2022年10月12日公開
9月1日に解禁になった千葉県外房・大原沖のショウサイフグ、この釣りを早くから研究、腕が良いと定評のある大原港『敷嶋丸』では、解禁当初から数・型共に絶好調!10月1日に人生初フグ釣りに挑戦した。
午前4時までに集合、ボトルのキャップで釣り座を選ぶ
釣行前日に時間などを電話で確認すると、「集合は4時までに港ですが、3時半には到着される方が多いです」との事。取材なので更に早めに3時前に港の『敷嶋丸』前の駐車スペースに車を停めた。『敷嶋丸』休憩所には船型ボードが掲示されていて、釣り座はペットボトルのキャップを取って確保。3時30分頃、船長も軽トラで到着し出船準備に取り掛かる。船に照明が点いたら荷物の運び込みOKの合図。同時に休憩所で受け付けが始まるので乗船名簿記入、料金の支払い、餌の購入(1パック500円)を行おう。
「良く釣れる」と評判の船宿特製仕掛けがお勧め
フグ釣りは餌でフグを寄せ、空バリで引っ掛ける釣り方。今までやった事はないが、そこは何となく理解しているつもり。だが、実際問題、どういう竿?道糸何号?どういう仕掛け?となるとよく分からない。「専用竿でなくてもカワハギ竿で代用できる」と言われるが、それなら「タチウオは?」と、今回はテンヤタチウオの竿でやってみた(結果OKだった)。リールは中、小型両軸、道糸はPE3号を200m巻いて行ったが、オマツリが少なければ2号で良いかも。仕掛けの“カットウ”だが、最初は『敷嶋丸』大船長特製仕掛けを船で購入するのが良いと思う(釣りやすいし1つ500円とコストパフォーマンス抜群)。
朝一から良型ショウサイフグが釣れた!
出船は4時30分頃、この日は2隻出し。まず大船長の船が、続いて私たちを乗せた山本幸夫船長の大型船「第一敷嶋丸」も舫を解いた。航程40、50分でスローダウン。「始めてください」という船長アナウンスで開始。オモリ着底後ゼロテンションにして違和感を感じたら合わせるのが基本。「フグは寝坊助でスロースターターなんです」と常連さんから聞いたが、この日も朝一はポツリポツリの喰い。海底は砂地で根掛かりはほとんどない。「時たま小さく空合わせてみてください」と船長。ショウサイフグは、30cm前後中心に35cm前後の良型も!“ゲスト”にはサバフグや大きなガンゾウビラメも交じった。
フグを寄せて誘って合わせて抜き上げた!
私の釣り座は左舷胴の間(中央)、お隣のベテランの茂原市の齋藤さんに釣り方を一から教えて頂きながら私も終盤竿を出した。「今日は、まず小突くようにして餌を踊らせて魚を寄せ、次に誘い上げてフグを持ち上げてから、底まで落とし込むとアタリが出るようです」。齋藤さんの釣り方を真似ると、オモリが底に着いた瞬間、コツッとアタリ!合わせたら重みが乗った!ハリに返しがないので、無理しない程度に速めにリールを巻いて海面では抜き上げた。生まれて初めて釣ったショウサイフグは35cm級の良型!ここで気づいたことが1つ、アタリは結構連鎖する。隣が釣れたら次は自分。そう思って誘ってみるべきだ。
【動画】敷嶋丸・千葉県大原港・ショウサイフグ
大原のフグ、本番はこれから!初心者もOK!
この日は派手な喰いはなく、最近の好調さとは裏腹に数が伸びなかった。18~35cmのショウサイフグ2~15匹(スソは船酔い)。トップはつくばみらい市の芳賀さん、2番手14匹で横浜市の藤田さん(巻頭写真)、3番手13匹、4番手12匹2人と続く。『敷嶋丸』の常連さんは、皆親切で色々教えて頂いた。そのおかげで人生初挑戦だった私も4匹のショウサイフグを釣ることが出来た(難しい日の初挑戦にしては上々だ!)。ありがとうございました。
山本幸夫船長に今後について聞くと、「フグは始まって1カ月、まだまだこれからです。この所トップ40~50匹。先週も35~40cmの大型ばかりでクーラー満杯と、良く釣れていました。魚探反応も十分あるし、これからもっと釣れると思います」と笑顔で語ってくれた。初心者からベテランまで、初挑戦でも楽しめる大原港『敷嶋丸』のショウサイフグ釣り、是非挑戦して頂きたい。
この記事を書いたライター
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。