2021年08月02日公開
千葉県・大原沖の一つテンヤ・マダイが好調だ。この時期は小型が多いものの浅場で釣りやすく、秋に向けて段々サイズアップしていく。中・大型も交じり、ヒラメや“青物”の“ゲストフィッシュ”も多く、実に楽しい釣りが楽しめる。大原港『新幸丸』に出掛けた。
午前3時45分までに集合、受け付け、乗船!
東京近郊から大原港へは圏央道(首都圏中央連絡自動車道)・市原鶴舞ICを降りて、交通事情などにもよるが、一般道で1時間前後で到着する。『新幸丸』は、一つテンヤ・マダイ専門に午前船、午後船を毎日予約出船している。集合場所は「待合所/休憩所」(「新幸丸ホームページ」の「交通案内」)、集合時間は午前船が早朝3時45分だ(午後船は問い合わせ)。手指の消毒や若女将に検温をして貰い、乗船名簿を記入。必要ならタイカブラもここで購入出来る。受け付け後は、竿と貴重品だけ持って船着場に移動し、準備が出来たら荷物と共に乗り込むと、餌の冷凍エビや氷が配られる。
初心者には5号のテンヤがお勧め!
タックルの詳細は仕掛け図参照。リールは出来るだけドラグ性能が良く丈夫なものを使いたい。テンヤやカブラのサイズは、水深が浅い今の季節は慣れた人なら2、3号でもOKだが、“底が取れる″事がまず大事なので初心者には5号がお勧めだ。餌のエビは、先に孫バリを刺してから親バリという順序で刺した方が実は簡単に上手く刺せる。フィッシュグリップや魚バサミ、プライヤー等のハリを外すための道具は、怪我をしないためにも持参したい。船縁棚には各所に「放流サイズ20cm」と書かれた木製のゲージが置いてある。それ以下のマダイはリリースしよう。
大型船に2家族+私=6人で広々“ディスタンス”
この日は私を含めて6人が乗船。大型船での“片舷3人”はソーシャル・ディスタンス“十二分”で贅沢過ぎる広さと言っても良い。右舷は、胴の間(中央)に手慣れた釣り人(一つテンヤも好きだが、タイラバも好きとのこと)と大ドモ(船尾)にはその義理のお父さん(今回、一つテンヤ初挑戦)、そしてミヨシ(船首)に私が入った。左舷は、大ドモに小学生のれん君、胴の間にれん君パパ、ミヨシにれん君ママ。と、両舷ともアットホームな布陣。準備出来次第出船(この日は4時15分)、約15分で釣り場に到着し、山口新一船長の「はい、どうぞ、水深15m」という合図でエンジン流しで釣り開始となった。
船長と若船長のレクチャーでメキメキ上達
日の出とともに左舷大ドモのれん君が、最初のマダイを釣ってスタートしたこの日、2匹目は反対側の手慣れた釣り人に。しかし、直ぐにまたれん君がマダイをゲット!私が「れん君やりますね~。今も微妙なアタリで合わせて掛けていました」と感想を漏らすと、「そこら辺の大人より余程上手ですよ」と船長。れん君パパの話では、「今年1月、初めて一つテンヤに連れて来たのですが、船長と若船長にみっちり教えて貰いました。物怖じしない性格なので、分からないことはわかるまで質問しまくって、今では親より上手いかもです」とのこと。その後、れん君ママもマダイをゲット!さあ、次はれん君パパの番だ。
大船長特製のタイカブラで私もゲット!
私はいわゆる“宿の特製仕掛け”が結構好きだ。何故って、簡単に言うと釣れるから。この日も朝の受け付けで“宿のタイカブラ”5号を2個購入した。『新幸丸』のタイカブラは経験豊富な大船長の手作り、技術満載のタイカブラだ。釣れないわけがない。朝一から弛み始めた流れが、中盤にはほぼなくなっていた。私はこの中盤から竿を出し、投げて広範囲を探ると、1投目からマダイが来た。暫くして、ヒラメ、更にヒラメとマダイを1匹ずつ追加した(マダイはリリース)。
カーブフォールが効くよ!
左舷側では、「カーブフォールが効くよ」とれん君がパパにレクチャーしながらマダイを釣り上げていた。右舷側では手慣れの釣り人が美味しそうな大型イサキをゲット。
手慣れ釣り人の義理のお父さんには型の良いガンゾウビラメ。とにかく流れがなくなってしまったのでアタリも少ない。が、うまくアタリを出すことができれば“本命”マダイも釣れて来た。
【動画】新幸丸・千葉県大原港「ひとつテンヤゲーム」
思いがけない大型マダイとの遭遇も!
沖上がりの11時が近づいた頃、れん君ママがショウサイフグを釣った。すると、れん君に竿をギューンッと曲げる良いアタリ。ドラグが滑りラインが出される。「マダイだよ。ゆっくりやんな」と船長。1kg近いマダイが船長の構えるタモに無事納まった。そして、「時間になりましたので片付けてください。上がっていきましょう」と船長。竿頭はれん君!“ゲストフィッシュ”にハナダイ、カサゴ、メバル、ヒラメ、イサキ、フグなど魚種多彩に釣れて楽しめた。「今日は流れがなくて苦戦しましたね。流れさえあれば、忙しいくらいのアタリがあり、思いがけず大きなマダイも食って来てビックリ!なんて日もあります」と山口新一船長。次回はそんな大型のマダイを釣りたい。熱中症対策や日焼け対策もしっかりして、是非挑戦して頂きたい。
今回利用した釣り船
出船データ
料金=1万2,000円(餌・氷付き)
※子供・女性・学生割引きあり/餌のお替わり追加料金なし/午後船は問い合わせ
集合=3時45分(待合所で受け付け)
※時間は季節により変動
出船=準備出来次第
沖上がり=11時頃
レンタル=貸し竿 あり(事前に申し込み)
※詳細は問い合わせ
この記事を書いたライター
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。