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千葉県・片貝沖のLTヒラメ、絶好調!更にエリア拡大!!

2019年09月15日公開

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秋の沖釣りシーズン開幕!これから冬にかけて盛期を迎える釣り物がヒラメ。千葉県・片貝沖では、9月1日から“解禁エリア”が拡大、釣果も上向いて来た。片貝港『二三丸』では、「LT(ライトタックル)で狙うヒラメ」を看板にしており、いよいよ“本番”突入である。

【この記事を書いたライター】山口 充

大人気のLTヒラメ!

午前4時に港に集合。船長と女将さんが到着して受け付けを開始。乗船名簿を記入して氷を受け取る。今回舵を握るのは、『二三丸』の小倉忠船長。LTでヒラメを狙ったパイオニアであり、「ライトタックル故の効能」等を追及している研究熱心な船長だ。大人気のLTヒラメ、平日にも拘らず14人が乗船。午前4時15分、全員が集合したので早めに出船した。5時10分、釣り場に到着。地元の規定で午前5時30分開始と決められているのでゆっくり準備していると、船長が釣り方と数日の傾向をアナウンス。判らない部分は直接船長に聞く事が出来る時間が有るのも嬉しい。

朝日と共にスタート

餌のマイワシが配られ、定刻にスタート。水深は25m前後。横流しでは無く、ピンポイントで船を立てる操船。「アタリは有るけれど掛からないな」と、そんな声があちらこちらから聞こえてくる。その中、右ミヨシ(船首)の太楽さんにヒット。1kgクラスだったが船中1匹目。夏ビラメのシーズンと秋のシーズンの入れ替わりの時期だけに食い方も千差万別と言う感じ。左舷側では良型カサゴがヒット。ヒラメ用のイワシにヒットするので型が良い。アタリが無くなると直ぐに移動。潮周りして再開。朝日が昇ると餌が見やすくなったのか、直ぐに右舷側でアタリがあった。数人にアタリが有った様子。トモ(船尾)でヒットした瞬間、胴の間(中央)でもヒット。1kgクラスのヒラメが取り込まれる。その後もダブルヒットが続いた。

 

タックル

LTなので道糸にはPEライン1.5~2号と40号オモリの組み合わせ。1号以下でも大丈夫だが、根回りを狙う事も多く根掛りのリスクがあり、根ズレ等でPEが傷んでしまうと大物ヒット時にブレイクしてしまう危険性も有るので細過ぎない事も重要。竿はライト系の6対4調子、2.1m以上欲しいが、無い場合はイサキ用の竿でも代用出来る。迷ったら船長に相談すると良い。リールは中、小型ベイトリール、もしくは小型電動リール。ハリスは5号前後フロロカーボン。ハリは親バリ、孫バリの組合わせ。チヌバリ、白伊勢尼系のハリかセイゴ系のヒラメバリが親バリ、チヌバリかトレブルバリが孫バリ。餌になるイワシのサイズや食いによって使い分ける。

3.5kgを頭に船中44匹!!

後半戦は私も竿を出した。船を立てるスタイルなのでオマツリも少なく仕掛けのコントロールもし易い。殆どの人が孫バリにトレブルフックを使っていたので、私はシングルフックにして違いを見る事にした。道糸も細くオモリも40号なので、イワシの動きもダイレクトに伝わって来る。海底にオモリを着けたら、一旦持ち上げて再着底。直ぐにタナを切る。オモリが海底から離れた状態をキープする。時折海底にオモリを着けてタナ取り。操作性も良く感度が良いので根も交わす事が出来るというのもLTならでは。この操作で狙っていくと1投目からアタリがあり、直ぐに浮いていたオモリを海底に付け竿に掛かるテンションを抜く、アタリが強いので合わせるとヒット。上がって来たのは高級“ゲスト”のマハタ。隣にいた澤田さんにはヒラメがヒット。再開すると再びアタリが来たが、ヒットしてからのバラシが多発。これは、オモリ、タックルとのバランスが今一つの証拠。LTの場合、オモリの重さによる向こう合わせ部分が少なく、合せてもハリが貫通し辛い。故にトレブルが有利になる事が多いのだろう。細軸のシングル孫バリに変更して無事ヒラメを上げる事が出来た。左舷側でも鶴岡さんが3.5kgのヒラメをゲット。左舷側で良型が集中。大ドモの藤田さんも3kgクラスの見事なヒラメを上げた。アタリは最後まで続き午前11時を回った所で沖上がりとなった。
船中1~5匹、3.5kgを頭に44匹の好成績。今後、新しい釣り場も次々と“解禁”になり、大型も狙えるチャンス。是非、LTでヒラメのビッグファイトを味わって頂きたい。

今回利用した釣り船

千葉県 片貝港 『二三丸』
〒283-0102 千葉県山武郡九十九里町小関2347-12
TEL:0475-76-9957
定休日:第2・第4金曜 釣果・施設情報 二三丸 ホームページ

出船データ

ライトタックルヒラメ乗合船
料金:1万2,000円(税込)(活餌・氷・軽食付き)
出船:午前4時00分集合 4時30分出船
貸し道具あり
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

山口 充
プロアングラーとしてテレビ出演、企画、撮影、雑誌執筆やカメラマンをこなしながら「旅と釣り」をテーマに日本中を釣り歩く。公益財団法人日本釣振興会神奈川県支部長・普及振興委員会。2016年JGFA・MVPアングラーズアワード受賞。伝統の和竿「横浜竿」を使い、2020年IGFAタチウオ世界記録を獲得。
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