2021年07月01日公開
何かと我慢の多い2021年も折り返し。ストレス解消になる釣り物は無いかと捜していた矢先、今季爆釣中の“梅雨イサキ”と、豪快なファイトが魅力のチカメキントキがリレーで楽しめるとの情報をキャッチ。「この組み合わせはマジヤバでしょう!?」と鼻息荒く、千葉県・外房は大原『初栄丸』へと急行した!
梅雨の大原、夢の“爆釣リレー”始動!
『勝見屋 初栄丸』の乗船場所は大原港「夷隅東部漁業協同組合」の目の前。車線の引かれた港内の駐車スペースに車を停め、徒歩1分程の位置にある仮眠所の玄関先で釣り座を確認。港に戻って荷物を船着場へ運んでいると、「おはようございます」と船長がやって来てエンジンに火を入れた。各釣り座に魚桶やコマセの準備が整い、船長の声掛けがあってから乗船。ライフジャケットの確認や積み込みを手伝う女将から「根魚からやりますよ」との案内があった。段取り良く集合時間の午前3時30分から僅か15分で出船準備は完了。朝の早い大原港の中でもいち早く、「初栄丸」は暁暗の海へと出船した。
まずは根魚”五目”、開始早々から爆釣劇!
穏やかな海を走ること1時間程で太東沖に到着。水深40m付近の釣り場からこの日の釣りはスタートした。水深30mで一旦仕掛けを止めるよう、船長からのアナウンス。実はこの釣り、“根魚五目“とは言うものの中層にキントキと思しき反応が魚群探知機で見られる場合、船長からタナの指示があり、ここで仕掛けを暫く止めていると「ガガガッ!」とアタリの出ることがある。アタリが無ければ仕掛けを海底まで落とし、1m程底を切って誘いや底の取り直しをしながら海底付近を捜索する。最初に竿を曲げたのは右舷中央の常連・佐藤さん。取り込まれたのはグッドサイズのヒラメ。時を同じくして左舷では食べ頃サイズのマハタが取り込まれた。ほどなくして右舷船尾の金野さんに待望のキントキが。これを皮切りに各釣り座でキントキがアタリ始め、開始1時間後には全員釣果。メバルやソイなど多彩な魚種を追加しながら、足元の魚桶には幾重にも釣果が積み重なって行った。
イサキもすこぶるゴキゲン、浅場で良型入れ食い!
根魚の“五目”釣りを満喫した9時近く。テンビンとコマセカゴに仕掛けを交換してイサキ釣りにサイドチェンジ。大原沖・水深28m程のポイントでスタート。指示ダナは海面から20m。コマセを振って仕掛けが馴染むと早速アタリ。『初栄丸』では難しい事をせず、指示ダナにビタ留めでコマセを振ってアタリを出すスタイル。アタリがあったら10数秒待てば追い食いが有り、しかもアベレージサイズは30cm前後と型がイイ。沖上がりまで90分ほどの短期集中的な釣りだったがこれが体力的にも丁度良く、釣果も「足るを知る」には充分。帰宅後の下処理もこのくらいだと苦にならないのも嬉しい。仕掛けがタナに入ればアタリの出る入れ掛かりの一幕もあり、心地よい疲れと共に沖上がりの時間を迎えた。
船長に訊く、イサキ&根魚のコツ
イサキと根魚“五目”のコツを勝見雅一船長に訊いた。「イサキも根魚も“素早い仕掛けの投入”と“的確なタナ取り”、これに集約されます。イサキはタナさえ合っていれば置き竿でも食って来ちゃうものですから、船長が『何m』と言う指示ダナへ的確に直ぐ合わせられるかどうかだと思います。また数が欲しいのであれば、ハリは3本付いてる訳ですから、アタって直ぐギューンて電動で巻いてしまうと1匹、または外れてることも多いので、イサキなら10秒、キントキなら食い上げた糸フケを巻き取りながら20秒から30秒くらい待った方がハリ数付いて面白いですよね」とのこと。アタリがあって巻き上げずに待っていると魚がバレてしまいそうで我慢できないのも人情だが、感覚的には倍くらいに感じても実はほんの10数秒待つだけで釣果は倍増する。また、イサキもキントキもライトタックル(LT)で充分楽しめるのだが、オマツリするとどうしても高切れし易いのがLTの弱み。船長のお薦めは旧来の道糸PE4号。その号数でアタリの取れない対象魚でも水深でもなく、オモリも重くはないので、難しく考えずに手返し良く釣る方が得策だ。
【動画】ナイスな楽しみ!イサキ・根魚リレー釣り
やっぱりたくさん釣れると面白い!
かくして、橋本さんのキントキ16匹&イサキは20匹を竿頭に、皆さん良く釣れ、恵比寿顔で沖上がりを迎えたこの日。入れ替えをした訳でも無いのに良型揃い、多彩な釣果でクーラーはずっしり。広々とした釣り座で手足を伸ばして、リラックスムードで釣りを楽しめる。たくさん釣れて、帰宅後は様々な釣魚料理を楽しめるイサキ&根魚“五目”リレー。感染予防対策を万全に、大原の豊穣を満喫して頂きたい。
今回利用した釣り船
出船データ
乗船料金:1万1,000円(コマセ・餌・氷付き)
集合3:30 出船4:00(変動あり/予約時に確認を)
貸道具あり(無料)/予約者は仮眠施設無料
この記事を書いたライター
6歳から釣りに親しみ、海・川・釣堀・湖のルアー・フライ・餌釣りに節操なくのめり込む釣り好き。2019年JGFA沖釣りサーキット・総合優勝/2010年JGFAオールジャパンゲームフィッシングコンテスト・マダイの部・優勝(10.2kg)…他