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静岡県・駿河湾、沼津の海上釣り堀でマダイ!ワラサ!乱舞!

2019年05月01日公開

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ウキがピクピクッと動き、少し待っているとスーッと海中に吸い込まれた。合わせを入れる。竿が大きく曲がりガクガクと大暴れ!上がって来るのは、マダイだ!ワラサだ!シマアジだ!思いがけない強烈な引きに驚いた。オールシーズン高級魚が狙える静岡県・沼津『海上つり堀まるや』。手軽に本格的な釣りを楽しめるスポットだ。

静かな入り江で手軽に高級魚を釣れる海上釣り堀

『海上つり堀まるや』のある静岡県沼津市西浦足保の足保漁港へは、東名高速・沼津ICで降り、伊豆縦貫道、伊豆中央道を経由して約50分。このエリアは大瀬崎の北側に位置しているため南寄りの風にはめっぽう強い。釣り船が出船できない日でもここなら竿を出せることが多い貴重な場所だ。ターゲットはマダイ、シマアジ、ワラサ、カンパチ、クロソイなど高級魚のオンパレード。貸し竿、仕掛け、餌の販売もあり、釣れた魚は備え付けのスカリで生かしておき、帰りに活け締めにしてくれる。氷や発泡スチロールの用意もあるので、手ぶらで高級魚釣りが楽しめて、鮮度良く持ち帰れる。また、筏にはトイレもあるので女性も安心だ。

太陽を背にする南側の釣り座が有利とのこと

午前6時30分頃、足保漁港に到着。受け付けは7時だ。ウキやハリといった仕掛けを含む“貸し竿セット(有料)”を借りた。後は餌を購入するだけ。まず最も良く釣れるマダイ中心に狙える練り餌や丸エビ、オキアミなどは外せない。ワラサやカンパチといった“青物”狙いには活きアジも必要だ。勿論、仕掛けのみの購入も出来るので、竿はあるけど仕掛けがない人も大丈夫。海上釣り堀(筏)へは船で渡る。出船は8時。船での移動は約10分。筏に乗り移ったらまずクジ引きで釣り座を決める。イケスは縦横10m、深さ7~8m。魚は日陰に群れるとのことで、太陽を背にする南側の釣り座が有利のようだ。

 

朝一番はマダイラッシュで始まった!

準備ができた人から開始。スタッフの青木さんは、「マダイは底近くに群れていて、“青物”はそのすぐ上が回遊層です」と言う。ちなみに、貸し竿の遊動式のウキ下は7.5m。まず掛けたのはクジ引きで東側のポジションに入った長井さん(藤沢市)。マイタックルで感度の良さそうな長めのウキを使い、自家製の鶏のささ身を黄色く染めた餌を付けていた。バシャーッ!と海面を割って1kg前後のマダイがタモに納まった。同じく東側に入った佐藤さんご夫妻(町田市)のご主人にも同型のマダイ。佐藤さんの餌は持ち込んだイワシのぶつ切り。間もなく長井さんがまたマダイを掛けた。

丸々太った“弾丸ファイター”ワラサ登場!
南側のポジションを獲得した富田さんご夫妻の奥さんは、持ち込んだウグイの活き餌を泳がせたウキ釣りで“青物”を狙っていた。ワラサがこれをしきりに追う姿が見えたが、なかなか食い付かない。約30分が経過、ついに奥さんのウキがゆらゆらと沈み大きく合わせると掛かった。「“青”です」と、“青物”が釣れたことを大きな声で申告する。他の釣り人はオマツリしないよう仕掛けを上げてやり取りを見守った。数分のパワーファイトの末、ご主人のタモ入れで丸々太った6kg前後のワラサ(ブリ?)をゲット。海上釣り堀のワラサ、こいつは侮れない。この日はなぜか活きアジには反応せず、ウグイが抜群だった。

“放流タイム”の後には“チャンス・タイム”が待っていた!

9時頃“放流タイム”。マダイ、シマアジ、クロソイ、ワラサ、カンパチが放流された。放流後の“チャンス・タイム”に皆のワクワクがマックスに。富田さんのご主人に早速“青物”が来た。10分近い重量級の弾丸ファイトの末に6kg強のワラサをゲット。ご主人は続け様にマダイも上げて絶好調。私も竿を出した。「アタリ!?」。ウキが完全に沈むのを待って合わせた。「来たーっ!」。水深が浅いので引きはケタ違いに強烈だ。1kg前後の立派なマダイ、こりゃたまらん。再び「“青”です!」の声。富田さんのご主人がワラサを追加。私にもまたマダイ。佐藤さんのご主人にはクロソイと、13時25分の“回収”まで魚とのやり取りをたっぷり楽しんだ。

釣った魚は締めて氷で冷やし鮮度良く持ち帰る

港に戻ると活け締めされた魚が釣り人毎のトレーに入れられていた。番号札でどのトレーが自分のものか分かるようになっている。私たちの筏では、富田さんのご主人が6kg前後のワラサ3匹と1kg前後のマダイ6匹で竿頭。長井さんマダイ6匹、佐藤さんのご主人はマダイ4匹とクロソイ1匹、私もなんとかマダイ3匹と健闘。この日の全体の竿頭はマダイ8匹、ワラサ2匹、クロソイ10匹を釣った巻頭写真向かって右の通称“ばすちん”(太田市)。見事な釣果だ。私は発泡スチロールの箱を購入しマダイを氷締めにしてもらった。帰ったら捌くだけ、道具の片付けはない。ここでは、天候への対応や足回りの対策さえ出来ていれば、文字通りの手ぶらで本格的な釣りが楽しめる。これからのシーズン、家族旅行や仲間同士のアウトドア・レジャーなど、様々なシーンに最適。是非出掛けてみて頂きたい。

今回利用した釣り船

静岡県 沼津足保 『海上つり堀まるや』
〒410-0242 静岡県沼津市西浦足保漁港内
TEL:080-5118-8080
定休日:不定休 釣果・施設情報 海上つり堀まるや ホームページ

出船データ

海上釣り堀
料金= 1万2,500円(小学生以下6,000円)、貸し切り 1筏103,000円
受付=7時、出船=8時、回収=13時25分
釣り具レンタル=あり
仕掛け・餌の販売=あり
※詳細はお問い合わせください。
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

岩見 忠弘
釣りビジョンAPC
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。
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