの船が集まって船団が出来ていた。「どうぞ、15m!」と言う船長アナウンスでスタート。この日は晴天で海上はナギ、絶好の釣り日和に恵まれた。開始後数分で「入って来てるよ、入って来てる」。船長のアナウンスと共に船中連続ヒットが始まった。初ヒットはルアー(ジギング)釣りをしていた3人に同時ヒット!右舷2人は無事2kgオーバーの本ガツオを釣り上げたが、残念ながら左舷の1人はオマツリでバラシてしまった。
船中1号を釣ったのは泉谷圭人さん(相模原市)。ヒットルアーは50gのブルピンカラー。その後、間髪入れずにコマセ組にもヒットが続いた。左舷船首側の2人に同時ヒット。釣れたのはこちらも良型本ガツオ、お二人は会社の釣り仲間で佐藤昭夫さん(福生市)と源間隆司さん(入間市)。3人連れでコマセ2人、ルアー1人に分かれて楽しんでいた。この間わずか数分の出来事。本ガツオの群れが入って来た時の短期勝負が、この釣りの醍醐味でもある。
船団の一斉移動は豪快
本ガツオの群れを探し、船団が一斉に移動先を予想し先回りする様は見ていて豪快だ。いかに魚が通過するであろうポイントに行くかが、釣果を伸ばすコツとなるが、そこは連日好釣果を出している船長にお任せである。
30分程移動と投入を繰り返した後、再び同時ヒット!今度は右舷コマセ釣り船首側2人ヒットで、釣れたのはこれも良型の本ガツオ。釣り仲間の3人で来ていた伊藤正志さん(秦野市)と吉田勝さん(川崎市)、2人とも食わせ餌は大粒の専用餌を準備していた。
左舷大ドモ(船尾)でも大きな引き込み。中々上がってこないと思ったら他船とオマツリ、上乗りさん、双方の船長が声を掛け合い、協力し、無事7kgのキメジを引き上げることが出来た。釣ったのは船宿常連の大友さん(平塚市)。
船団が密集する釣り場、まして青物なので仕方がない事だが、『浅八丸』では上乗りさん、船長が直ぐ対応してくれるので安心して釣りに専念出来る。なるべくドラグはラインシステムの限界近くにし、早めに取り込める対策をするのも大切だ。
群れを追って移動を繰り返し、終日好調
沖上がりの時間までひたすら本ガツオの群れを追い、終日移動を繰り返す。この日の指示ダナは15~20m、船の魚探に反応が出て群れが入った時、船中“カツオ祭り”で大騒ぎ!上乗りさんと船長がタモ入れに。それでも間に合わない時は隣の人がフォローにと、凄い状況になることもしばしばだった。
コマセ組はコマセを振った後ずっと手持ちの人、ロッドホルダーに掛けたままの人と様々だったが、11時までにはコマセ釣りの13人全員が本ガツオを釣り上げた。
左舷胴の間(中央)で釣りを楽しんでいたのは“神輿会海坊主”の釣り仲間4人で、全員で11匹を釣り上げ、竿頭は女性で4匹、レンタルタックルで挑戦の人も本ガツオを上げていた。
ルアー組では、船の先端で竿を出していた常連の草柳祐介さん(横須賀市)が、7kgオーバーのキメジを始め2匹の本ガツオを釣り上げた。仕掛けはエビングでハリス1.5m、ワームはケイムラ。ルアー組では竿頭だ。同じくエビングで挑戦していた小豆畑隆生さん(相模原市)も6kgのキメジに本ガツオを釣り上げた。ハリス3mにワームはケイムラとピンク、小豆畑さんは船中最初に釣り上げた泉谷さんの釣り仲間。この日は沖上がり時間まで好調だった。
まだまだ続く相模湾の本ガツオ&キハダマグロ釣り
船中コマセ組は本ガツオ、キハダマグロ(キメジ)合わせて1~4匹。4匹釣った人は4人、ルアー組も0~3匹と上々の釣果。残念ながら惜しくもラインブレイクで2人のオデコが出てしまったが、ヒットは味わえた。本ガツオなど大型の魚を家で捌くのは大変だが、『浅八丸』では希望者に限り捌いてくれる。これは嬉しいサービスだ。
「例年ナブラ(群れ)がいる間は続けるよ。11月まで出来る事もあるよ」と船長。コマセで釣り易いこの時期に、釣りたての美味しい“カツオ”を是非食べてほしい。
今回利用した釣り船
出船データ
料金:1万500円(コマセ別) 女性6,000円(コマセ別)
集合:午前5時00分
出船:午前6時00分 沖上がり:午後14時
レンタルタックル有り(要電話確認)
この記事を書いたライター
タナゴからマグロまで、幅広く実釣。釣果よりも楽しくをモットーとするエンジョイアングラー。