2022年12月23日公開
昨シーズン、絶好調だった駿河湾のアマダイ。「今シーズンはどうだろう?」と、12月中旬、静岡県・田子の浦港『鶴丸』の「朝アマダイ船」に乗った。良型中心に高級“ゲスト”も交じり駿河湾のポテンシャルの高さを伺わせる一日となった。
6時までに港の「鶴丸」前集合!
集合は、田子の浦港に繋留されている「鶴丸」前に6時まで。出船は集まり次第(6時半までには出船)との事なので少し早めに到着して置きたい。車は「鶴丸」前の壁際に縦に停める(水道の前は避ける)。鶴牧謙二船長も5時45分に軽トラで到着、出船準備を始めた。この日の釣り人は8人(満船)、グループの人数などを考慮しながら船長が釣り座を割り振った。船に乗り込んだら乗船名簿を記入、釣り仕度を開始する。全員が乗り込んだ6時10分頃出船、美しい朝焼けを見上げながらゆっくりと釣り場へ向かった。
道糸PE 3号、オモリ80号の片テン2本バリが基本
使用するオモリは80号。潮が速くてオマツリが多発してしまう時等は100号や場合によっては120号を使う事もあるという。しかし、余程の事がない限り道糸PE3号、オモリ80号で狙うとの事。それを踏まえて竿やリールをチョイス。仕掛けも市販の仕掛けでOK。号数等は仕掛け図参照。支給される付け餌のオキアミはブロックを切り分けたもの。このオキアミで全く問題なく釣れていたが、3Lサイズやコーティングなどが施された市販の付け餌専用オキアミを持参している釣り人もいた。
雄大な富士山を臨む絶景の中での釣り!
田子の浦は駿河湾の最奥に位置しており、富士山に最も近い海だ。急深で有名な駿河湾ではアマダイ釣り場は岸からさほど遠くない。海上から臨む雄大な富士山はド迫力!正に絶景だ。船は港から西に走った。6時30分頃、「水深は61mです。底に着いたらハリス分位オモリを持ち上げてください。深くなったり浅くなったりします。たまに底ダチを取り直してください」との船長アナウンスでスタート。右舷トモ(船尾)2番の女性アングラーが電動リールを巻き始めた。程なく良型のウッカリカサゴ(カンコ)が上がった。続いてタチウオ。朝一は美味しい“ゲストフィッシュ”多めの展開となった。
時合突入!4人同時にアマダイゲット!
「水深115m!」。船長は実績あるポイントを丁寧な操船で探ってくれた。「104m!」。気が付けば10時。田子の浦港の真ん前に戻って来ていた。左舷トモ2番の釣り人をミヨシ(船首)方向にカメラを向けて撮影していると、竿先にコツコツッとアタリ!合わせを入れ大きくしなった。「来た!」と、私は心の中で叫びながらミヨシとミヨシ2番の釣り人に目を向けた。「竿、曲がってない!?」。ミヨシの釣り人にズームイン。「アマダイだ!」。続いて、ミヨシ2番にもアマダイ!そして、トモ3番にも!トリプルヒットだったが、右舷に回ると大ドモの釣り人もアマダイを手にしている!「えーっ!」という事は、なんと4人同時だ!
【動画】鶴丸・静岡県田子の浦港・アマダイ
アマダイ、シロアマダイとも今後更に期待度アップ!
いきなりやって来たこの時合が、この日最大の盛り上がりとなった。その後もアマダイやオニカサゴなどがポツリポツリ上がった。しかも、型が良い(アマダイは35cm前後)。11時30分頃、「この流しで上がります」と船長。すると右舷ミヨシの釣り人の竿にアタリ!合わせも決まって、この日の締めくくりとなる35cm級の脂乗りの良さそうなアマダイが上がった。
結果、アマダイ25~41cmを0~7匹(船中15匹、残念ながらゼロ1人)。竿頭は富士宮市の小野さん(なんとアマダイ初挑戦で竿もリールも同行の友人からの借り物だった)。これだから釣りは面白い!
鶴牧謙二船長に今後のアマダイについて聞いた。「今日は出ませんでしたが、シロアマダイもいい日には大型交じりでトップ2、3匹釣れる事もあります。深場ではアカアマダイ中心で良型が揃います。今後は更に期待出来ますよ。是非、遊びに来てください」。次回は、私も竿を出して大アマダイを釣り上げたい。
この記事を書いたライター
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。