釣りビジョン

東京湾の手軽な高級魚・カサゴが絶好調!

2018年01月01日公開

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神奈川県・金沢八景の『新修丸』は、カサゴの乗合船を周年出しているが、新明正義店長から「今冬は、絶好調!」との情報。東京湾では手軽でポピュラーな釣り物の一つだが、スーパーや鮮魚店では中々お目にかかれない高級魚である。冬季は食味もグッとよくなる。肝和え、煮付け、塩焼き、唐揚げ等を堪能しようと出掛けた。

強風の予報にカワハギ船は出船中止

この日は、強風の天気の予報だったが好調の情報もあってか、『新修丸』には、定刻の7時15分には私を含め11人の釣り人が顔を揃えた。強風の予報にカワハギ船は出船中止になり、急遽カサゴ船に乗り換えた人もいた。受け付けを済ませると「第8新修丸」へ乗り込んだ。甲板やキャビンの屋根には霜が降りている程の寒さ。カサゴの根を知り尽くしている石田和也船長が餌のサバの切り身やゴリと呼ばれる塩漬けのハゼの幼魚の入った餌箱を配り終えると大船長の新明正義さんと女将さんに送られて舫い綱が解かれた。

出だしから良型が連発!

朝日に照らされた「八景島シーパラダイス」の施設が輝いている、眼前に房総半島、右手遠方に富士山の姿も。滑るように進んだ「第8新修丸」は釣り場の猿島沖まで航程30分もかかっていない。石田船長が「準備していてください。オモリは30号でやってね。餌はサバでもハゼでもどちらでもいいですよ~。水深は32m。根掛りするので少しタナを切ってください。」とアナウンス。同時に舳先が風上に向けられた。船が馴染むと「はい、いいですよーやってください」の合図。投入して間もなく「一昨日、岩手県から帰って来たがこちらの方が寒い」と言っていた右舷トモ(船尾)の地元の八木勉さん(横浜市)が25cm級の良型カサゴを釣り上げた。これを皮切りに胴の間(中央)の市川文雄さん(川崎市)も良型のダブル。その右隣の羽田野実さん(川崎市)も良型を取り込む好調な出だし。

 

アタリはあるが、食い込みはいまいち

左舷でもトモの清水契一さん(北区)が、柔らかい長めの竿で20cm級を釣り上げた。こちらの餌は持参のドジョウ。その右隣で短めの軟調竿を出していたのは「初めての釣りで大きなハタを釣り、すっかり釣りに嵌った」と言うチョウ・セイさん(北区)。チョウさんも同じようなサイズを釣ってニッコリ。私もたまらず竿を出した。2.1mの先調子の竿に以前使って良い思いをした仕掛け。幹糸4号、ハリス2.5号、ハリは丸セイゴの11号、チモトにレッドウイリーをつけたものでオモリは30号。餌はサバの短冊、短いほうの切り口の真ん中にハリを刺した(どちらかに偏ると餌が海中で廻ってしまい釣りにならない)。オモリが海底に着いたらすかさずリールを1回転くらい巻き、餌のサバが海底をヒラヒラするように調整してアタリを待った。間もなくコツコツと魚信。すかさず竿を立て、巻き込むが途中で軽くなる。食い込みが浅いのかバレてしまった。裏の方でも「バレちゃうな、食い込みが悪いね」の声。

南西風に変わり“ウサギ”が飛び始める

食い込みがいまいちの中、順調に数を伸ばしていたのは八木さん。オモリの15cm位上から45cmとチョット長目のハリスを結んだ1本バリ仕掛けで竿先を50cm程誘いあげては、そーっと竿先を戻す。餌のサバがホァホァ落ちるようなイメージで誘っては食い込みを待つ釣り方で、9時過ぎには20尾を超えたとのこと。右舷ミヨシ(船首)2番で「オー、良い型だ」はベテランの園田繁人さん(横浜市)。「こっちも良い型だ」は、トモから2番の武田一郎さん(川崎市)。私も食い込みの間を取って合わせるとハリ掛りするようになったが、釣れてくるのは何故か20cm弱のレギュラーサイズばかり。この頃になると緩い北風が南西の風に変わり、徐々に強くなって来て“ウサギ”が飛び始めた。そのため船が直ぐにポイントを外れてしまう。

入れ食いタイムに突入!
そんな風の中、右舷のミヨシの白土良樹さん(相模原市)が27cmの良型を釣り上げてニッコリ。右舷の人達のバケツを見て回ると赤い魚体の良型ばかりが目に付く。目の前で市川さんと羽田野さんの竿先にアタリ、上がって来たのはレギュラーサイズの18cm強、ハリを外すとそのまま放流、皆さん20cm以上をキープそれ以下は海へ戻していた。そして潮止まり前の10時過ぎからの1時間、船中入れ食いタイムに突入。右舷トモよりの宗像周二さん(鶴ヶ島市)や武田一郎さん(川崎市)も連チャンで良型をキ-プ。左舷胴の間のNさんは、“秘宝の餌”、シロギス釣りなどで釣れたパックンチョ(イトヒキハゼ)やキヌバリ(ハゼ科)を塩漬けにしたものを持参、この餌で良型を連続ゲットしていた。

終盤にも入れ食いタイム!!

少し治まったかに見えた南西風も上げ潮に入ると再び強い風に変わった。伊豆大島では風速24mとか、東京湾口でも20mの情報。船長から「後1時間で上がります」のアナウンスのあった1時過ぎ、潮が動き出したのか、又々入れ食いタイム。それも餌はサバよりゴリがよく、良型の連続で船中またまた大騒ぎ。私も八木さんに習いハリスを45cm、1本バリにしてゴリに変えた途端、怒涛の13連ちゃん、それも20cm級の良型ばかり、ラスト5分には27cmを釣り上げた。結果、右大ドモの八木さんが54尾でダントツの竿頭。2番手以下はほとんどの人が30尾台で並び、スソ(最低)でも13尾と絶好調が証明された。因みに前日はトップが81尾。武者にも譬えられるカサゴ、めでたい新春の釣りものにピッタリ。勿論、食味も絶品です。

今回利用した釣り船

神奈川県金沢八景『新修丸』
〒236-0025 神奈川県横浜市金沢区野島町10
TEL:045-784-2636
定休日:毎週木曜日 釣果・施設情報

出船データ

カサゴ乗合船
出船時間:7時30分~14時半沖上がり
乗船料金:8,000円(氷、餌付き)※女性・中学生以下も割引有り
レンタルタックル:500円
駐車料金:500円
氷追加:100円
     
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