釣りビジョン

千葉県・大原沖イサキ、本格シーズン前に出足好調!!

2018年05月15日公開

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沖縄方面では早くも梅雨入りしたそうだが、今年のイサキはどうだろう。GW後、天候・陽気の変化が激しく、強風続きで出船機会に恵まれなかったが、合間を狙って10日、千葉県・大原港『つる丸』の午前イサキ予約乗合船に乗った。

大原の朝は早く、寒かった

現在の集合時間は午前3時30分。集合場所の待合所で受け付けを済ませて4時30分に船の係留場所に向かった。この日は私も含めて4人乗船。風は収まっているが、ウネリが残り寒かった。定刻に出船。「好調か、時期尚早か!?」。今シーズンを占う釣りが始まった。

寒いのは低水温のせいか!?

航程30分程で釣り場に到着。ウネリが大きい中、岩瀬正尚船長から「タナ17~20mでコマセを振って下さい」のアナウンスでスタートした。ピンポイントで攻めるので、「15m、10m、12m」と頻繁に指示ダナがアナウンスされる。聞き逃してはならない。タナを変える度にコマセはどうなっているか?と考えていたら、同乗の岩瀬松男大船長からビシ・ドラフト(窓)調整についてのアドバイスがあった。詳しくは後程。しかし、アタリが出ない。どうやら海水温が低いようだ、風も冷たい。後で聞くと14.3℃。堪らず船長は移動した。

 

釣り場が変わると海水温も上がる「アタリだ!!」

午前6時、新しい場所で再開。潮も明るく、風も暖かいこの場所の海水温は17℃、指示ダナ18mでアタリが出だした。全員に明確なイサキのアタリが連発、浅場なので引きが強い!型も2匹に1匹は30cmオーバーだ。ここぞとばかりに多点掛けを狙い、1匹掛けてリールをひと巻き、直ぐに2匹目を掛け、もう1匹と欲張ると、良型2匹の引きに1.5号ハリスが耐えられず、無念のブレーク。船中に歓声と悲鳴が飛び交う。アタリが止まると直ぐに小移動、どの場所でも反応は大きいが、アタリが来ない時もある。いつアタリが来るか、油断出来ない。

大船長からアドバイスを聞く

【1】ビシのサブ・ドラフト(下窓)は完全に閉める。トップ・ドラフト(上窓)は2、3mm程度にセットする。
【2】 指示ダナの3m下(仕掛けの長さ分)からコマセを振り、指示ダナで待つ。置き竿でも良い。
【3】2、3分待ってアタリが無ければ、再度3m降ろし、コマセを振り出して指示ダナで待つ。すなわち、2回ビシを振り、タナの取り直しが出来る位アミコマセを入れてドラフトを調整し、自分のタックルに合った竿の振り方を見つける事。
【4】指示ダナで誘いやコマセの振り出しは不要。
【5】数釣り狙いは追い食いを待つ事。
以上であるが、ハリスを何回(私は4回)も切られると、追い食いを待つのは勇気がいる。

パターンを掴み大型ゲット!

「指示ダナ20m」、「反応が出て来た」、「指示ダナ17mに上げて」のアナウンス。そしてアタリ!!が当日のパターンだった。
最終釣果は竿頭19匹、最大38cm、“ゲスト”はウメイロ、ウマヅラハギ。数は伸びなかったが、釣ったイサキの半数は30cm超えで今年の好調な出足を確認出来た。

「期待は十分」と船長
「今日は、場所によって海水温や潮の変化が激しかったです。反応はどこでもあったが、食い渋りの場所もありました。イサキの根は沢山あるので、条件の良い場所を狙って行きます。これからが“本番”です。特に梅雨時は海も穏やかなので釣り易いですよ。竿は40号負荷のヒラメ用竿が使えます」と船長。
この日は良型中心、別の日はリミット(規定匹数)50匹狙いと、型、数ともに楽しめる大原沖のイサキ。仕掛けは“船宿カラー針仕掛け”が4セットあれば良い。自作する人は大型用に1.75号ハリスを準備したらいいと思う。昨年は6月後半にはシマアジも釣れ、油断出来ない大原沖のイサキ釣り。予約を入れる時、釣り座も指定出来ますよ。

今回利用した釣り船

千葉県大原港『つる丸』
〒298-0003 千葉県いすみ市深堀1885-12
TEL:090-4377-5777
定休日:第1・3月曜日 釣果・施設情報 つる丸 ホームページ

出船データ

午前イサキ予約乗合船
出船時間:午前4時30分(集合3時30分) 沖上がり11時頃
基本料金:11,000円(コマセ、氷付き)
駐車場:あり
     
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