2019年02月15日公開
このところずっと好調をキープしている茨城県・日立久慈港『日正丸』の一つテンヤ・マダイ。いい日には、竿頭“ツ抜け(10匹以上)”の爆釣。更に時には4kg級の大ダイとのビッグファイトも。海水温が最も低くなるこの時期にも拘らず、アツい釣果を叩き出している。このチャンスを逃す手はない!
午前5時集合で受け付け、釣り座はクジ引き
日立久慈港へは、常磐自動車道・日立南太田ICで降れば15分程で到着する。集合は港の船の前に午前5時。私は4時30分頃着き、船とは反対側の堤防沿いに車を停めた。船に明かりが点り、受け付け開始。無料レンタルの釣り座クッションとハンドタオル、餌のエビを受け取った。釣り座は山縣雄太船長を中心にクジ引きで決める。全員の席が決まったらいよいよ乗船だ。この日の出船は5時50分頃。船は明かりを点けたままゆっくりと走るので、この間に釣り支度を整える。
テンヤは重めの10~15号も用意
『日正丸』では、一つテンヤ・マダイ船ではあるがタイラバも出来る。この時期は水深40~50mを狙うのでテンヤは通常5~10号が使われる。餌のエビは尻尾を千切り、孫バリを頭部に刺してから、親バリを千切った尻尾の先から刺し入れ腹側に抜く。この時、エビが真っ直ぐになることが大事だ。40分程で釣り場に到着。船が停泊すると船長から「潮が速いようなので、10~15号の重めのテンヤがいいかもしれません」と、アドバイスがあった。タイラバは60g以上が良さそうだ。さあ、どういう釣りになるか、第1投が楽しみだ。
朝イチにいきなり3kg級のマダイが来た!
上乗りの阿久津凉空(りく)さんが舳先からパラシュートアンカーを投入。船が安定すると、「水深44mからスタートします。反応はもの凄くあります。タナは5mくらい上だったり、ベタ底だったりしますので広く探ってください」との船長アナウンスでスタートした。最初のアタリは、左舷ミヨシ(船首)の人にあったが惜しくも抜けてしまった。すると、続いて左舷大ドモ(船尾)の壹岐(いき)さん(水戸市)のタイラバの竿が大きく曲がった!底から20回くらい巻き上げたところで食ったそうだ。慎重にやり取りし、船長が無事にランディング。船上計量で3.1kg!朝イチの1匹目はいきなりの大型マダイだった。
また来た!3kg級、後半には2.1kgも!
その約30分後には、右舷胴の間(中央)の一つテンヤの寺内さん(栃木県佐野市)も強烈な引きと格闘していた。巻き上げては道糸が出されるスリリングなファイトだ。端から見ていると糸が細いので切られてしまわないかとハラハラする。「お~!デカい!」という歓声とともに、上乗りの凉空さんが構えるタモに納まったのは3kg級、これまた大ダイ。中盤は1kg前後のマダイや30cm近いメバル、ハナダイ、ソイ、ホウボウ、マハタが活発に食って来た。そして、後半またデカいマダイが口を使い始める!右舷ミヨシから2番目の佐藤さん(茨城県笠間市)に2.1kg!これはよく暴れた。テンヤで食わせたそうだ。
更に2.4kgを追加!船中42匹の大漁!
「まだ大きなマダイを釣ったことがないんですよ」と言っていた右舷ミヨシの野中さん(栃木市)にも良いアタリが来たようだ。船長のタモ入れで2.4kgを見事ゲット。「やったー!」と、嬉しそう。一つテンヤで狙い、「フォールで食いました」とのこと。結果、0.3~3.1kgのマダイ0~8匹、残念ながら3人型見ずも船中19人42匹の好成績。「今日はテンヤが底に着いたら5mくらい巻き上げて、下へ下へと1mくらいずつ探り下ろしてやる。やる気のある浮いている魚を狙う釣り方が良かったようです。だから、テンヤは最初の底ダチがギリギリわかる程度の重さで良く、今日の場合は12~15号がちょうど良かったようです」と船長。
まだまだ数型ともチャンスは続く!
13時頃帰港。港には若女将で『日正丸』社長、船長の奥方・沙織さんともう一人スタッフの女性が待っていた。荷下ろしを手伝ってくれたり、スタンプカードにハンコを押してくれたり、サービスの昼食や温かいお茶を振る舞ってくれた。並べられたテーブルを囲み、乗り合わせたみんなで和気あいあいと談笑しながらいただいた昼食、アットホームなおもてなしで疲れた身体も癒された。この取材後も3~4kg交じりでマダイは好調、竿頭15匹と更に数が伸びた日も!このチャンスをお見逃しなく。
今回利用した釣り船
出船データ
料金=1万円(氷、餌1パック、昼食付き)
集合=5時、出船=5時30分
レンタル=貸し竿 1,000円
※詳細は電話にて問い合わせ下さい
この記事を書いたライター
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。