2022年11月07日公開
千葉県・外房、大原港『秀丸』は、“泳がせ釣り”ファンに人気の高級魚マハタと今シーズン絶好調のヒラメを狙って出船中。ダブルターゲットの贅沢の極みとも言えるマハタ&ヒラメの“泳がせ釣り”に挑戦して来た。
予約時に釣り座を選んで、4時半までに集合
『秀丸』のマハタ&ヒラメ船は予約乗合船。釣行日が決まったら電話を掛ける。道具がなくても大丈夫、貸し竿無料(ただし、破損や紛失の場合は実費)や素泊まり(有料)など、初心者始め誰もが安心して釣行できるサービスに力を入れている。釣り座は、予約時に揺れが少ない席希望やグループでまとまりたいなど相談しておこう。釣行当日は、午前4時30分までに港に係留する「秀丸」前に集合(駐車場は「秀丸HP」内の「アクセス」参照)して受け付けを済ませる。座席は船長が予約順に調整してくれている。
初心者でも安心釣行!竿も仕掛けも『秀丸』にお任せ
「秀丸HP」で「初めての方へ」を開くと、「手ぶらで沖釣り~これさえもってくれば、沖釣りできます!!~」の見出し。貸し竿は勿論、使用する仕掛けの販売や船上では必需品の長靴の貸し出しもあるとのこと。また、「ご自身持参」として雨具や帽子などのリストアップや「事前準備」の要点、「当日の流れ」なども掲載されている。初めての釣行の際にはこのページはとても参考になる。竿やリール、仕掛けを持参する人は、下記「仕掛け図」参照(取材日はオモリ80号を使ったが、潮の流れ次第では100号も使う)。4時45分頃出船、港を出ると南の風が少し吹いていた。
開始10分でマハタが喰った!
横流し(船腹に風を受ける船の流し方)で狙うこの釣りでは、強過ぎなければ風はむしろ歓迎だ。釣り場到着後、山口健(たけし)船長が、活イワシを海水桶に配ってくれる。船の備品の手網で掬い、親バリを上顎の硬い所に、孫バリを背ビレの付け根に刺し、船長の「はい、どうぞ」の合図で海底へと送り込んだ。「水深20m、着底したらオモリを1、2m上げて」。船長は「浅くなるので根掛かり注意」や「28mまで深くなります」と水深変化を詳しく教えてくれる。まめにタナを取り直して常に指示ダナをキープ。すると、開始10分で右舷大ドモ(船尾)でマハタが釣れた。釣った本人は「小さいよ」と言っていたが1kg前後の良型だった。
中盤過ぎから潮が流れてマハタが竿を絞り込む!
その後すぐ左舷大ドモが喰わせたが、大物過ぎたのかハリス切れ。朝一はアタリ活発もバラシが多く、その後流れがなくなりアタリが遠退いた。ここで私も竿を出すと当たった。しかし、どれだけ待っても喰い込まず、餌には噛み跡のみが残った。右舷胴の間(中央)の釣り人が置き竿を手持ちに替えた。カメラを向けると竿が絞り込まれた。先程と同型の1kg前後のマハタが無事船長のタモに納まった。お次は左舷胴の間の私の番!?餌を取り替えて再投入、底から1mのタナ取り直後にゴツゴツッというアタリ!これをやり過ごす。2回目のアタリもスルー。3回目のアタリとともに強く引き込まれた!竿を立ててリールを巻いた。1kgオーバーと思われるマハタが釣れた。
【動画】秀丸・千葉県大原港・ハタ&ヒラメ
“本番”はこれから!大型のマハタ&ヒラメが活発化!
そして、朝からずっと手持ちスタイルだった右舷ミヨシ(船首)の釣り人が1kg前後のマハタを釣り上げ、釣り座を離れた隙に竿が絞り込まれた左舷ミヨシでも1kgオーバーが上がった。「これで上がります。片付けてください」という船長の納竿の合図とともに右舷大ドモで1.5kg前後のヒラメ。もう少し早い時間にこの活性があればもっと釣果は伸びたはず。残念ながら1人がバラシのみで終わり、他はマハタをゲット!良い感触は得られた。
山口船長にマハタ&ヒラメ釣りの今後について尋ねると、「晩秋から冬、新春にかけて海水温が下がるにつれ数・型ともに“本番”になります。マハタは4、5kg級も入り、いい日にはトップ4、5匹も。ヒラメも2kg前後中心に5kg前後の大ビラメまで、いい時は数匹期待できますよ」。初心者でも釣行可能な『秀丸』の大原沖のマハタ&ヒラメの“泳がせ釣り”、是非チャレンジして頂きたい。
この記事を書いたライター
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。