2021年08月02日公開
ビッグファイトが手軽に楽しめる神奈川県・相模湾の夏の風物詩、キハダマグロ&本ガツオ釣り。昨年よりも平均水温が高い状態の影響を心配していたが、好スタートが切られ、既に大型キハダマグロキャッチの声も。昨年よりも早い展開かもしれない。本ガツオも大型が多いという情報に宮川港『二宮丸』に出かけた。
アクセス
アクセスは首都高速方面から横浜横須賀道路へ。衣笠ICから三浦縦貫道路(三浦サンサンライン)に入る。林ICを降り、国道134号線を三崎方面へ。城ヶ島入り口を左折、城ヶ島大橋手前を左折して道なりに進む。ナビ設定は「神奈川県三浦市宮川町11-30」。また、今まで終点だった林ICから先が延伸したので、新しい終点、三浦縦貫・高円坊を使うと帰りに渋滞が多いエリアをショートカット出来る。因みに料金は変わらない。
タックル
今回の釣り方は活イワシを使ったフカセ釣り。フリーで魚を泳がせるので、大型スピニングリールとマグロ用キャスティングロッド、ジギングロッドとの組み合わせになる。7ft(フィート)以上がお勧めだが、近年ジギングロッドはショート化していて、キャスティングロッドの方が有効にも思える。ラインはPE3~5号、リーダーはキハダ狙いなら16~22号、カツオ狙いなら12~14号が標準。ハリはヒラマサバリの銀色推薦。キハダが14~15号、カツオが12~13号。シンプルなタックル構成だ。
今年も大人気!!
午前3時30分に集合。『二宮丸』は基本的に「仕立船」で、釣り座の確保の時間が必要無いので、慌てず準備したい。舵を握るのは宮川剛船長。今回は釣り人7人の仕立との事。船に灯りが点き乗船開始。もう1隻、常連さん達の仕立船が入っていて2隻出しと盛況だ。準備も終わり出船、“鳥山”、“ナブラ”を見つけながら船を進めて行く。明るくなると潮目や、流れが交わるエリアを通過しながら魚の反応を探る。船長が「餌の付け方が大切ですよ」と、上顎にハリを掛ける場合と体の横に掛ける場合の2つを見せてくれた。「餌が弱ると、泳ぎも悪く、特にキハダは食わないからね」とアドバイス。ポイントも決まりいよいよスタート。船の周りでも“イワシ玉”が出来上がり、時折カツオが通過していく。鳥が水面で騒ぎ、周りに“ナブラ”が見えた。船長の合図で活きイワシを付けて投入していく。すると「来たっ!」と中岡さん。ラインが出されてビッグファイト。その隣で高橋さんにもヒット。見ていると「“品物”が良いな」と言う雰囲気。ラインを出す勢いも良く、キハダ兼用のタックルでもかなり上げる時間が掛かっているからだ。ミヨシ(船首)でもヒットが続く。無事ネットに入った本ガツオは3~4kgクラス。見事なカツオだった。
【動画】二宮丸・神奈川県宮川港「カツオ釣り」
噂通りの良型本ガツオ!
潮回りをしながら魚の反応を見る。船長の合図で直ぐに投入出来る様にして置くのも一つのポイント。餌のイワシが沖に泳いで行く様にするのがベストで、船が完璧に止まってからだとイワシが泳いで行かず船から餌が離れなくなってしまう。また、必要以上にラインを細くしない事。大物がヒットした場合周りの人が上げてくれるが、ラインを交わす場合、細いと絡んだり、ラインに傷がつき易い。船長が魚の反応を見ながら、ハリの形状が独特のバケ「ブッペ」でカツオを次々にヒットさせるのは圧巻だった。沖を見ていると時折キハダの跳ねも見られたが中々ヒットして来ない。後半、ビッグファイトの連続だったが、全て本ガツオ。中には5kg近い見事な魚体も登場。掛かってからは一瞬「キハダか?」と思わせる引きだった。また、取材当日にはキハダはキャッチされなかったものの、取材日前後には20kg級のキハダをキャッチしている。まだ始まったばかりのキハダ・カツオ。これからが楽しみだ。
今回利用した釣り船
出船データ
出船時間・・集合午前3時30分
釣り物によって変更有 船宿確認
基本料金7万8,000円(相模湾内)(6人まで)以降1人毎に1万3,000円
基本料金9万6,000円(ルアーマグロ遠征)(6人まで)以降1人毎に1万6,000円
活き餌(イワシ)時価
活き餌は仕入れ出来ない場合もあるので、早めの問い合わせを。