2022年06月08日公開
最近、大釣りの報告が多いキンメダイを神奈川県・真鶴港出船のプレジャーボートで狙った。キンメダイは太平洋、インド洋、大西洋など、ほぼ世界中の暖海域に生息しているが、関東地方では房総半島や伊豆半島の東岸沖、相模湾などが有力釣り場だ。一般的に冬季の釣り物と思われがちだが、実際には1年中狙え、深海魚ということもあり、季節による食味変化もほとんどなく、周年美味い魚である。
予報と現実!プレジャーボートの釣りも「安全第一」
今回訪れた『ユニマットマリンマリーナ真鶴』は、今年4月からリニューアル工事が行なわれていて、隣の『真鶴ベイマリーナ』にレンタルボートを移して営業している。※ちなみに、『真鶴ベイマリーナ』はレンタルボートを保有していないので注意。
出船前は万全を期して、マリーナ側の点検に加え、自分たちも安全確認、ボートの充分な点検を行う。これらのルーティーンは非常に大切だ。
午前9時、初めてのキンメダイ釣りに、いざ出船。風は予報の風速2~3mを超えて、海上は風速5m。プレジャーボートで釣りをするには厳しい条件だ。安全を第一に考え、事前に狙っていた真鶴半島南沖のポイントを諦めて、風裏を狙って船を進めた。
「暗中模索」が続く。一筋の光明は見出せるか?
概ね水深200m以深の海底付近を探る釣りなので、タックルは中深場用の腰がしっかりとした軟調の竿(6:4か7:3)に電動リールがおすすめ。しかし、アマノジャクな私は、今回も使い慣れたアジビシ用の竿を使用した。仕掛けは手返しを重視した自作の胴突き2本バリ。ハリは14~17号。餌はサンマの切り身をチョン掛けだ。「さ~準備完了!」。気合充分に仕掛けを落とした。
基本的に狙うタナは底層で、オモリが海底に着いたら糸を張ってスタート。その後は、定期的に底立ちを取り直しながら(オモリを海底まで沈めて糸を張る)アタリを待つ。出船から約3時間。気合とは裏腹にアタリがない。魚たちが嫌う潮なのか?ここにキンメはいないのか?「このまま何もなく終わり?」。そんな不安も過った。
午後から天候好転。明暗の「明」が訪れた!!
午後になって天候が回復してきたので、当初の目的ポイントだった真鶴半島の南沖に移動した。水深240mから再スタート。しかし、シロムツなどは釣れたのだが、“本命”のキンメダイが釣れない。帰港時間が刻一刻と迫る中、一か八かタナを水深310m前後に変更。するとゴンッ!とアタリが来た。この明確なアタリはまさしく念願のキンメダイ!しかし、それは友人たちの竿に。私の竿にはフワフワした感触のみ。合わせてみたがキンメダイは不在。「ハリが小さいから、餌を吸い込んだタイミングで、掛らず吐き出されているのでは?」と、友人からの指摘。祈るような気持ちでハリを20号に変更した。
すると、少し力強さを感じるフワフワ。「えいやっ!」とばかりに合わせてみた。釣れました“初キンメダイ”。その後、私は5匹のキンメダイを釣ることが出来た。感謝感激である。
キンメダイはいかにして餌を食べるか!?
キンメダイの常食は深海性の小魚や貝類、甲殻類などで呑み込むように一気に採餌すると言われているが、「1度口に入れて吐き出す習性」もあると言う。今後は魚種によっての採餌の違いも考慮しなければと反省の一日。しかも、私はキンメダイ特有のゴンッ!というアタリを最後まで味わうことが出来なかった。
それが何より悔しくて、必ずリベンジすることを心に決めた。
施設等情報
〒259-0201 神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴1117
TEL 0465-68-0231
ホームページか電話にて営業状況を確認 ユニマットマリンマリーナ真鶴ホームページ
施設等関連情報
車:東名高速・厚木IC→小田原厚木道路(終点)→石橋IC→国道135号を熱海方面へ→ 真鶴道路(真鶴ブルーライン)へは入らずに料金所の手前を左側(旧道)へ→真鶴駅前の信号を左折して道なりに進行、魚市場(魚座)~貴船神社を過ぎた先のクリーム色の建物。駐車場の茶色い看板が目印。