2022年08月03日公開
夏になるとシロギスが波打ち際まで寄って来る。そのため、ライトなルアータックルを使用した、浜からの投げ釣りでも手軽に狙うことが出来る。今回は、関東方面からの釣りファンにも人気の高い新潟県最北の地、府屋海岸に出掛けた。
粟島が目前。府屋海岸は風光明媚な釣り場
府屋海岸は、新潟県と山形県の県境にあり、景勝地として知られる“笹川流れ”の北部にあたる。1年を通じて様々な魚が釣れ、投げ釣りのほかにも、磯釣り、“青物”ジギング、エギングなども好釣果が期待できる。他にも周辺には魅力的な渓流なども多数あって、春にはヤマメ、イワナを狙うことも出来る。また、近辺には寝屋漁港、山形県に入ってすぐに鼠ヶ関漁港があり、そこから出船する遊漁船でマダイや根魚のほか、粟島周辺での青物などの大物を狙うことも可能だ。
関東から車の場合は、関越自動車道で新潟市へ向かい、そこから日本海東北道と、信号の少ない国道を通れば、新潟市から約90分で到着出来る。近くには瀬波温泉、あつみ温泉などの有名な温泉街もあるので、宿泊してゆっくり釣りたい場所でもある。
朝一はフグの猛襲、その後は“アジ”そして…
朝5時半から釣り開始。1投目からバイトするが「ズンズン」。これは明らかにフグの引きだ。ここで3投したが、連続でフグなので早々にエリアを移動、次の投げでは、ひったくるようなアタリ。フグでもシロギスでもないアタリだ。「なんだろう」とリールを巻くと、なんとアジのダブル。更にもう1投すると、またアジだ。アジも嬉しい獲物だが、やはり今日はシロギス狙いなのでポイントを変えた。移動して、潮目が出ている場所を見つけたので、フルキャスト。ここで、ようやくシロギス特有の「ブルブルッ」というアタリが来た。巻いてくると、待望のシロギスの輝き。やはり真夏の砂浜にはシロギスが似合っている。この場所で粘り、たまにフグが来るものの、4匹のシロギスをキャッチすることが出来た。
早朝から8時の短時間が勝負!
サイズがイマイチのため岩場が隣接する場所に再移動した。そこではベラがヒットしたものの、シロギスはなし。時計を見ると8時に近い。この時期のシロギス狙いは、なぜか8時になるとバタリとアタリがなくなる。活性が落ちるのか、深場に移動するのか、そのどちらかだとは思うが、晴れでも曇りでも、いつも8時にパタッとアタリがなくなる。この釣りだけは、頑張って早起きしないと“釣れない1日”になってしまう。今回は9時近くまで粘った。あれだけアタリがあったのに、やはり8時以降は全くアタリがなくなり納竿した。
“お盆”過ぎは大型のシロギス、“青物”、アオリイカなど多彩
これからの府屋海岸も楽しみだ。お盆を過ぎると大型のシロギスが釣れてくる。また、タイミングが合えば青物が回ってくるので、ジグを準備しておき、ナブラを発見したら、ジェットテンビンからジグに付け替えよう。
そして、9月に入ると、近くの磯場ではアオリイカの数釣りが楽しめるようになる。シロギスに飽きたら餌木釣りに切り替えるのもいい。ルアーロッドを使用していると、このようにターゲット替えが可能で、多種多様の釣りを楽しむことが出来る。使用するロッドの選択は、ルアーロッドならそれほどこだわる必要はない。PE0.8~1.2号のラインで、10号前後のジェット天秤を遠投できればよい。ラインは0.6号の方がよく飛ぶのだが、ミスキャストすると切れてしまう危険性が高くなる。ロッドの長さは、ジグに切り替えるのなら9ft以上、餌木に切り替えるなら8ftクラスがよいだろう。一日で多種多様なターゲットを狙うことが出来る“ルアータックルでのシロギス狙い”を、是非試して頂きたい。
施設等情報
施設等関連情報
車:日本海東北道路・朝日まほろばICから約40分