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東京湾のメバル開幕!今年は数も型も期待出来る!!

2021年02月16日公開

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いよいよ東京湾に春を告げる“春告魚(メバル)”釣りが開幕した。今回は餌に活エビを使う「エビメバル」。目が良く警戒心の強いクロメバルを細く長めの仕掛けと軟調子のメバル竿を組み合わせて狙う。横浜本牧『長崎屋』ではスタートから良型交じりで好釣果が出ている。

【この記事を書いたライター】山口 充

アクセス

アクセスは様々にあるのでホームページを参照して頂きたい。船宿に着いたら、外にある自分が行う釣り物の乗船名簿を書きこみ、乗船料を払い港へ移動。港の駐車場所が変更になり、広く使い易い駐車場になっている。

タックル

メバル調子と言われる5対5調子は活きイワシを使用した「イワシメバル」にマッチしたモノで、食い込みに違和感の無い様に設定され、3m前後と長いモノが多い。掛かってからは安心だが根周りがメインになる「サビキメバル」の場合、コントロールが難しく、根を交わし辛い。選択肢は少ないが「サビキメバル」にマッチした竿は、2.4m前後で、6対4から7対3調子で、使用するオモリ20号に合わせて作られている。仕掛けは3本バリで約2mあり、4本バリだともう少し長くなる。取り込み時の操作性に合わせているが、ハリスの長さも60~70cmあるモノが多く、竿の長さを生かして誘い上げ、誘い下げにもこの竿の長さが適している。代用とすればマゴチ系の竿がお勧めだ。

 

スタートからヒット

2月1日、東京湾のメバルは“解禁”を迎えた。手軽でありながら色々な釣り方で楽しめるメバル釣り。今回の「エビメバル」の他にソフトルアーを使った「メバリング」のルアー船、初夏から夜間にイソメで狙う「夜メバル」、横須賀地区で3月1日に“解禁”になる「サビキメバル」等々、同じ東京湾乗合船でも様々なスタイルで楽しまれている大切なターゲットだ。
午前8時、長崎昭船長の操船で本牧沖へ。寒い一日で気温が1桁。北の風が吹き体感温度も低く「これじゃ“冬告魚”だね」と笑いながら出船した。航程約5分で到着。水深は約20m。常連さんはモエビの尻尾をハサミで切りハリを切れ目から軽く通し準備完了。船長が反応を当ててスタート。「浮いてる反応なので、仕掛けを1~2m上げてください」との事。すると、あちらこちらで竿がガタガタと震えた。「少し待ってから上げてくださいね」とアドバイスがあり、右舷、左舷共にメバルがヒットしてきた。右舷側の3人は会社の友人との事。その中の角田さんは、ヤリイカやスルメイカをメインに釣りを楽しんでいるとの事で、船釣りの楽しさを友達に伝えようとアテンド。ダブル、トリプル、良型メバルを上げた森下さん、峯廻さんが楽しんでいる姿を見て「良かった」と胸をなでおろしていた。

常連さんのテクニックは見ていても楽しい

左舷にいた常連さんの小林さん。その釣りは圧巻。仕掛けの長さと竿の長さを上手く使い、誘いを掛けてヒットに繋げていた。反応が決まり投入すると、まずタナを軽く切って待つ。アタリが無いとゆっくり誘い上げてその場所でアタリを待つ。更に上を探る場合と、ゆっくり落とし込んで行く場合が有り、竿の長さを利用して誘いを掛けている。竿が短いと仕掛けの長さとバランスが悪く誘い切れない。当たると竿をコントロールしながら最初に当たったハリを想定して上げ、下げを行って多点掛けに繋げていた。根掛かりに対しても竿のストロークを使い上げる操作で回避可能。パターンを読むのも早く、誰も釣れていない時に掛けてしまうのはお見事。見ていて「凄い」と声が出てしまう位だった。アッという間にバケツ2杯が満タンで、ダブル、トリプル当たり前に掛けていたが、追い食いは無いと判断した時は直ぐに回収。このメリハリも流石だった。28.5cmの大型もヒットさせていた。

【動画】活きエビで狙う!メバル釣り

数、型とも昨年を上回る

紅一点の中村さんも小林さんにレクチャーを受けながら“快釣”。何と29cmの大型を釣り上げて嬉しそう。久し振りに『長崎屋』に来たんです-という前田さんも長い竿を使い次々にメバルを釣り上げている。晴れ曇りの北風陽気で寒い一日だったが、右舷側の3人組も良型を上げて歓声が上がりホットな展開。午前11時小柴沖に移動して再スタート。根掛りは少ないポイント。やはり反応は上の方で出ている様で、オモリが着底したら2,3m上げて待つ。自分も積極的に誘いを掛けてタナを探りメバルを連釣。注意したいのが、メバルは浮いているというイメージを掴む事。根魚のイメージがあるが、浮いて上を向いて餌を待っているメバルを釣るという感覚が大切で、底に着け過ぎれば、根掛かり、カサゴ、他の魚に餌をやられてしまうケースも多くなる。最後の投入で私に大きなアタリ。「最後だから粘って沢山掛けよう」と見せ場を作る予定が、余りの引きに中断。上げてくると29cmと24cmのダブルで上から2つのハリに2匹が掛かっていた。トップは小林さんの79匹。型が良いのでバケツ3つ満杯。その他カサゴやアジ等も交じって大満足。今季の「エビメバル」は凄い!!是非出掛けてみては如何だろう。

今回利用した釣り船

神奈川県横浜本牧港 『長崎屋』
〒231-0822 神奈川県横浜市中区本牧元町33-4
TEL:045-622-8168
定休日:毎週木曜日 釣果・施設情報 長崎屋 ホームページ

出船データ

エビメバル乗合船
エビメバル(15時頃に帰港)
エビ餌・氷付き9,000円(税込)
女性と高校生は6,000円、小中学生は5,000円です
オモリ20号、胴付き3本針(オリジナル仕掛けがおすすめです)
     
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この記事を書いたライター

山口 充
プロアングラーとしてテレビ出演、企画、撮影、雑誌執筆やカメラマンをこなしながら「旅と釣り」をテーマに日本中を釣り歩く。公益財団法人日本釣振興会神奈川県支部長・普及振興委員会。2016年JGFA・MVPアングラーズアワード受賞。伝統の和竿「横浜竿」を使い、2020年IGFAタチウオ世界記録を獲得。
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