釣りビジョン

千葉県・飯岡沖の一つテンヤ・マダイ、秋の数釣りシーズン突入!

2017年11月15日公開

03_main.jpg

魚にとっても食欲の秋?気温の低下より少し遅れて海水温が下がりだし、海の中も本格的な秋に突入。魚の食欲も一気に旺盛となり数釣りの季節となる。春の乗っ込みシーズンに注目されるマダイだが、実は秋の数釣りシーズンも人気がある。ビギナーにも比較的簡単に釣れるので入門にも最適だ。今年最後の3連休を利用して、千葉県・飯岡港『幸丸』へ出掛けた。

“夕マヅメ”のゴールデンタイムに期待して午後船を選択!

千葉県北東部に位置する飯岡港。九十九里浜の最北端に位置しており、車で30分も行くと銚子である。ここは黒潮と親潮がぶつかる場所で非常に数多くの魚が集まる。その中でもマダイの魚影の濃さは特筆モノで、年間通して楽しむことが出来る。また、『幸丸』は新たなビジネスモデルとしてこの地区で最初に午後船を出した船宿としても有名だ。朝が早い外房にあっても午後船なら都内からも気軽に釣行が可能。今回はその午後船に乗った。のんびり出掛けられるので楽と言う事もあるが、何よりも“夕マヅメ”の荒食いが頻繁にあると聞き、そこに期待したのだ。

高い女性比率に華やぐ船内
この日の午後船は、一つテンヤ・マダイ船と“青物”がメインのルアー船の2隻出し。集合は午前11時にも関わらず、既に10時の段階で船宿の受け付けはかなりの賑わい。秋の釣りの人気の高さを伺い知ることが出来る。マダイ船の釣り人は18人。しかも6人が女性と言う高い比率。コマセを使った釣りよりも汚れにくいからなのか?それとも一つテンヤのシンプルでゲーム性の高さが理由なのか?真相は不明だが一つ言えることは船上が華やいで釣果にプラスに働くことは間違いない!?(※『幸丸』では、若女将の発案で11月末まで女性無料キャンペーン開催中!)

ベタナギのポカポカ陽気で言う事なし!

午前船からの入れ替わりで、午後船は佐藤忍船長操船で正午過ぎに河岸払いとなった。秋晴れで季節外れのポカポカ陽気で気分は上々。しかも港を出ると海はベタナギ。ポイントまでは45分程。親子3人で来た橋上さんファミリーと友人夫妻の5人が船上で風を浴びてピクニックのようだ。最高の釣り日和に恵まれた。あとは釣果がついてくれば言う事なし。午後1時にパラシュートアンカーが入れられてスタートとなった。

一つテンヤだけでなくタイラバもあり!
最近は、一つテンヤだけでなく、タイラバも非常に人気があり、同じ船で楽しむことが出来る処が増えてきた。『幸丸』でも一つテンヤ船でのタイラバ使用は可能で、日や時間帯によってはタイラバの方が好調と言う事もあるそうだ。この日も両タックルを持ち込む釣り人が多かった。一つテンヤではリフト&フォールを繰り返して小まめに底近辺で誘いを入れるが、タイラバは基本的には一定速度でゆっくり巻いてきて縦を攻める。釣り方が違うので当たり外れが出るのも頷ける。ただし、ほとんどの釣り人は一つテンヤで攻めているので選択するラインやオモリは船長に相談した方がいい。

 

開始早々に“本命”が顔を出す

今年春の飯岡沖のマダイは例年になく低調だった。毎年足しげく飯岡港に通う私も春の状況に少し心配をしていた。しかし、夏を迎えると気配は一変。コンスタントにマダイの顔を見るようになって来た。この日も始まるやいなや早々にマダイが顔を出す。最初の1匹は右舷トモ(船尾)。続けざまに今度は左舷の橋上ファミリーのお母さんに。開始早々に連続で上がったマダイはともに美味しそうなサイズ。好調な滑り出しに船長も頬が緩む。

1kg級がコンスタントに交じる状況

午後船の場合は、前半に緩慢な時間が流れ、午後3時過ぎのいわゆる“夕マヅメ”に急にスイッチが入りゴールデンタイムに突入することが多い。しかし、この日は前半からコンスタントにアタリがある。しかも1kg級が頻繁に交じる状況。右舷では奥さんと2人で来た岡村栄次郎さんと、友人と釣りに来た小野淳さんが立て続けに1.2kgの良型マダイを釣り上げた。このままいくと“夕マヅメ”は、“大ゴールデンタイム”となるのでは?膨らむ期待の中で迎えた午後3時半の鐘。ところが…。

期待の“夕マヅメ”だったが…
この日の“夕マヅメ”にスイッチが入ったのは、どうやら“ヤンチャ坊主”達だったようだ。着底と同時に何やら竿先がモゾモゾ。掛けようと竿を煽っても中々掛からない。やっと掛かっても“チャリコ”と呼ばれる手の平サイズの小ダイ。どうやら海底ではこの“チャリコ”が猛攻をしているようだ。まず餌に“チャリコ”が集まってしまうので中々良型マダイまで辿り着かない。餌はアッという間になくなるのに桶の魚が中々増えないというストレスがたまる時間を過ごした。

今後も1kg級主体に数釣りの期待大!

陽も傾き始めた午後4時過ぎ。ここでついに来た。左舷の篠塚秀一さんの竿が激しく叩かれる。今度こそ良型マダイか?ジジジーというドラグ音が心地よい。上がったマダイはこの日最大の1.4kg。前日は3kgオーバーも交じる好調ぶりだったがこの日はこれにて終了。あまりに小ダイが元気で狙いの“大ダイ”は姿を見せなかったが、それでも1kg前後のナイスサイズは数上がった。カンパチ(ショゴ)、ホウボウ、キントキなどの高級“外道”も交じってお土産は十分。魚探に映し出される反応を見ると今後も数釣りの期待は大きい。ロングランで秋マダイの数釣りが楽しめそうだ。

今回利用した釣り船

千葉県飯岡港『幸丸』
〒289-2705 千葉県旭市飯岡3374
TEL:0479-57-2258
定休日:なし 釣果・施設情報 幸丸 ホームページ

出船データ

■午前船
時間:4時半までに受付け準備次第に出船、11時沖上がり
料金:1万1,500円、女性、子供:6,300円(氷・餌付き)
■午後船
時間:11時までに受付け準備次第に出船、17時半沖上がり
料金:1万円、女性、子供:6,000円 (氷・餌付き)
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

その他オススメ記事

釣りビジョン倶楽部