2020年03月01日公開
千葉県・勝浦川津港『不動丸』では、旬の“寒サバ”&ヤリイカの予約乗合船を出船中。目一杯太った脂乗り乗りの寒サバの豪快な入れ食いで日頃のストレスを発散!ヤリイカは50cm級の肉厚パラソル!食味も抜群だ。私はこの釣り初挑戦だったが、非常に楽しかった。
船宿玄関で座席札を取って午前4時30分に港集合
『不動丸』へは、国道128号線をJR勝浦駅付近から細い道へと折れていく。詳しくは記事末の「釣果・施設情報」や「不動丸HP」を参照。港に直行するのではなく、まず船宿に寄って玄関の船形プレートから座席札を取って港に集合(午前4時30分)。この日は2隻出しだった。港に着いたら荷物を下ろし、軽トラで受け付け、スタッフの案内で車を駐車場に移動させる。
釣って食べれば“勝浦サバ”の魅力がわかる!
それにしても、旬の“寒サバ”とは言え、ゲストの代表のようなサバがどうしてメインターゲットなのだろう?と、ちょっと不思議に思うかもしれない。イカ釣りではブランコ仕掛けに食いついて、仕掛けが着底しなかったり、折角乗ったイカを振り落としたり、時には周囲を巻き込んで仕掛けをグチャグチャに、そんな邪魔者のイメージが強いサバ。しかし、この脂乗り乗りの勝浦の“寒サバ”を食べれば、印象は間違いなく180度変わるだろう。兎に角、ひたすら、美味しい。丸々太った体高のある“勝浦サバ”は、各地の有名ブランド・サバに引けを取らない、いや、同等の美味しさだ。
入れ食い過ぎて敢えて4本バリに減らして投入
出船は準備が出来次第だが、大抵5時30分頃になる。船長は吉清晃朗さん、上乗りとして船長の弟さんも乗り込んでくださった。30、40分で釣り場に到着。「それでは準備を始めましょう」という船長アナウンスで仕掛けをセットする。『不動丸』のフラッシャー・サビキは8本バリだが、船長曰く、「船の仕掛けは2組分です。真ん中のヨリモドシの上で仕掛けを切って150号のオモリを結び、4本バリで使ってください」との事だった。オマツリのリスクを減らし、手返しを良くするのだと言う。大きい物だと1kgを超える“勝浦サバ”が多点掛けになったらかなり引く。4本バリで十分だ。「水深199m。サビキを海にたらしておいて、オモリを真ん前に軽く投げて投入してください。クーラーには朝配ったペットボトルの氷と海水も少し入れておいてください」のアナウンス。いよいよ始まりだ。
旨すぎる“寒サバ”が入れ食い!
水深は200m前後だが、仕掛けを100mも沈めるとサバ・ゾーンに突入。「あれ?沈まなくなったよ」とか、「145mで食ったよ!」という声が聞かれ、巻き始めると竿は大きく曲がり、ガクガクと強く引かれて電動リールは悲鳴を上げた。釣れるのはデップリ太った“マサバ”ばかりで、痩せたサバは皆無だった。「釣れたら仕掛けを海中に垂らしたまま1匹ずつ上から順番にハリを外してください。サバの首を折り桶に入れて、血が抜けたらクーラーに移してください」と船長。私も仕掛けを投入してみた。着底を待たず仕掛けが止まる。置き竿のまま電動でフルスピードで巻き上げ、サバを外してすぐさま再投入。「あはは、まさに入れ食いだ!楽しすぎる!」と笑いが止まらない。
直結仕掛けで50cmパラソル級ヤリイカをゲット!
この日は特に「今からヤリイカに切り替えます」ということはなく、イカを釣りたい人は自分の判断で開始した。というのは、とにかく“デブサバ”が多くて、ブランコ仕掛けは100%着底前にサバに捕まる。私はプラヅノ14cmのブランコ仕掛けを直結仕掛けに結び直してイカ釣り開始。コツッ、コツッとサバのアタックを感じながらも着底。シャクると、ズシッ!「乗った!」電動リールをオンにする。慎重に巻き上げて50cm前後の肉厚なパラソル級ヤリイカをゲット!他の釣り人もメタボな大型スルメイカをゲット!最後の投入まで頑張った紅一点の女性アングラー小針さんも執念でヤリイカをゲット!
今が最盛期!旬の“勝浦サバ”、束釣りも!
11時20分頃に沖上がり。結果、“寒サバ”は30~47cmが30~70匹(竿頭は千葉県長生郡白子町の石井さん、平均40~50匹)。別船は頭106匹!ヤリイカは28~50cmが0~2匹(スルメイカ交じり)。帰港後は朝もらったペットボトルの氷を返すと、代わりにたっぷりの砕氷を入れてくれる。これなら帰路も安心だ。車を取りに行き荷物を積み込む。女将さんが「途中で食べて」とサービスの弁当を持たせてくれた。「“寒サバ”の旬は3月中旬頃までで、今が盛期です。今年は特に多く、今日も入れ食いでしたね」と船長。そして、私も実食した実感として、「“勝浦サバ”は最高に旨い」と申し上げたい。勝浦の旬の“寒サバ”&ヤリイカ釣り、ぜひ挑戦してほしい。
今回利用した釣り船
出船データ
料金=1万1,000円(氷付き、サバ仕掛け 500円)
集合=4時30分(港)
出船=5時30分頃
沖上がり=11時~11時30分
レンタル=貸し竿セット(電動 2,000円)
この記事を書いたライター
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。