2017年01月15日公開
外房大原沖にイワシが入って来た。イワシの接岸と共に寒ビラメが順調に釣れ出したとの情報に、流行のライトタックル(LT)を持って、12月17日、千葉県・大原港『第三松栄丸』の乗合船に乗った。
釣り座を決めて車内で待つ
集合時間午前6時前に大原港に到着。気温は-3℃だ。係留中の『第三松栄丸』前のコンテナに掲示されている、釣り座番号札を取って船長が来るまで車内で待つ。船のデッキが凍結しているので、船長の指示があるまでは乗船できない。人気のヒラメ釣りだけに、この日は私を含めて10人が集まった。餌のイワシを積んで定刻出船、大原には珍しいベタナギだ。
ポイントはすぐそこ、明るくなって船中1号は来たが!?
航程20分でポイントに到着。周りには数隻のヒラメ狙いが集まり期待十分。イワシの魚探反応も良い。左舷ミヨシ(船首)部にLTの私と同行してくれた友人が座り、その他の人はノーマルタックルだ。水深が浅いので多くの人が手巻きリールだ。中井英明船長から「水深15m、根掛かり注意」のアナウンスで午前6時釣りスタート。餌のイワシは暗闇に消えてゆくが……さてどうか。
7時まで数回の小移動を繰り返し、水深15m前後のポイントを流していったが、アタリは来なかった。潮の流れが殆どなく、濁りも少し入っているようだ。LTで使用している40号オモリでラインが真下で安定しているのが、潮が動かない証拠。全員我慢の釣りをしていると、7時を過ぎて本日第1号が右舷で上がった。サイズは1kgクラス。すぐに同型が釣れたが、連チャンとはいかなかった。8時を過ぎ、良型を求め船長は浅場のポイントに船を移動させた。
横流しでは、オモリの交換を
大原のヒラメ釣りは横流しなので、LTの場合、船の流れる方向によってオモリを付け替える必要がある。道糸が自分から離れて行く時は40号オモリを使い、糸を出しながら底を取る。道糸が船底方向に行く時は60号に付け替える。この時、道糸を出し過ぎると反対舷とオマツリするので注意。仕掛けは標準ヒラメ仕掛け(写真参照)を船で購入できるが、これからは大型がアタるので頑丈な物がいい。
また、ショートロッドの場合は仕掛けの先糸部分をカットして、リーダーと三又サルカンを直結にしていないと、大型を水面まで引き上げられない。リーダーも太めにする。リールのドラグ調整も大事だ。LTは軽量なので誘いが掛けやすく、ピンポイントに仕掛けを落とせるのが利点だ。但し早合わせは禁物。まあ、これはどの釣り方でも同じだが。
来たぞ大型連発! ハリス6号も切られる!!
9時30分過ぎから水深8m前後の浅場で3kgオーバーの大型がアタり出した。まず右舷で1匹目。食い上げで軽くなり、そのまま待ったらグイと引き込み、見事にゲット。船長は水深7mに船を移動させる。気が付けば周りに鳥が飛び、イワシの群れ付近にいるのが分かる。チャンス到来だ。すると左舷で3kgオーバーの大型が連発し、その間に2kgクラスも数匹。浅場狙いがばっちり的中した。大型と思われるバラシやハリス切れも船中で数回。後半戦は寒ビラメの引きを十分堪能して11時30分終了となった。
私も青物かも知れないが、イカリバリが伸ばされてしまう引きを体験。大物を十分満喫できた一日だった。「今日は潮の流れが緩く、濁りもあって前半は苦戦しました。後半は浅場でまずまずでした。イワシの群れがいるので当分大型狙いで楽しめます」と船長も太鼓判。大物に出会うチャンスは今だ。頑丈な仕掛けを準備して出かけよう!
今回利用した釣り船
出船データ
料金:1万2,000円(活きイワシ、氷付き)
集合:午前5時 出船:5時30分