2019年04月15日公開
茨城県・鹿島沖のヤリイカ釣りが最盛期を迎えている。日によって型にバラつきはあるようだが、トップは連日束釣り(100杯以上)!良い日には“パラソル級”も交じってクーラーに入り切らない状況だ。今シーズンはヤリイカの当たり年!?GW明けまで狙えそうだ。茨城県・鹿島港『幸栄丸』に出掛けた。
最盛期のヤリイカ釣りは大人気!
出掛けたのは6日、土曜日ということもあり、乗合船4隻出しの大盛況だった。鹿島沖のヤリイカ釣りの人気は高い。午前3時40分頃港に着くと、4時集合&受付開始のはずが、既に大勢の釣り人の列が出来ていた。船宿待合所に置いてある乗船名簿に記入して私も列に並ぶ。釣り座は先着順だが、竿やクーラーで確保するのではなく、桟橋前に掲げられた船型プレートの番号で選ぶ。私は小野和儀船長が操船する大型船の1号船に乗り込んだ。投入器は船前方に作られた渡り板の下に収納してある。既に10人程がオモリや仕掛けをセットするなどの準備を始めていた。5時頃、「第1号 幸栄丸」は出船した。
オモリは120号で統一、定番のツノはこれ
道糸はPE4号、この日はオモリ120号。潮の流れが速いため、この号数で統一。そうでないとオマツリしやすくなり、周囲に迷惑を掛けてしまう。プラヅノ11cm、6、7本のブランコ仕掛け。日によっては大型中心になるので、ハリスは3号を使用。ツノの色はピンク、ケイムラ、ブルーの“基本3色”に、黄色、赤などの“アピールカラー”と赤白の糸巻きスッテが1本交じっているものが定番だ。投入器の筒にツノを入れるときは、ブランコ仕掛けの場合は、カンナ(ハリ)が下になるようにして、ツノだけでなく幹糸まですっぽり筒に納めるようにする。そうすればまず絡まることはない。
朝は潮速く、イカの移動も早く…
航程50分程で釣り場に到着。海上はまずまずのナギだ。「はい、どうぞ、上から50~60m」という船長の合図で第1投。1分もしない内にオモリは指示ダナに到達、ヤリイカが乗り、巻き上げ開始。ウィーンッという電動リールの快音が聞こえてくるはずが…静かだ。道糸は斜めになり、潮が速い。「オモリは底まで落とさないで、タナで止めてください」と船長からアナウンス。「反応が消えちゃったな、巻いてください」。イカの群れの移動も速いようだ。何度か流し替えるうちに、コツを掴んだ人に4点掛けもあったが、朝のうちは単発で1杯ずつ丁寧に釣るという鹿島沖らしからぬ展開に。しかし、そこは鹿島沖、だんだんとペースが上がって来た。
中盤以降はダブルも多くなった!
中盤になると、潮の流れが朝より落ち着いて少し釣りやすくなった。相変わらず単発も多いが、ヤリイカの活性は徐々に上がりダブルで釣れるようになり、上手な人は20杯前後のヤリイカをバケツに入れていた。上乗りの荒原敏之さんは、オマツリほどきに奔走しながら釣り方のコツを伝授して回った。「仕掛けを投入したら道糸の色変わりやマークを見て、指示ダナの10m上で1度親指で止めます。仕掛けは10m近いので、オモリが群れのすぐ上にある状態。ここからサミングでゆっくり指示ダナの下端まで下ろして行き、軽くならなければ今度は優しいシャクリでタナの上端まで探り上げてください」。そして、終盤、ついに“鹿島沖ヤリイカ”の本領発揮となる。
“鹿島沖ヤリイカ”本領発揮!良型の多点掛け続々!
活性が上がると釣れるヤリイカの型が良くなった。40cm前後が中心となり、50cm前後の“パラソル級”も交じり、あちらこちらで多点掛けが見られた。上手な人は意識的に追い乗りさせ、ダブルやトリプルを連発。「これだ!鹿島沖はこうでなくっちゃ!」という声も聞かれた。「ヤリイカ4回目の初心者です」と言っていた人も、シャクリ上げて少し待つと、竿先のフルフルッという微妙なアタリを見て取り、電動スイッチ・オンといつの間にかアタリの取り方が手慣れた感じに。イカ釣りは乗りが良いと釣り人をアップグレードさせてくれるのだ。その後も12時30分頃の沖上がりまで好調に乗り続けた。この日出船した4隻の集計結果は30~50cmのヤリイカ、トップ150杯の爆釣だった!
サービス満点『幸栄丸』のヤリイカはGWも狙い目だ!
13時40分頃帰港すると、スタッフが荷下ろしを手伝ってくれた。陸に上がると、お土産に大きなキャベツとキュウリを持たせてくる。船宿横の広い手洗い場で手や顔を洗ったり竿やリールの塩を流したりしている内に、船上で上乗りの荒原さんに生きたイカを渡して注文しておいた“活イカパック”が出来上がる(“活イカパック”は1杯無料、2杯目からは有料)。さらに船宿内の休憩所に用意された昼食サービスのカレーライスを頂いて帰路に着いた。「今年は例年よりヤリイカが多く、この調子ならGW以降も狙えそうだ」と船長。良型!多点掛け!数釣り!の鹿島沖のヤリイカ釣り、初心者にもチャンスだ!ぜひ挑戦してほしい。
今回利用した釣り船
出船データ
料金=1万2,000円(氷付き)※女性・中学生以下半額
集合=4時、出船=揃い次第、沖上がり=12時前後
レンタル=貸し竿(電動 3,000円)
活イカパック=1パックサービス(2個目から1,000円)
※詳細はお問い合わせを
この記事を書いたライター
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。