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東京湾の“テンヤ・タチウオ” 絶好調!“ドラゴン”級連発!!

2020年09月01日公開

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関西で始まった“テンヤ・タチウオ”。ダイレクトでスリリングな駆け引きと高確率で“ドラゴン”級(大型)が釣れることから、現在、東京湾でも人気急上昇中!昨年秋からいち早く“テンヤ・タチウオ”に取り組み、実績を重ねてきた千葉県・寒川港『小峯丸』にその面白さを体験しに出掛けた。

他に先駆け“テンヤ・タチウオ”を研究!

『小峯丸』の小峯雄大船長は、他の船宿に先駆けて、昨年秋から東京湾における“テンヤ・タチウオ”釣りに取り組み、実釣を重ねて道具立てや釣り方などを研究して来た。今でこそ釣具店には“テンヤ・タチウオ”コーナーが設けられテンヤも竿も売られているが、昨年はまだこの釣りに必要不可欠なタチウオテンヤすら置いていなかった。当時を知る今回同船した女性アングラーの平澤さん(千葉市)は、「あの頃はテンヤを釣具店で取り寄せてもらわなくてはいけなくて大変でした」と言う。その甲斐あって昨年12月には大釣りがあり、同じく同船した坂本さん(千葉市)は、「友人からテンヤを借りてやってみたら、ジギングで釣れるサイズより大きく、しかも、ほとんどが1mオーバー、いきなり11匹も釣れて、一発で填りました」と、息を弾ませながら語ってくれた。

餌釣り、ジギング、テンヤが同船で楽しめる
東京湾のタチウオは、安定釣法の片テンの“餌釣り”と定番の“ジギング”、そしてイワシを丸ごと1匹餌にする“タチウオ・テンヤ”の3つの釣り方で狙われているが、『小峯丸』では、この3釣法を同船で楽しめる。この日は、餌釣りが2人(千葉市の成本さんと此本さん)、テンヤ釣りが前述の坂本さんと平澤さん、私の3人、ジギングの釣り人はたまたまいなかった。総勢5人、餌釣りはミヨシ(船首)側、テンヤ釣りはトモ(船尾)側に分かれて全員が右舷に並んだ。餌釣りの2人は船釣り経験こそ豊富なものの、タチウオ釣りは初めてとの事。私も餌釣りやジギングの経験はあるがテンヤ釣り初体験。何と5人中3人が初挑戦だ。

噂通り“テンヤ”で釣れるタチウオはデカかった!

船長によると、「走水沖や大津沖のやや深めの場所で良型が上がっている」と言う。「水深は46m、反応は下から5~7mに出ています」という船長アナウンスで開始。テンヤ釣りの大ドモの平澤さん、トモ2番の坂本さんが早速仕掛けを投入。私はその隣の胴の間(真ん中)に入った。“テンヤ”の釣り方は、「タナの少し下からタナの少し上までをシャクって探る。シャクリ後は5~20秒止めを入れる。モゾモゾと言うアタリが来たら小幅なシャクリやタダ巻き、聞き上げで追いかけさせ、“本アタリ”が来たら合わせる。竿先がフッと伸びたら腹にしっかり噛み付いた“食い上げ”なので即合わせる」。基本はこんな感じ。専用竿の竿先はある程度軟らかく胴は硬い。テンヤはキビキビ動き、タチウオは違和感なく食いつき、合わせも決めやすい。“テンヤ”の坂本さんが掛けた。ガクガクと竿先が曲がり、大型なのが見て取れた。ダブルヒットで平澤さんもゲット!どちらも1m級!いきなりの大型ラッシュ。

 

餌釣り初挑戦も次第に慣れて良型ゲット!

テンビンの餌釣りの成本さんと此本さんは、貸し竿で挑戦。船長から餌の付け方から釣り方までのレクチャーを受けて仕掛けを投入。シャクっては止め、竿を下げながらリールを巻く。しかし、アタリはあるが中々ハリ掛かりせず、かなり悩んでいた。ミヨシの成本さんの竿が曲がり快調に巻き上げ開始も程なく「バラしました」と照れ笑い。タチウオは食い込みが遅く、食い付いても1度放して食い直したり、重みが乗った“本アタリ”がなかなか来ない。合わせのタイミングの見極めが実に難しくて面白い。中盤以降はだいぶ慣れて、成本さんにも此本さんにも“指3本”クラスが釣れ始めた。終盤、「反応が半端ない。底から2~4m」という船長のアナウンス。餌釣りもテンヤ釣りもラストスパートが始まった。

“テンヤ”でタチウオ乱舞!“餌”もサイズアップ!

「良かった。デカいかも!」と、大きな“ドラゴン”級サイズのタチウオを抜き上げたのは“テンヤ”の平澤さん。このタチウオが“今日イチ”(121cm)だった。同じく“テンヤ”の坂本さんもコンスタントに大型ばかり数を伸ばす。この「釣れれば大型」が何と言っても“テンヤ・タチウオ”の魅力だ。餌釣りの此本さんの竿が今までにない大きな弧を描いて曲がった。慎重かつ大胆に巻き上げ、抜き上げたのは“指4~5本”サイズの大型だった。終了間際、“テンヤ”は“ドラゴン”級乱舞。餌釣りはサイズアップ。“テンヤ”初挑戦の私の釣果は?実はまだゼロ…。最初はなかなかアタリを出せなかったが、シャクリ方を試行錯誤して次第にアタリは出せるようになったが、モゾモゾと言うアタリから“本アタリ”に持ち込めず、船長にアドバイスを求めた。「モゾモゾと来たら聞き上げたり、シェイクするのも良いよ」。しかし、今度は何の前触れもなくフッと竿先が伸びる“食い上げ”に対応できない。合わせを入れて「乗った!」と思ったら抜けてしまい大大大苦戦。

【動画】東京湾で楽しむ!テンヤタチウオゲーム

“テンヤ”の面白さ実感!この秋お勧めだ!

船長は私に釣らせようと“残業タイム”に突入。「やばい、何とか釣らなきゃ」と、焦りつつも殺気立たない程度に“シャクっては止め”に全神経を集中した。「アタった!」と思った瞬間、身体が動いていた。船長の「合わせろ!」という声が背後で聞こえた。キチンとハリ掛かり、タチウオは大暴れ、無心に巻いて、「やったー!」“テンヤ・タチウオ”初ゲット。拍手とともに「おめでとう!」と、皆さんが祝福してくれた。この1匹は忘れない。この日釣れたタチウオは70~121cm、“テンヤ”1~10匹(ほとんどが1m級、トップ坂本さん)、餌釣り2~5匹(トップ成本さん)。「タチウオは、9月頃からがハイシーズンです。大型も益々期待出来ますよ」と船長。“テンヤ・タチウオ”の面白さを実感。本当に“釣れればほぼ1m級”で、これにはただただ驚かされた。今後更にブレークするだろう。この秋お勧めだ。

今回利用した釣り船

千葉県寒川港 『小峯丸』
〒260-0832 千葉県千葉市中央区寒川町2-203-3
TEL:043-222-6557 釣果・施設情報 小峯丸 ホームページ

出船データ

テンヤ・餌・ルアー タチウオ予約乗合
料金=9,500円(氷付き)
餌代=テンヤ(1パック 500円)、餌(500円)
集合=5時30分
出船=6時
沖上がり=14時頃 ※状況で前後
貸し竿=テンヤ なし、餌・ルアー 手巻き無料
※詳細は問い合わせ
     
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この記事を書いたライター

岩見 忠弘
釣りビジョンAPC
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。
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