2016年11月01日公開
秋本番!朝晩すっかり涼しくなって来たこの時期、東京湾で釣れるアジは、脂肪を蓄え食味も急上昇!釣果もトップは束(100匹)超えを記録するなど好調が続いている。脂の乗ったアジの食味に誘われて10月15日(土)、千葉県・長浦港『こなや丸』に出掛けた。
釣り座は先着順
『こなや丸』では、国道16号線沿いにある『こなや釣具店』で乗船の受け付けを行う。入口横にある“釣り物別の乗船プレート”を取り、店舗内で乗船名簿を記入して受け付けを行う。この日のLTアジ・午前船の出船時間は6時、少し早い4時50分に到着したが、既に数台の車が駐車し、受け付けを行っていた。店内には、アジ用の仕掛けも3種類販売されており相談して買うことも出来る。受け付け後、氷を受け取り長浦港へ。港までは車で5、6分、駐車スペースは船のすぐ前だ。
ビギナーには、出船前のレクチャーも
港では「第十五こなや丸」が出船に向け、小沢一滋船長が準備をしていた。5時30分に乗船開始、乗船の順番は受け付け時に取ったプレート順で、釣り座は乗船順に自由に選ぶことが出来る。オマツリ防止の為、アンドンビシの重さは30号指定だが、天ビンとアンドンビシのセットを無料で借りることが出来るので安心だ(紛失時のみ1,500円負担)。また、ビギナーは出船前に船長からレクチャーを受けることが出来るので、初挑戦の人も安心。この日は右舷9人、左舷7人の総勢16人。太陽が昇り始めた6時丁度に出船した。
北風強く渋い立上り
走ること30分、最初のポイント、アクアライン橋梁部の下へ到着。晴天だが北風がやや強く肌寒い。朝通過したアクアラインの風速計は6mだったが、それより強くなっている感じで少し波も出て来た。6時30分、「水深6~8m、底から2mまで!青イソメの垂らしは無しでいいよ」と言う船長のアナウンスでスタート。しかし、魚探反応は出ているが船中アタリが無い立ち上がりとなった。
状況を見ていた船長から細かな指示があり、10分後にようやくアタリが出始め、右舷トモ(後方)で待望の1匹目が上がった。船中1号は、この日がアジ釣り初挑戦の中西光浩さん(鎌ヶ谷市)。このまま朝マヅメの好調!と思ったが、そこまではいかずポツリポツリの状況が続いた。
“朝の時合”突入
7時、同じポイントを流し直すと待望の“時合”に突入した。右舷、左舷とも小気味よい引きが続くようになったが、バラシも多く見られた。「水深が浅いから、アタリがあっても合わせないでね。口が柔らかいからハリ穴広がって逃げちゃうから」と、船長のアドバイスが飛ぶ。また浅場とはいえ強風と相まってオマツリなども多かったが、それでも“1投1ヒット”の状況となり、入れ食い状態に突入した。
ファミリーでも楽しいLTアジ
この日の水深は6~8m、深くても20mと浅場が中心。アンドンビシも30号と軽く、合わせが要らないのでビギナーにも釣り易く、船釣り入門としても最適だ。船中を見回すと左舷胴の間(中央)で釣っていたのは高橋佑輔さん(川口市)と斉藤亜美さん。斉藤さんは初めての船釣りで、高橋さんが全面サポート。初挑戦ながら2桁の釣果を上げた。
左舷トモでは、釣友の塩原宇宙さん(江戸川区)と山中太貴さん(墨田区)が、桶いっぱいのアジを釣り、山中さんは竿頭に。左舷大ドモ(船尾)には八角一郎さん(佐倉市)。底付近を中心に攻め30匹超えの釣果。右舷大ドモは鎌田智恵人さん(千葉市)と正剛さん親子。アジは2人共3回目の釣行との事。正剛さんのサポートで、智恵人さんも一荷(2匹)、良型を釣り上げ笑みがこぼれた。右舷胴の間(中央)では、佐野正和さん(白井市)、めぐみさんご夫妻、いつも釣果を競っているそうで、この日も数、型と良い勝負を繰り広げていた。右舷ミヨシ(船首)には、山中拓人さん(千葉市)、阪井清乃さん(千葉市)。普段は堤防釣りをしているそうでレンタルタックルでの挑戦だったが、船長のレクチャーを受け、良型のアジを釣り上げていた。
脂の乗った美味しいアジを是非
終的には10~54匹、30㎝級の良型も交じり、“ゲスト”には、40cmオーバーのサバも上がって十分な釣果だった。この時期に東京湾で釣れるサバは美味しい。釣れたら是非持って帰って賞味して頂きたい。
「今年はここ4、5年では最もいい状況です。浅場の場合は群れの幅が狭いので、底から細かく50cmずつ探って行くと良いですよ。型は中型中心ですが、40cmオーバーの大型も交じりますし、今の時期は脂が乗っていて美味しいですよ」と船長。例年、年明けの1月一杯まで楽しめるLTアジ、脂も乗ったこの時期、是非出掛けて頂きたい
今回利用した釣り船
出船データ
料金:7,700円(男性)5,500円(女性)3,600円(中学生以下)(コマセ、餌、氷付き)
レンタルタックル:500円(要電話確認)
集合:5時 出船:6時 沖上がり:11時
この記事を書いたライター
タナゴからマグロまで、幅広く実釣。釣果よりも楽しくをモットーとするエンジョイアングラー。