2017年12月01日公開
今シーズンも東京湾奥部のジギング・ルアーが熱くなってきた。定番のシーバスにブリの若魚・イナダも好調に釣れているとの情報に11月24日、東京・深川『深川 吉野屋』へ出掛けた。
乗合船2隻準備!
集合時間の午前6時前に到着。既に待合所前には数台の車が来ており、多くの釣り人が集まっていた。周りは住宅街なので、静かに荷物を降し、受け付けを済ませた。これから電車利用の釣り人も来る、この日は2隻出船との事。乗船した「第7吉野丸」は右舷10人、左舷8人の計18人、定刻の午前7時に離岸、運河の中はゆっくりとクルージング気分だが、海に出るとスピードアップ、高橋郷船長は船を千葉方面に向けた。
まずはシーバスの出番!!
午前8時、東京湾の最奥部、千葉県・浦安沖に到着し、僚船と合流。ベタ凪の海面を眺めるとボイル発見。水深8mで即スタート!一斉にジグとルアーがボイルに向かって飛んで行った。直ぐにアタリだ!ジギングでシーバスが連発、船長がタモを持って船中を走る。綺麗な魚体のセイゴクラスが次々とキャッチされるが、掛りが浅いのかバラシも多い、水面でバレるとジグが空中に舞い上がり危険だ。船長から「取り込みはラインを持って下さい」とアナウンス。それ程のラッシュが1時間程度続いた。
待ち伏せ作戦成功!イナダ登場!!
午前9時頃、船橋沖に移動した。「ベイトのボイルを見つけて、接近すると消える」。この繰り返しが続き、魚の移動が速い。ベイトサイズも6~7cmと小さい。
すると9時30分過ぎに岸舷側にトリヤマが出た。船長は同じ流れに船を廻し、エンジンを切って「待ち伏せ」作戦だ。これが的中、10分後から左舷側でイナダの連発が始まった。シーバスとは違う竿の撓り。アタリが一休みすると、船を入れ替え「待ち伏せ」。今度は右舷側が連発。10時まではイナダの引きを楽しめた。再び浦安沖に移動。トリヤマが見えて、船の下をベイトの大群が通り向けて行くがヒット無し。ベイトを追っているのは何であろうか?正体分からず残念だったが、今度は羽田沖を目指した。
シャローでサイズアップ、69cmも登場!
11時頃、羽田沖で再スタート。水深8m。千葉側より潮色が少し濁っているようだ。羽田空港に近いポイントで、「シーバスの大型の実績のある場所」と船長。ベイトも鳥も見えないが、やはりデータ通り、暫くするとヒット。強い引き込みで67cmのグッドサイズのシーバスだ。これを皮切りにイナダも釣れ出した。頭上から旅客機轟音が聞こえる、こんな湾奥でイナダが釣れるのにはビックリだ。12時10分過ぎには67.5cmのシーバスが登場!このポイントではシーバスのサイズアップ、そしてイナダの群れに当たると連発という状況だった。13時20分には、この日最大の69cmのシーバスも上がった。しかし、依然としてバラシも多かった。海水温が下がり切る前(当日16℃)は、バラシが続くと、シーバスもイナダも群れが散らばってしまう。「それではリリースは出来ないか?」などと考えている内に、定刻15時終了となった。
船中シーバス19匹(最大69cm、60cmクラス3匹)、イナダ23匹。竿頭はシーバス6匹、イナダ2匹の釣果だった。バラシはほぼ同数と思われる。
“当たりルアー”を竿頭に聞く
竿頭の使用ルアーは「1.「スピンテール系」29g、遠投着底後の底付近のリフト&ホール。2.「テッパン系」24gの底付近タダ巻きの2タイプだった。シーバスはやはり底付近。イナダはやや上でヒットした」そうである。
船長に聞く!
「朝一はトリヤマ・ボイルを探して千葉方面へ行ったが、逃げ足が速かったですね。ベイトは多いので、スイッチが入ればヒットは多くなるはず。羽田沖は実績で狙いました。食い込みが浅かったようでバラシが多く残念。現状は浅場なのでジグの重さは40~60g中心。水温が下がり深場に集まってきたら80g位まで使います。ジグの色は特に拘らなくても良いと思う。ウチでも販売していますから相談して下さい。3月までは楽しめますよ」との事。
湾奥なので風や波を殆ど感じない。アクセス良好、都心で手軽にビッグファイトが楽しめるシーバス・イナダ。あのボイルは堪らない。これからが本番ですよ。
今回利用した釣り船
出船データ
料金:9,500円(氷付き)女性・高校生7,500円 中学生以下5,000円
時間:6時集合 7時出船 15時沖上がり
無料駐車場あり