2018年10月15日公開
10月上旬で台風25号、近年にない台風発生数で毎週のように海は大シケ、なかなか海に出られない日が続いた。そんな中、茨城県・鹿島沖で本ガツオが好調に釣れているとの情報。鹿島港『幸栄丸』に出掛けた。
スピード、パワー!何と言っても食べて美味しい
時には時速60kmを超えるスピードで泳ぎ、パワーを兼ね備えた釣り味もバツグンの本ガツオ。この時期、関東近海では「戻りガツオ」と呼ばれる脂ノリノリとなった、まさに“トロガツオ”が狙える。釣りたての新鮮なタタキや刺し身は、一度食べたら病みつきになること間違いなしである。
様々なルートでアクセス可能
『幸栄丸』のホームページによると、カーナビには「茨城県鹿嶋市新浜13番地」を指定とのこと。最寄りのICは、東関東自動車道・潮来IC。今年6月に外環道と京葉道路が接続されたこともあり、東関東自動車道へは、首都高湾岸線、京葉道路、圏央道など様々なルートが選べて便利だ。今回、予定していた圏央道ルートはたまたま事故のため通行止め。急遽、首都高経由で釣行することにした。潮来ICから鹿島港までは20分程だ。
桟橋前で氷を受け取り乗船
午前4時半頃、港に到着。小雨が降る中、既に駐車場は釣り人の車でいっぱいだ。釣り座は、船着場桟橋前の、座席表の番号札を先着順で取るシステム。各自、受け付けを済ませて桟橋前で氷を受け取り乗船する。今回は、「第三号幸栄丸」に乗船、5時10分過ぎに準備が整い出船した。
まずは群れ探し!!
まずは船長は勿論、釣り人も加わって皆で本ガツオの群れを探して海面をサーチ。特にミヨシ(船首)の釣り人は大きな役割を担う。トリヤマの動向、潮目など海の状態を観察し、魚を見つけたら船長に合図。船長は全速力で船首を魚群に向ける。船長のアナウンスに従って、即座にキャスト開始。移動の速い回遊魚は、まず魚を探すこと、魚が居なくなる前にルアーをキャストすることが釣果の明暗を分ける重要なポイントとなる。
最初の群れは単発で…
6時半少し前、最初のナブラ(群れ)で本ガツオが顔を出した。しかし、反応が渋く単発のみで続かない。クルージングが続き、何度かナブラに遭遇するも、なかなか口を使ってくれない。それでも何度か大型のバラシもありながら、ポツリポツリと上がり出した。
メタルジグは、タングステン素材がお勧め
船長から「右の前」などのアナウンスがあるので、合図があったら指示された方向へキャスト(必ずアンダーキャスト)する。船長は「跳ねているのは一部の魚で、大きい群れはその下にいるから、メタルジグは、20~30m沈めた方がいいよ。誘い方はそれぞれだけど、個人的には早巻きがお勧め」とのこと。また、ルアーについて「ジグは、タングステン素材のものがお勧め。魚のタナまで沈むのが速いからタイミングを逃さないし、重みがあってサイズが小さいからキャストもしやすい。高いけど値段なりの価値はあるね。他の船長の話しを聞いてもタングステンで結果が出てるね」と話す。
シーズン後半もまだまだチャンスあり!
「今年は、例年より調子がいいんじゃないかな。最近では今日が一番ダメだったよ。何を嫌ったのか…ナギがよすぎたのかもね。魚は跳ねてたけど口を使わなかったね。魚はあれだけ跳ねてたから、まだまだこれから期待できると思うよ」と船長。取材日以降の釣果を見ても、船長の言葉が頷ける。シーズン後半に向けてまだまだチャンスはありそうだ。釣って楽しい、食べて美味しい本ガツオ!是非出掛けて頂きたい。
今回利用した釣り船
出船データ
料金:1万1,000~1万2,000円(氷付き)※当日漁場により料金変動あり、要確認
出船時間:午前5時 (集合次第で早めに出船あり)、午後11時半 沖上がり
レンタルタックル有1,000円(ルアー、フック別途用意必要)
この記事を書いたライター
マルイカ、ティップラン、ワカサギなどを中心に海水淡水を問わず釣りの帰りに温泉に立ち寄り、「釣り&温泉」をテーマに釣り歩く。