2021年08月16日公開
相模湾の夏の風物詩、「キハダマグロ&カツオ」釣り(コマセ)が開幕した。昨年よりもカツオの型が良く好調との事。神奈川県・小田原早川港の『平安丸』では、エビングやメタルジグ等、ルアーマンの同乗も可能だ。今シーズンの状況を確かめに出掛けた。
アクセス
車の場合は、小田原厚木道路・小田原西ICか、西湘バイパス・早川ICで降りる。早川ICからは船宿までは2、3分の距離だ。駐車場は高速道路下の港の前。入ると駐車場所に案内されるので指示に従って停める。※開門時間が有るので注意(4:30~17:00)。
タックル
タックルは、大型両軸リールか大型電動リールにPE8号前後を巻く。コマセカゴはLサイズ、80~100号を使用。コマセはオキアミなのでコマセカゴの穴に注意したい。竿は2.4~2.7mのマグロ用、深場用のグラスロッドが好適。天ビンは、最近ではマグロ用の太軸の物が販売されている。ハリスはキハダの場合、フロロカーボン20~26号で長さが6~10m。ハリはムツ16~18号、サークルムツ2/0、3/0、カツオはハリスフロロカーボン10~16号、長さ2、3m。ハリはヒラマサ13~15号が『平安丸』の推薦になっている。
カツオは大型多く、好調
小林伸光船長に状況を聞いてみると「今年のカツオは大きいですよ。先日3kg級のカツオを食べたが最高に美味かった」との事。昨年に比べて、今期はアベレージが3kgクラスが多く、更に大型のカツオも回遊しているそうだ。午前6時に出船。小田原早川港名物の提灯灯台、夏ならではの雪の無い富士山に見送られながらポイントを目指す。航程約30分で船団を発見、各自コマセを詰めて準備。餌の付け方を見ていると、磯釣りの様に曲げて付ける人と、船のマダイ釣りの様に真っすぐにする人が半分ずつと様々だ。「タナは20m位です。どうぞ!」と船長の合図でスタート。暫くするとあちらこちらでヒット。ビッグファイトが始まった。あちらこちらから「大きい!」と声が掛かる。ネットに入るカツオは3kgオーバーも多く、丸々と太ったナイスサイズ。パワーも有り、オマツリしてしまう事も多いが次々にヒット。途中ネットが間に合わないシーンも見られた。道糸やハリスも無理に落とさないで太目でカツオとのファイトを楽しむ方が良い。タナは15~20mで安定していて、潮回り毎にヒット。釣り人同士でタモ入れを行い和気あいあい。ネットに入ったカツオは重量感タップリで羨ましい。
【動画】平安丸・神奈川県小田原早川港「カツオ・キハダ釣り」
エビングにキハダがヒット
カツオの活性は高く、貸し竿のファミリーにもヒット。子供さんはお父さんの応援をしながら嬉しそう。「やった。大きい!」とキャッチしたカツオを抱えて嬉しそう。広い海で上がって来るカツオを見て、触って、夏休みの想い出には最高だろう。右舷側に居た田中さんは「先日子供が4本釣って来たので、5本釣らないと」と笑顔で話す。親子で釣りを楽しんでいるのだろう。流石に手返し操作も良く、タナを頻繁に変更してヒットに繋げていた。船長が「時折低いタナにも反応が出るんです。キハダかも」と話していた。ルアーで狙っていた松下さんはエビングで探りカツオをヒットさせていた。そして間もなくその松下さんの竿を大きく曲げるアタリが来た。ヒットレンジや引きから間違い無くキハダマグロだ。突然ラインが出され下へ下へと走り始めた。船長に「キハダヒット」を告げて全員道具を上げて観戦。無事ネットインしたのは、18kgの立派なキハダマグロだった。船長に聞くと「今の所、エビングが有利なんです」との事。「ヒットレンジは50迄下げてから30位かな」と松下さん。嬉しい1匹。その後カツオが散発的にヒットしたが、なんとタナが上昇してしまい、ナブラが発生。キハダが飛び、海面下でカツオが走る。こうなると道具的にヒットさせるのは難しい。それでも最後までアタリが有り午後1時納竿となった。「魚が居れば11月頃までやりますよ」と船長。貸し道具も仕掛けも完備しているので是非、美味しいカツオを狙いに出かけてみては如何だろうか。
今回利用した釣り船
出船データ
出船:6時
料金:1万1,500円
※氷1個付き コマセ別 女性・中学生割引あり
※同船ルアー等、詳細は問い合わせ