2022年04月22日公開
3月から数・型とも絶好調の千葉県・飯岡沖の一つテンヤ・マダイ。4月6日には3~8.8kgが船中9匹の爆釣!“乗っ込み”間近かと判断、台風1号の影響が出る前にと13日、飯岡港『梅花丸』に出掛けた。
午前船は船宿に4時に集合!
東京近郊から飯岡港へマイカーで向かうには、東関東自動車道や首都圏中央連絡自動車道などを利用するのが便利だ。午前船の集合は港から1km程離れた船宿に早朝4時。目印は大きな看板(写真参照)、船宿裏手の広い駐車場に車を停めたら、玄関脇の船型ボードからマグネットを取って釣り座を選ぶ。玄関前に間隔を開けて並び、受け付けの開始を待つ。若女将の案内で2人ずつ受け付けを行い、終わったら順次港の駐車場へ。車を停め、荷物とともに、船に乗り込む(船着場で氷の支給やライフジャケットのレンタルを受けられる)。
“活きエビ”の餌持ちの良さでチャンスが増える
この日は2隻出しでどちらも満船。「釣らせてくれる」と評判の『梅花丸』の人気が伺われた。
私が乗船したのは「第十五梅花丸」、全長20mの大型船だ。釣り座には網で捕った餌の“活きエビ”と釣れた魚を入れる海水桶が用意されていた。“活きエビ”のメリットを梅花政輝船長に聞くと、「何と言っても餌持ちの良さです。“活きエビ”は少し位かじられても外れることはありません。掛け損じても全部食われるまで何度でも合わせ直すことができます。結果、ハリに掛けるチャンスが増えます」。
朝一はマダイの時合い!大物は来るか!?
5時出船。「30、40分走ります」と、船長からアナウンス。水平線からきれいな太陽が昇った。「では始めます。水深25mの根周り、魚探反応は底から2、3m幅で出ています。落としている最中もアタリに注意してください」。船中1匹目は左舷ミヨシ(船首)2番の女性がゲット!「幸先良いです!」と喜んでいた。この所、朝一はマダイが食うものの陽が高くなるとハナダイが多くなる傾向らしい。私としては席に関係なくマダイ、ハナダイが釣れているこの高活性の時間帯に“大ダイ”が釣れるシーンを撮りたい。果たして大物は来るか!?
アタリ頻繁!マダイが釣れるパターンを探せ!
「魚探反応は底から15mくらいまで浮いていたり、3mくらいで落ち着いていたりバラツキがあります。上を狙うと言うよりフォール中のアタリで合わせるのが良いかもしれません。最近は底で誘うとハナダイ、上を狙うとマダイというパターンが多いです。色々試してマダイが釣れるパターンを見つけてください」と船長。中盤はハナダイが“入れアタリ”したが中々ハリ掛かりしなかったが、50cm前後のホウボウや浮いた反応でタチウオ、根周りで良型カサゴが釣れたりと美味しい“ゲスト・フィッシュ”が活発だった。
【動画】梅花丸・千葉県飯岡港・ひとつテンヤ
絶好調の“活きエビ”餌を体験!
終盤に食いが回復したマダイ、ハナダイはともに良型が多く、更なる大型への期待が膨らんだ。そして、ついに“大ダイ”狙いのジギングロッドが大きく曲がったが、浮上したのは嬉しいゲストのヒラメ。そして、程なくタイムオーバー。結果、マダイは0.3~1kg(別船は最大1.8kg)が1~12匹。数は上々だったが、“大ダイ”は次回に持ち越しとなった。“ゲスト”のハナダイは上手な人だと20匹以上釣っていた。
梅花政輝船長は「4月初旬には8.8kgを筆頭に“大ダイ”が結構上がりました。今日は残念ながら“乗っ込み”らしいマダイは出ませんでしたが、今後も引き続き期待です。“活きエビ”は5月一杯で一旦提供終了(9月再開、6~8月は冷凍エビ)となります。良かったらそれまでに“活きエビ”の良さを体験しに来てください」。飯岡沖のマダイの“乗っ込み”本番はこれからだ。当分は大釣りが期待出来そうだ。
この記事を書いたライター
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。