2022年02月09日公開
1月中旬から好釣果が続いている千葉県・南房総沖のヤリイカ。日によって多少ムラはあったが、ホットなレポートを届けたく1月末に勝山港『新盛丸』に出掛けた。
すると、2月に入ると釣果急上昇、トップは束釣り(100杯以上)も記録!まだまだ期待出来そうだ。
予約優先だが空きがあれば飛び入りでも乗船OK!
勝山港は、富津館山道路・鋸南富山ICを降りれば直ぐだ。
『新盛丸』は予約優先だが、空きがあれば当日の飛び入りでも乗船可能(希望者は朝4時以降に記事末の携帯電話に問い合わせを)。集合は勝山港に係留されている「新盛丸」前に5時30分。到着したら道路を挟んだ陸側に設置された船型ボードからペットボトルのキャップを取って席を確保。
駐車場所がわからない時は近くで待機し、船長やスタッフの到着を待とう。
ヤリは11cmブランコ、スルメは18cm直結がオススメ
電動リール用のバッテリーを借りるなら受け付け時に伝える。仕掛けやオモリは船で購入可。
「第一新盛丸」の艫居正悟船長に聞くと、「ヤリイカはプラヅノ11cmのブランコ仕掛けです。朝のうちはスルメイカ狙いになり、プラヅノ18cm(サバが多いので)直結仕掛けがお勧めです」とのこと。出船前に釣り仕度を済ませておきたい。プラヅノはあらかじめ投入器の筒に順序よく1本ずつ挿入&仕掛けの下端にはオモリを付けて船縁の棚などに置き、いつでも投入できるようにしておく。
6時頃出船、釣り場まで約1時間の航程だ。
朝一はサバに苦しむ
前方に洲崎灯台の明かりが見えた。最初の釣り場は近い。
船が止まり、船長が開始のブザーを押しながら「水深198m。160mから下にイカの反応が出ています」とアナウンス。一斉にオモリを真正面に投げる。投入器からツノが次々に飛び出し、全てのツノが飛び出すと今度はフリーにしたリールから道糸が出て行く。指でスプールを軽く押さえる。着底前にサバに喰い付かれてブランコ仕掛けが降りない人が多発。オマツリしながら丸々太ったサバが上がる。船長が直結を薦めるわけだ。
着底したら糸フケを取り、シャクリ上げてはリールを巻いてタナを探る。潮が速く道糸はかなり斜めになっている。サバを逃れた人には胴長40cm前後の大きなヤリイカがポツリポツリ。上手な人には4点掛けも!イカ釣り初挑戦の人もめでたく“初ヤリイカ”を手にした。
ヤリイカは徐々に活性が上がり終盤は多点掛けモードに!
9時頃、白浜沖に移動した。
ヤリイカの好釣り場だが、水深は200m前後と深い上にこの日は二枚潮で乗りがわかり辛い。サバの邪魔もあって難易度はマックス、なかなか数が伸びない。しかし、経験豊富な船長は頻繁に潮回りを繰り返して何とか1杯、2杯と拾うように釣らせてくれる。それに呼応するようにイカの活性は徐々に高まり、また、釣り人のシャクリも徐々にこの日の状況に合って来て、相乗効果でヤリイカのダブルゲットが多くなった。
スルメイカも健在、いい時にはヤリイカに交じってトリプルで釣れた。終盤には、釣れれば多点掛けが当たり前の乗り方になった。
ヤリイカはこれからが“本番”!今シーズンも期待十分!
13時前、「次の流しで最後になります」と、船長からアナウンス。
気合いを入れたラスト1投、型のいいスルメイカやヤリイカのダブルも上がったが残念ながら沖上がり。後ろ髪引かれる思いで撤収した。
この日は、ヤリイカ、スルメイカ交じりで0〜10杯。25cm前後から大きい物だと50cm前後の“パラソル級”ヤリイカも釣れた。この時期のヤリイカは肉厚でとても美味しい。
「今日は苦戦してしまい辛い1日でした。しかし、ヤリイカはこれからが“本番”です。今後ますます良くなります」と船長。その言葉を裏付けるように2月2日には、ヤリとスルメが交じりで32〜101杯と目の覚めるような大釣り!是非挑戦して頂きたい。
今回利用した釣り船
出船データ
料金=1万円(氷1個付き)※ウェブ割 9,000円
集合=5時30分
沖上がり=13時頃
レンタル=貸し竿(電動 2,000円 ※キーパー付)
※詳細は問い合わせ
この記事を書いたライター
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。