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千葉県・飯岡沖の“夏ビラメ”解禁1カ月、数型ともに好調!!

2021年07月01日公開

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千葉県・飯岡沖のヒラメは4~5月は産卵期を考慮して禁漁、6月1日解禁になる。産卵を終えたヒラメは食欲旺盛で良型が多い。他地区より一足早いこの“夏ビラメ”を狙い、飯岡港『梅花丸』に出掛けた。

午前3時45分に船宿集合、受け付け後港へ移動

飯岡港へは、マイカー利用なら東関東自動車道・大栄ICか銚子連絡道路・横芝光IC利用が良い。集合は午前3時45分に『梅花丸』の看板がある建物。目印となる看板の左奥の駐車場に車を停める。早めに着いたら、船宿の玄関脇の船型プレートからマグネットを取り座席を確保しておこう。時間が来たら若女将に検温と手指の消毒をして貰う。順番に店舗内に入って受け付け。その後は港へと移動して駐車場に車を停め、荷物をまとめて船着場へ。氷のブロックを貰い「第十一梅花丸」に乗り込んだ。

準備出来次第出船、仕度は焦らなくて大丈夫

この日はヒラメ船と一つテンヤ・マダイ船が出船した。港の外に出ると、「横流しで釣ります。オモリは80号で統一してください。時間は十分ありますので焦らずゆっくり仕度してください」と、梅花(ばいか)繁船長のアナウンスがあった。「焦らなくて大丈夫」と聞いて、船内の緊張感が和む。20、30分走ると釣り場近くの海域に到着して暫し停泊、船長が餌の活イワシを1人3匹ずつ配ってくれた。大きなヒラメが釣れそうな、大きめのマイワシだ。「餌のお代わりは1度に3匹ずつ、各自で生け簀から取ってください」とのこと。

 

幸先良く第1投からヒラメが釣れた!

「それでは始めましょう。水深13mです」というアナウンスで開始。朝一番はチャンスタイム。全員にとって期待の1投目だ。右舷を撮影していると、左舷側で釣れている気配を感じた。慌ててカメラを向けると胴の間(中央)の釣り人の竿が曲がっている。頃合いを見計らって船長が駆け付けてタモ入れ、幸先良く1kg強のヒラメが取り込まれた。釣り人は、「良かった!リベンジ成功です。実は先週ボウズを食らっていて…、これで楽になりました」と嬉しそう。2匹目は右舷胴の間、「前アタリはちょこっとで、一気にガブッと食いました」と言う。飯岡沖の“夏ビラメ”は評判通り“元気”なようだ。

2.5kg!2kg!型の良いヒラメも登場!
「水深14m、根掛かりに注意してください」と船長。もしかすると、「根周りで大型を狙っているのか!?」と密かに期待したが、潮の流れが緩くなり、アタリが遠くなってしまった。それでも、何度か移動を繰り返していると、1kg前後が食って来た。そして、右舷胴の間では2.5kgの型の良いヒラメが上がった。「ひったくるように急に持っていかれて、いかにも良型の食い方でしたね。良い引きでした」と釣り人。暫くするとその隣の人に2kg級。飯岡沖の“夏ビラメ”、ついに本領発揮か!?と思われたが、流れは更に緩くなり活性は上がるどころか下がってしまった。

終了間際にヒラメラッシュ!

道糸が斜めに張るようになり、「おっ!少し流れて来たかな!?」と思った。そして、終盤にクライマックスがおとずれた。時計を見ると11時。「来た!」と、左舷の釣り人が竿を大きく曲げて、 1kg強のヒラメを釣り上げた。その直後、同ミヨシ(船首)でも同型をゲット。更に、同胴の間で2kg前後と1kg前後のヒラメ。「トロリと流れ始めたと思ったら食い付きました!」と、皆さん口を揃える。“潮の流れ”はとても重要な釣れるためのファクターなのだ。左舷ミヨシの釣り人がヒラメを追加。右舷では大ドモ(船尾)の女性とミヨシでもヒラメをゲットして正午の沖上がりとなった。

【動画】食欲旺盛な良型!ヒラメ釣り

飯岡沖の“夏ビラメ”は、数も型も期待できる!

この日の釣果はヒラメ0.6~2.5kgを0~3匹。竿頭は左舷ミヨシ3番の瀬口さん。次頭2匹が4人。この日はたまたま潮の流れがほとんどなくて、全体には食い渋ってしまったようだ。梅花繁船長は、「今シーズンの飯岡沖の“夏ビラメ”は、良い日には竿頭6、7匹かそれ以上、全員ヒラメの顔を見て、良型中心に、“大板”と呼ばれる4kg以上の大型も交じっています。今日はちょっと食い渋った感じでしたが、本番はこれから。今後に期待して下さい」と語る。恐らく潮の流れが安定すれば、釣果も安定するだろう。数も型も狙える飯岡沖の“夏ビラメ”、是非チャレンジして頂きたい。

今回利用した釣り船

千葉県飯岡港 『梅花丸』
〒289-2705 千葉県旭市飯岡2563-5
TEL:090-2155-0500
定休日:毎月第2火曜日 釣果・施設情報 梅花丸 ホームページ

出船データ

ヒラメ予約乗合
料金=予約時に確認(活イワシ・氷付き)
集合=午前3時45分
出船=準備出来次第
レンタル=貸し竿あり
※詳細は問い合わせ
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

岩見 忠弘
釣りビジョンAPC
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。
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