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千葉県・大原沖、ヒラメ+マハタも好調!

2020年12月01日公開

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10月1日に全面解禁になった千葉県・大原沖のヒラメ。連日数釣りに沸いているが、今シーズンは良型のマハタも好調だ。ヒラメより少し沖で狙える超高級魚だが、今年は3kg近い良型が連日のように姿を見せている。この日は釣り人の希望でヒラメ中心に狙うとの事だったが、あわよくば…と大原港『よしえ丸』に出掛けた。

釣行前日は2.5kgを頭にトップはマハタ4匹!

大原沖のヒラメと言えば、毎年多くの釣り人が訪れる人気ターゲットだが、今年はそのヒラメ船で“ゲスト”として超高級魚のマハタがコンスタントに交じっている。釣行日前日にも2.5kgを頭にトップは4匹のマハタを釣り上げていた。

浅場ではヒラメの数釣りモード
田中等船長に伺うと、「実はマハタは、毎年釣れているんです。ただ、今年はサイズが例年よりいいですね。大きいのがコンスタントに顔を出しています。勿論、ヒラメもいいですよ。10月の全面解禁以降、浅場を攻められるので、終日ヒラメをやればトップは10匹近いです。日によってお客さんの希望でヒラメ&マハタ船の日とヒラメ専門船に分けています。今日はヒラメ希望の方が多いので浅場でヒラメをメインに狙うつもりです」との事。

ノーマルタックルとライトタックル両方が同じ船で可能

『よしえ丸』のヒラメ船は、ノーマルとライトと両タックルが同じ船でやれる。ノーマルは潮の流れによって80~100号オモリ。ライトは40~60号を使用する。勿論、オモリに合わせて道糸も変える。私のお勧めはライト。一日やっても疲れないというのもあるが、ヒラメの獰猛なまでの強い引きをダイレクトに感じるならばオモリは軽い方がいい。しかし、オモリが軽い事で潮が速い場合は底立ちを取りにくくなる事や、細い道糸で糸切れのリスクが大きい等の欠点もある。

大原沖一帯の浅場が好釣り場
午前4時半に船に集合(時期によって変動あり)。流石にヒラメフリークは熱く、午前4時前に港に到着したが、既に多くの釣り人が船上で準備していた。午前5時丁、計14人を乗せて出船。航程20分程の太東岬前に向かった。まだ辺りは真っ暗。餌のアピールのために点けた水中ライトが漆黒の海に放たれた。水深は12m。よく見ると水中のライトが見えるのではという程に浅い。

 

「横流し」のメリットをうまく活用しよう

大原の多くのヒラメ船では“横流し”でヒラメを狙う。船体に横風を受けて船を流していくので広範囲を探る事が出来る。うまく流れれば糸が船下に入り込んでいく片舷が潮上で先にポイントに入るので有利。一方の反対舷は糸が払い出していくので糸を出せば遠くまでポイントを探れる。船長がひと流し毎に潮上と潮下を交互に交換してくれる。エンジン流しに比べて糸を上手く出さないとヒラメが餌を食う層を外してしまうが、ポイントを広く探れて、しかも片舷全体が均等に釣れるメリットは大きい。

潮が全く動かず、横流しが出来ない…
横流しのメリットを説明したが、これは潮と風が程よく流れていないと成立しない。釣行開始数分、風は微風。真っ暗で景色こそ確認できないが、糸が真下に立っているので船が動いていないことが分かる。つまり横流しに必須の潮が全く効いていない。本来ならば“モーニングサービス”であるはずの時間帯。ガツガツっというヒラメ独特のアタリはおろか、ヒラメに怯えてイワシが逃げ惑う前アタリすら来ない。

前半は女性アングラーの独壇場

この厳しい状況の中でアタリを出したのは女性アングラーの深谷さん。日の出前唯一の“本命”をゲット。本来であれば決して有利ではない潮下で掛けた1匹。そして日が出た直後にもまた1匹追加。早朝は完全に深谷さんの流れで進む。実は前回のヒラメではボウズを食らってしまったそうで、その反省を早々に活かすことに成功。次第に明るくなると景色が全く動いていないことに気付く。中々厳しい中で時間が進む。ヒラメは沢山いるようで、「流し毎に小さなアタリはあるが食い込まない」と言っていたのは木村さん。徐々にその小さなアタリを拾えるようになり、本領発揮で船中の数を伸ばす。

流し替える毎に型を見る
船長も少しでも潮の流れる場所を探そうと転々と移動する。しかし、無線から聞こえる他船からの情報もいい話がない。流し替える毎に何とか型を見るが、数が伸びない。ヒラメ中心で狙っているが左舷ミヨシ(船首)の数井さんには小型だがマハタも来た。後半で潮が動くことに期待を寄せる。

【動画】活きイワシで狙う!ヒラメ釣り

トップ5匹と今年にしては厳しい一日終わったが…

後半30分。他船から港前でポツポツとアタリが続いたとの情報。急遽向かうと4連続ヒット。右舷で竿を出す田上さんはラストの流しでやっと“本命”をゲットして有終の美。しかし、この日は終始動かぬ潮に悩まされ、トップは木村さんの5匹。数井さんと上杉さんが3匹で続いたが、今シーズンの好調なヒラメにしてはかなり厳しい一日となってしまった。

今後はイワシトルネードの大判ビラメ狙い
結果的に非常に悪い日に当たってしまった。しかし、こういう日は稀で、釣果速報を見ても好調な日が多い。取材日の前々日にはヒラメ6~8匹の好釣果も記録されている。そして前日はマハタとヒラメで沸いた。今後は浅場にイワシが多く入ってきて大原沖の冬の名物“イワシトルネード”の大判ビラメに沸く事だろう。リベンジはその時まで取っておこう。

今回利用した釣り船

千葉県大原港 『よしえ丸』
〒298-0004 千葉県いすみ市大原10092-5
TEL:090-7823-0324
定休日:第1・3月曜日 釣果・施設情報 よしえ丸 ホームページ

出船データ

ヒラメ予約乗合
料金:1万2,000円(活イワシ・氷付き)
出船:午前4時30分集合 準備が整い次第出船 午前11時半港戻り
     
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