2016年11月01日公開
未だに沖では、本ガツオが跳ねている相模湾・茅ヶ崎沖の近場で、“海の貴婦人”と称されるアマダイ釣りが始まった。大型も期待できるとの情報に、10月20日、神奈川県・茅ヶ崎港『まごうの丸』に出掛けた。
湘南沖は多彩な釣り物
茅ヶ崎港は昔から釣り物が豊富な事で知られた所。近年人気のマグロ、本ガツオから、シロギスまで大小多彩な獲物が魅力だ。中でもアマダイは姿、味、引きと3拍子揃った“人気モノ”だ。現在、集合は午前6時。待合所前で道具を降し、受け付け、付け餌を購入、車を駐車場に移動。トラックに道具を乗せ、徒歩でアマダイ船「第12まごうの丸」に向かった。釣り人は右舷3人、左舷4人の計7人。釣り座は先着順に選ぶ。ベタナギの晴天で定刻出船となった。
港を出たらすぐにポイント。船中第1号を釣る!
航程15分でポイントに到着。舵を握る古山拓也船長は、先週好調だったと言う水深52mの浅場でスタートした。湘南の奇岩“エボシ岩”が近くに見える。しかし、ここは餌取りばかりで“本命”は不発。すぐに移動して水深74mで再度スタート。直ぐに私にアタリ。船中第1号のアマダイがヒット。オモリが着底後50cm程度上げてタナ取り、全長2m仕掛けの半分約1m誘い上げて止め、また1m誘い上げを掛けようと竿を動かした途端にゴツンと来た。この釣り方は積極的に餌を動かすので、アタリが出たら小さくて良いから必ず合わせを入れる事が必要。アタリが続かず水深97mに移動した。ここは“ゲスト”のアカボラのラッシュ。これとトラギスはアマダイと同じ場所にいる。水中にはシイラやウスバハギが回遊、魚の活性は良さそうだが“本命”が来ないのですぐに水深112mの深場に移動した。
沖目のポイントでアタリ!!
時計は8時15分を指していた。ここでアタリが集中。船中あちらこちらで“本命”が釣れ出した。8時50分頃、初めて根掛かり。根周りを狙い船長は船を入れ替えた。これが的中した。9時30分過ぎからアタリが活発になり、45cmの大型も浮上、両舷でアマダイがバケツに収まって行った。
マメな入れ替えと点検で積極的に!
「以前は餌を底に這わせる釣り方が多かったが、餌取りが多く、“本命”が来る前に餌が取られる事が多いので、最近は“誘い上げ”と“タナの取り直し”を繰り返し、餌をアピールさせた方が良い」と船長。餌の点検は頻繁に行わないといけない。タナ取りは底潮が速く、底取りを繰り返した時にラインが出て行く時は低くして、誘い上げの幅も小さくする必要がある。小さなアタリを逃がさず合わせを入れる事。又、落とし込みの釣りも有効で、当日は落とし込みで3匹釣れた。待ちの釣りより攻めの釣りが必要だ。
ついに来た!50cmオーバー!!
残り30分となった午後1時30分過ぎにオニカサゴが釣れて私は竿を納めた。そこで船中で1人、タイ用長竿の置き竿で誘い上げ釣法を続けていた左隣の方に話を聞きに行くと、目の前の竿が一気に引き込まれた。マダイのようなアタリで竿が曲がり、数回の引き込みとドラグの逆転を繰り返し、浮上してきたのはこの日最大、50.5cmの大アマダイだった。船長からも「今シーズン最大!」の声が掛かり、フィナーレを迎えた。最終釣果は竿頭が7匹で船中23匹。50.5cmは別格としても40cmクラスも数匹交じり、全般に型が良かった。
「ドラグ調節も大事」と船長
「今日は水色も良く流れも緩く、順調でした。手返しとタナ取りをマメにして下さい。年内は水深50~120mを狙います。オモリは60~80号。3号ハリスを切られこともありますので、ドラグ調節も大事です。掛ったら最初は手巻きでサイズを確認する様に」と船長。数釣りと大物狙いの両立できる茅ヶ崎沖LTアマダイ。近場で高級魚を手に入れるチャンスだ。
今回利用した釣り船
〒253-0061 神奈川県茅ヶ崎市南湖6-4-16
(カーナビには「神奈川県茅ヶ崎市南湖6-18-7」で)
TEL:0467-86-5938
定休日:第1・3火曜日 釣果・施設情報 まごうの丸 ホームページ
出船データ
基本料金=9,000円(氷・餌付き/HPに割引券あり)
(午前7時出船)
※貸し道具あり(予約時に確認)
※付け餌と仕掛けは乗船前に受付で購入のこと