釣りビジョン

相模湾・小田原早川沖のアマダイが好スタート!!

2021年11月01日公開

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いよいよ相模湾もアマダイ釣りの季節。釣り物で四季を感じる釣り人も多いと思うが、一年が早いと感じる今日この頃、無事スタートを切った相模湾のアマダイ釣り。数、サイズ共に良いシーズン開幕となり50cm級が姿を見せ、トップ10匹を超える日も多い。小田原早川港の『坂口丸』に出掛けた。

【この記事を書いたライター】山口 充

アクセス

小田原早川港までのアクセスは、西湘バイパスから早川ICを出て約3分。出口付近で港が見えるので分かり易い。小田原厚木道路早川出口から約5分。カーナビを『神奈川県小田原市早川1-3-7』をセットする。船宿で受け付けを済ませ、駐車場へ移動する。駐車場は港内の船の前に駐車出来るので便利だ。

タックル

基本的なアマダイタックルは6対4、7対3調子で2.1~2.7m。誘い重視で狙う場合は先調子で細かいコントロールを行う。アーム長35~40cmの片テンビンとの組み合わせ。リールは小型電動リールに道糸PE2~4号。水深が深いポイントも有るので最低200mは巻いて置きたい。タチウオなどで使っているリールを使う場合は道糸のチェック、不安なら巻き替えて置いた方が良いだろう。道糸はPE3号の場合は80号、2号の場合は60号、それ以下1号前後は50号。餌はオキアミ。仕掛けは、2.5~3m。2本バリか3本バリで、丸海津系のアマダイバリ、もしくはチヌバリ7号前後。ハリスは2~3号のフロロカーボン製。

 

様々な魚が釣れるお勧めの釣り物

午前5時頃に船宿に到着。「アマダイ船は今日14人いらっしゃいます」と女将さん。好調が伝えられていたので頷ける。船宿の前が漁港になり「坂口丸」の停泊場所。船の前に駐車出来るので荷物の移動も便利だ。次々にお客さんが乗船して準備開始。2組のグループも乗船。アマダイ釣りはゲストも高級魚で様々な魚のアタリも多く初めての人でも楽しめる釣り物だ。常連さんは釣り座で餌になるオキアミの尾をカットし、添加剤で絞めて手返し良く、綺麗に餌を付けられる様に加工していた。竿も更に繊細になっていて細身でシャープ。それに伴い仕掛けも一段細い感じでバランスが取れている感じを受けた。小型電動リールも持ちやすくパーミングし易い形状で、竿のグリップとのマッチングも良く操作性が向上。道糸も細く強度も高い物が巻かれている。他の釣り物の様に派手に新製品と言うものは無いが、進化が見てわかるアマダイタックルだ。

イトヨリが高活性で嬉しい悲鳴

午前6時に久保田幸司船長の操船で出船。ポイントは航程15分程の早川沖。「では準備してください。オモリはPE3号以上の人は80号、2号の人は60号、1号前後の人は50号でお願いします。水深は80mです」とのアナウンスでスタート。暫くすると左舷大ドモ(船尾)の賀美さんにアマダイがヒット。序盤はスタートが日の出と重なり海底が暗い為か、他の魚のアタリは少なく展開的には楽。しかしアマダイの食いもシビアになっていてハリ掛かりさせるにはコツが要る。次の1匹も賀美さんが仕留めた。シンプルな仕掛けなのでアタリも判り易く見ていても直ぐにアタリがあったか判断できる。少し太陽が昇ると今度は高級ゲスト・イトヨリダイが猛ラッシュ。釣り物になっていれば「今期イトヨリ絶好調!」という見出しが来るだろう。小型も多かったが30cmオーバーまで型が揃うのは羨ましい。左舷側の4人グループで来ていた釣り人にアマダイがヒット。大型イトヨリも上がり盛り上がる。アマダイは明るくなってから少しずつ反応してきた感じでポツリポツリ上がり始めた。それと同時にヒメコダイが上がり始める。この魚も「天婦羅ネタ」や鮮度が良ければ「寿司ネタ」に人気急上昇の魚。釣り上げたら直ぐに氷の効いたクーラーに入れておこう。

【動画】坂口丸・神奈川県小田原早川港・アマダイ

後半はアベレージアップ

船長は細かくポイントを変えていく。「昨年よりは順調なスタートですね。海水温が少し高い状態が続いていますので、下がればアマダイの食いももっと上がるはずです」との事。船長は潮回り毎に10m水深を変えて当たるポイントを探しながら狙っていく。右舷ミヨシ(船首)の楽しいグループの皆様はアマダイの他にレンコダイ、良型オニカサゴ等も上げて大盛り上がり。「なんでレンコダイが多いのですかね」と質問されたので、「多分底の潮が影響していて、誘いを掛けると中々仕掛けが着底しない感じだと思います」とガン玉を仕掛けに付ける事を勧めてみると「当たった」と見事にアマダイを上げた。「おおっ、ガン玉ある?」とグループの皆でガン玉争奪戦。潮が流れない時間帯に入ると「投入して1、2回が勝負ですので頑張って下さい」とアナウンス。すると良型アマダイが顔を出し始めた。最新タックルを使っていた高尾さんに聞くと「誘いを入れて少しオモリを上げて待つ感じですね」と言いながら見事良型アマダイを上げた。終盤少しポイントを変えて再スタート。潮も少し流れてきた様子で、大型アジやサバ、カンコも登場。最後に大型アマダイが上がり午後2時沖上がりの時間を迎えた。20~37cm、トップは12匹で手応え十分。相模湾・早川沖のアマダイ。海水温が下がって来る11月、12月は大型のチャンスだ。

今回利用した釣り船

神奈川県小田原早川港 『坂口丸』
〒250-0021 神奈川県小田原市早川1-3-7
TEL:0465-22-8266
定休日:第2・3・4木曜日 釣果・施設情報 坂口丸 ホームページ

出船データ

LTアマダイ乗合
料金:9,500円(コマセ、氷付き。女性7,500円・中学生 6,000円・小学生 5,000円)
レンタル・タックル:電動 1,000円
集合・受け付け:5時30分~6時、出船=6時15分(14時頃沖上がり)
※詳細は要確認。前日の電話は20時まで。
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

山口 充
プロアングラーとしてテレビ出演、企画、撮影、雑誌執筆やカメラマンをこなしながら「旅と釣り」をテーマに日本中を釣り歩く。公益財団法人日本釣振興会神奈川県支部長・普及振興委員会。2016年JGFA・MVPアングラーズアワード受賞。伝統の和竿「横浜竿」を使い、2020年IGFAタチウオ世界記録を獲得。
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