京浜急行・金沢八景駅から徒歩5分と電車でのアクセスも良く、マイカーで出掛けても専用駐車場が完備している。駐車場で駐車料金500円を支払いカギを預ける。また、1台3人以上ならば駐車場は無料になるそうだ。

『弁天屋』は、予約制でなく当日先着順での乗合となる。店を訪れると女将さんが、「先に船に行って席を取って来て」と案内してくれた。船に行きクーラーなどで席を確保してから店内で受け付けをするスタイルだ。店内で仕掛けやレンタルタックルを調達できる。40号ビシは無料で貸してくれる（ロストした時のみ有料）。氷を貰ったら、桟橋においてあるバケツを持って乗船する。
LTアジは、午前と午後の半日船と一日船と選べるが、今回は、一日船に乗った。出船は午前7時30分。早めに着いたので出船までに余裕があった。

出船10分前、三上船長がアジの釣り方をレクチャーしてくれた。「コマセは、あまり目一杯詰めず、隙間が空く位にしてください。投入する時は、ポチャンと落とすと仕掛けが絡むので、糸を張りながら流れるように入れてください。また、親指でサミングしながら落として海底にオモリが着いたら、糸フケを取って海底を確認してください。ラインマークを見て海底から1m上げてください。そこでコマセを軽く2回振って、もう1m上げてください。底から2mがアジの居るタナなので忘れないでください。10秒カウントしてアタリが無かったら、また底まで落としてください。この動作を3回繰り返し、計6回コマセを振ったら、仕掛けを回収してコマセを詰め替えてくださいね。この時、仕掛けが絡んでないか必ずチェックしてください。回収の時は、道糸の巻き込み過ぎに注意してください。海面にオモリが見えたら巻くのを止めて、竿を置いてオモリをコマセバケツに入れてください。それと、アタリが出た時ですが、お腹あたりで竿を構えて胸位までスッと持ち上げで4秒カウントして、竿先が入ったら合わせずにそのまま巻いてください」。気さくな船長が「OK！こんなんでよいかな？」と、おどけて見せると、ギャラリーから拍手が起こった。

両舷に9人ずつの計18人が乗船して定刻に出船した。一路横浜港へ舳先を向ける。8時過ぎに横浜ベイブリッジ下のポイントに到着。寒の戻りで風が冷たく感じる。さて、この冷え込みがどう影響するか。船長は、暫く探索の後、「はい、どうぞやってください。下まで15m、タナ2m！」とアナウンス。暫くすると、竿が曲がり出したが、釣れて来たのは“ゲスト”のイシモチ（シログチ）。
「アジの魚探反応はあるけど口を使わない。各船の動きを見ていても分かる。厳しいかも」と船長。9時前に大黒沖へ移動した。
すると、やっとアジが釣れ出した。しかし、潮と風向きの関係で船の動きが安定せずアタリが続かない。タイミングが合うとポツリポツリと釣れる状況

その後、再び横浜ベイブリッジ下へ移動。私も竿を出した。指示ダナ2mから50cm位ゆっくり誘い下げると、プルプルッとアタリ。上がって来たのは小ぶりだが美味しそうな“金アジ”。アタリが遠い時は、マメに底を取り直すのと、タナを探るイメージで誘いを入れてみるのもよいかも知れない。前日のシケと冷え込みの影響か、やや食い渋ったものの終わってみればトップ40匹とまずまずの釣果。魚影が濃い事は確実なので天候が安定すれば、釣果も確実に伸びるはず。目前に迫ったGWにファミリーで出掛けてみては如何だろう。