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東京湾・タイラバ・マダイ、絶好調!早くも“乗っ込み”気配!

2020年04月01日公開

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この時期、「桜鯛」と呼ばれるマダイ釣りの季節。ところが、ここ数年海の状況が変化、海水温の上昇等により、通常4月後半から始まる東京湾の産卵前の荒食い、そして“乗っ込み”は…と、そわそわしているファンも多い。今回訪れた東京都・新中川『なぶらフィッシング』では、タイラバで狙って、既に好成績が上がっていると聞きいて駆け付けた。

【この記事を書いたライター】山口 充

アクセス

「〒132-0024 東京都江戸川区一之江8-17-12」をカーナビでセットすると都営新宿線・一之江駅のロータリー付近に着く。コンビニが有るのでその周辺を見渡すと日本レンタカーがあり、その横にコインパーキングが有る。そこが駐車場。駐車場近くの新中川に掛かる橋を渡ると、河川敷沿に停泊場所が見えてくる。徒歩5分程だ。

タックル
タイラバ専用のタックルで7ft前後ベイトタックルが主流になるが、キャスティングで広範囲を狙う場合も有るので、スピニングタックルも持参した方が幅が広がる。リールは小型ベイトリール、小中型スピニングリール。道糸はPE1号以下、リーダーはフロロカーボン2号で沈降速度のバランスを取る。タイラバのウエイト本体は60gが基準。スカートに関しては船長に聞き、当日セットした方が良い。コンデションにかなり影響されるので慎重に行いたい。フックも小型が最近の傾向との事で予約時に相談してみよう。

分かり易い船長のレクチャー

船の停泊場所に到着すると岡元健二船長が出迎えてくれた。今回は仕立て船での取材の為、乗船メンバーにご挨拶。和気藹々、少人数で組めるプランなので、船の大きさも丁度良く、会話も弾み楽しそうな雰囲気が伝わる。乗船と同時に皆さんタックルの準備を開始。タイラバのウエイトは誘導で、リーダーを通してラバーフックを結束するが、細いので結び目から切れない様に種類や勘どころを説明してくれたり、最近の傾向で、ラバーの種類やカラー、組み合わせ等々、船長が分かり易くアドバイスしてくれるので大変参考になり、出船前から充実した時間が過ごせる。5人のアングラーと共に午前5時30分に出船。新中川を下り江戸川に入って東京湾へ。海上はナギで気温も丁度良く絶好の釣り日和。船長は、ここ数日間好調だという猿島沖に船を進めた。

 

潮が効くと連続ヒット

ポイントの猿島沖まで航程約1時間半。水深は40m前後。「ここ数日、朝方から調子が良い場所なんですよ」と船長。リトリーブスピードは、ハンドル1回転で1秒くらいが基準との事。スタートすると朝一最大のチャンスだった筈がアタリが無い。「おかしいな」と船長。例年とは、簡単に比較が出来ない昨今だが、いつ頃から好調に転じたか聞いてみると「昨年秋から上向きになって続いています。ここ数日もこの場所で良い釣果が出ていました」との事。徐々に渋くなっていく「落ちの鯛」から良かったという事と、追わせて釣るタイラバという事を考えると海水温がかなり高く推移したという証拠だろう。船中15匹等という日も続いていたそうだ。1時間ほど過ぎた時、「来たよ」と柳沼さんが待望のヒット。「良かった」と1匹目が上がった。続いて大須賀さんに大型ホウボウがヒット。“高級ゲスト”も登場。「美味しいですからね」と再スタートすると連続でヒット。上がって来たのは“本命”のマダイ。続いて柳沢さんが2匹目のマダイを上げた。船長も「アタリが本当に小さいので難しい時間ですね」と、集中してアタリを取る様にアドバイス。良型カナガシラも登場。個人的に注目は親子で来ていた下斗米さんが釣り上げた良型ムシガレイ。東北三陸沿岸ではヒガレイの呼び名のブランド魚であり干物は絶品。羨ましい。小さいアタリは変わらないものの、暫くするとマダイのアタリも多くなり、ダブルヒットの場面も見られ、“ゲスト”にマゴチも登場して船上に活気が出てきた。




【動画】出たぞ大ダイ!タイラバゲーム



7.5kgの大ダイ浮上!!

「他のポイントも行ってみましょう」という船長の提案で移動。各自キャストして広範囲を探る人と船下を狙う人で別れてスタートした。すると貝田さんにマダイがヒット。皆さんアタリが出てきた様子。再びダブルでマダイがヒットすると、トリプルヒットの場面も見られて絶好調。下斗米さんにはシーバス。息子さんにも待望のマダイがヒットして全員マダイを手にした。更にマゴチ、ホウボウ、ムシガレイと様々な魚が釣れて来るので「タイラバ」の「タイ」の部分が無くても良いのではと思う位に楽しい釣りになった。そして後半、船長は朝一のポイントへ船を戻す。潮止まりを挟んで上げ潮の時間。「最近は上げ潮、下げ潮どちらでも反応するんですよ」と船長。ここも興味がある。通常ならば海水温によってどちらかに片寄るのだが…。その言葉通りマダイがヒット。1kgサイズがポツリポツリ上がり、小型は丁寧にリリース。そして最後の流し。丁寧に探っていた大須賀さんがビッグファイト。「これマダイかな?」と細いラインを上手くコントロールしてやり取りしていた。普段はバスフィッシングがメインでタイラバは初挑戦との事。「間違いなくマダイですよ」と声を掛けると、船長も「時間掛けて良いから慎重にね」と周りのアングラーにも一旦道具を上げさせた。青白く光る魚体が海中に見え、大型マダイならではの浮き方でブワッ!と浮上した。「おおおっ!大きい!」とキャッチされたのは、7.5kg、74cmのビッグワン、船上皆で大喜びだ。「初めてこれだと、これを超えるのが大変なんだよ」と皆さんに冷やかされて記念撮影。午後1時30分の沖上がりの時間を迎えた。ここで魚を観察していると“乗っ込みカラー”になっている魚体と通常が半分ずつ。「白子や真子を持っている魚体もあるんです」と船長。バラついて乗っ込み体制になっている可能性が高いのでロングランの可能性大。チャンスが多くなりそうな東京湾のタイラバで狙うマダイ。スリリングな釣りを楽しんでみては如何だろう。

今回利用した釣り船

東京都 新中川暫定係留所 『なぶらフィッシング』
〒132-0015 東京都江戸川区西瑞江3-46
TEL:090-3952-9178
定休日:不定休 釣果・施設情報

出船データ

タイラバ遠征便(湾央エリア)
チャーター 7万円~(税込)
乗合 1万4,000円(税込)
※チャーター7万円で5名まで。@1万4,000円/人
※乗合3名より出船
※乗合定員8名まで
※出船~帰港まで9~10時間
※その他プランについては船宿HP参照
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

山口 充
プロアングラーとしてテレビ出演、企画、撮影、雑誌執筆やカメラマンをこなしながら「旅と釣り」をテーマに日本中を釣り歩く。公益財団法人日本釣振興会神奈川県支部長・普及振興委員会。2016年JGFA・MVPアングラーズアワード受賞。伝統の和竿「横浜竿」を使い、2020年IGFAタチウオ世界記録を獲得。
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