2016年09月15日公開
今シーズン、8月、9月の台風の多さには辟易している。特に週末に来られると恨めしい。台風通過後の“釣況”はどうなっているかと、釣果情報を眺めると相模湾・城ヶ島沖で早くもヤリイカが本格的に釣れ出したようだ。6日、神奈川県・長井新宿港『栃木丸』に出掛けた。
「イカの長井」マニアが集合!
この時期、集合時間は午前5時30分。船着場前の駐車スペースに車を停めると、さすがに「イカの長井」、一目でイカマニアと分かる人達が集合していた。この日は私も含めて11人が乗船した。仕掛けは11cmのイカヅノ、オモリ120号のブランコ式。ツノ数は自由だが私は手返しを考えて、使い慣れた6本ヅノを使った。午前6時の定刻に出船。この時点ではナギだったが、これから風が強くなる予報である。スタートダッシュを決めたいが…。
ひと流し、1投の繰り返し!
航程40分程で城ヶ島沖に到着。魚探反応を探して10分後、「水深116m、底付近を狙って!」のアナウンスでスタート。直ぐに船中1号のヤリイカが釣れたが後が続かず移動。ひと流し、1投を繰り返し“ヤル気”のある群れを探して行くが、どうやら二枚潮の様でオマツリも多い。8時過ぎからはサメにイカを食い逃げされる事も多くなり、移動の時にはキハダマグロのジャンプも見えたが、ウネリも出てきて、悪い予感が当たりそうな気配だが“ヤル気”のある群れが現れた。
シャープでもソフトでも!!
9時からチャンス到来、船のあちらこちらで多点掛けが連発。ひったくるような“アタリ”でスルメイカも顔を出し、船上が賑やかになって行く。水深120mから150m前後の底付近を集中して狙い、“船上干し”も始まってこれぞイカ釣り。私の道具にもヤリイカの3点掛けが来た。ここで船中を回り、釣り方を拝見。“リズミカルにシャープにシャクリ上げて行く方法”と“底周辺をソフトに上下させて誘う方法”の二通り。どちらが良いかはタックルや仕掛け、釣り座も異なるので判断は出来ないが、色々なシャクリ方法を試してヒットパターンを見つける事が大切だ。
無念、チャンス続くが数を伸ばせず!
正午頃から潮の流れが好転、“アタリ”が頻繁になって数釣りのチャンスになったが、風が強くなってウネリも大きくなり、巻き上げ途中のバラシが多くなってしまった。リールの巻き上げ速度を遅くして身切れを防ごうとするとサメに取られ、速くすると身切れ、足切れ。船中あちらこちらでバラシが連発、反応が良いだけに悔しい。これがイカ釣りの難しさか。ウネリの大きい日は軟らかい竿の方が良いのか、などと次回釣行への反省をしている内に、終了時間の午後1時なった。
竿頭は33杯、次頭25杯、他の人達は15杯前後。バラシの数は、優にその倍はあり、今後に期待十分!を感じさせる一日だった。
「好調なスタート」と船長
「朝は二枚潮で難しかったが、昼からは良くなった。ウネリも有って難しい中、まずまずの釣果でした。例年より出足は好調です。今後は、サバ対策にブランコ仕掛けを沢山準備して来て下さい。お越しになる時には電話予約をお願いします。これからが本番です!」と船長。秋風と共に本格化するヤリイカ釣り。今シーズンは期待出来そうだ。