2016年10月01日公開
秋はマダイの数釣りが期待出来るシーズン。外房・大原沖の一つテンヤ・マダイも順調なスタートを切った。釣り場の水深は浅く20m前後が中心。今ならビギナーにも一つテンヤ・マダイを堪能出来る。9月27日、大原港『新幸丸』に出掛けた。
船上でワンポイントアドバイス!
この時期、大原港の集合時間は午前4時15分。好調な釣果を聞きつけた釣り人が集まり、この日は12人が集合。一つテンヤのエキスパート、宮本英彦さん、吉岡進さんも乗船して定刻に出船となった。
航程約40分。夜が明けきらない午前5時10分、水深19mでスタート。ベタナギだが少しウネリがある。霧も出て視界は悪いが、小さなアタリを取る一つテンヤには絶好なコンデション。アタリは直ぐに来た。
ファースト・マダイは600g!
釣り始めて5分、胴の間(中央)でファースト・マダイ(600g)が釣れて、午前6時までに船中マダイ5匹にハナダイ2匹と順調なスタートを切った。しかし、何故かタイラバにアタリが多い。キャストしても足下でも、タイラバにヒット連発。午前7時前まではタイラバが一つテンヤを圧倒。曇天でアピールが良いのか…?
午前7時15分からアンカーが入り、静かになると一つテンヤにもアタリが連発し出した。常に誰かの竿が曲がっている。イナダも当たり出し、サンパククラス(イナワラ)も回っているので油断出来ない。ダブルヒットも数回、バラシも多発、小型は放流。餌取りも顔を出し始めたが、午前8時過ぎまで忙しく楽しい1時間だった。
判らないことは聞いてみよう!
テンヤビギナーの私からエキスパートお二人への質問。
テンヤの重さはどの様に決めるのか?「最初は底がしっかり取れる号数のテンヤを使う。底が取れないと釣りにならない。底取りが判るようになったら、テンヤを軽くして出来るだけ軽いものを使う。テンヤを入れっ放しにしてはダメ。餌の点検も兼ねて、マメに入れ替えをする事」。重いテンヤの入れっ放しは根掛かりの元だ。
テンヤとリーダーの結び方について?「テンヤにヨリモドシのついているものは、リーダーを直結する。ヨリモドシがついていない物は小型で強度のあるスナップスイベルをリーダーにつける。ヨリモドシとスナップスイベルを両方付ける必要はない」。
マダイの数釣り、“ゲスト”も多彩!
後半は快晴となり、小型中心ながらアタリは続く。船を流しているので、ポイントに当たると連発、そして少しの間休憩。“ゲスト”のヒラメが良く当たるポイントも有り、船中で5匹釣れた。
結局、マダイの竿頭は9匹で最大1.4㎏、船中61匹。“ゲスト”にはハナダイ、ヒラメ、ガンゾウビラメ、ショウサイフグ、イナダ、ハタ等。大型こそ出なかったが期待通りの一日だった。
これからが本番!と船長
「今日は潮が流れなかったが順調な釣果。海水温が下がれば更に釣果は上がるはず。浅場なので5~8号のテンヤで出来ます。数釣りの時期ですが、大型や“青物”も来るのでラインやリーダーのチェックは忘れずに」と船長。
数釣りを経験すれば大型にも対応出来るようになるだろう。まずは体験、タイラバタックルも準備して、出掛けてみては如何だろう。